BISESガーデンチャリティ 復興の庭作り
先日、園芸誌BISESの「3.11ガーデンチャリティ」の活動に参加してきました。
花とみどりの力を信じて被災地に希望の種をまこうという活動はまだ始まったばかり。オープンガーデンみやぎのメンバーは朝早くバスに乗り、石巻に入りました。
高速道路を降りるとがれきがうず高く積まれていて、こんな様子の山がいくつも続いています。
海にそれほど近くない地域でもそれは同じです。
途中、缶詰工場の物だったと思われる大きな缶詰を横に見ながら現地に到着しました。
復興はまだまだ道なかば・・・いえ、初めなのかもしれません。
被災地に近い または被災者でもある私たちは、いろいろな実情を聞いたり見たりしているだけにその取り組みの難しさも感じています。
今回は復興を祈って あるお庭作りのお手伝いにやって来たのでした。
お庭はとっても広くて、雑木の美しさがまだ少し残っていました。
白樺の木々が塩害でダメになってしまったのが本当に残念!以前は美しい庭だったことと思います。
BISESの活動と庭についての詳細はBISES No,74の紙面130Pをご覧くださいね。
BISESホームページ http://www.bises.co.jp/index.html
総勢40人のガーデナーがお庭に集合し、4つのコーナーに分かれて作業することになっていて、庭作り体制もバッチリです。
Ruiはクジ引きでメドゥガーデンのフラワーコーナーのお手伝いをすることになりました。
管理のしやすさも考慮し、まず小道を作っていきます。花壇スペースからは沢山の石が出てきましたが、それらは道に使いました。
この部分は道路に面した庭の顔。長方形のかなり長いスペースです。この地域の人たちが見て楽しめる景観の一つになってくれればいいのですが・・・
※メドウガーデンとは
草原や野原の風情、雰囲気を演出するガーデンスタイルで、草丈が高めの一・二年草や宿根草、球根植物などを組み合わせて作る。
できるだけ世話をせずにその土地に合う植物を育てるガーデン。
がれきの撤去の為にかなり作業をしていたそうですが、初めて土を見た時は一日の作業でワイルドフラワーの種を蒔ける土までたどり着けるのか?かなり心配でした。
しかし、一人でやったら気の遠くなるような作業もガーデニングに熟練した人たちがこんなに集まると・・・まるで魔法にかかったかのように仕事はどんどんはかどっていきました。
皆が夢中で汗をかき、作業をしました。
Ruiと一緒に写真に写っている一輪車で作業をしている方は地元のおじいちゃん?ではなくて~~~
何と私たちが乗ってきたバスの運転手さんでした~。
あぁぁ~運転手さん。皮靴がぁ~~。
今回は仙台からバスでやって来ましたが、そのバスの運転手さんもいつの間にかお手伝いしてくださり、大きな戦力になってくださったのでした。
土も順調に仕上がり、いよいよ緊張の種蒔きです。
ワイルドフラワーは何種類もの花の種をミックスして作っていきます。
一つ一つの花もどれも魅力のある物ばかりですが、これらを調合を少しずつ変えながらスペシャルな(笑)用土に混ぜて蒔いていきました。
そして土をかけ~
最後に水まきをして~
完成~~!!(かもしれない~)
うるうる・・綺麗なラインだわぁ~!
ここにワイルドフラワーが咲いたら本当に美しいと思う!!
皆の労働と熱意で何とかここまでは形になってきました。
BISESガーデンチャリティの発起人のお1人の内倉さんがチャリティへの思いを話され、 お昼には美味しいコーヒーを皆にご馳走してくださいました。
オープンガーデンオブ北海道の内倉さん
個人的な感想としては こんなに熱中して自分の庭以外の場所で作業したのは今回が初めてでした。メドゥガーデンは限られた敷地の自分の庭では作る機会がないので、違ったスタイルの庭作りは大きな刺激となりました。
かなりの重労働ではありましたが、手応えのある庭仕事でした。きっと作業された皆さんも同じ気持ちだったのではないでしょうか。
私たちの活動は被災者に向けての直接の支援ではないけれど、まかれた小さな種たちが育って いつの日か小さな励ましや癒しとしての役割を果たしてくれたら・・・
ワイルドフラワー・・・・
咲くといいなぁ~~~
コメント
-
2011/10/15 20:55まぁ~ Ruiさん ご苦労様でした
「メドウガーデン」 初めて知りました 草原や野原の風情というのは広い場所でなくては出来ませんね
一人の力は微力でも大勢の力は素晴らしいですね
「ワイルドフラワーを眺めながら小道を歩く」綺麗ですよ^^春が待ち遠しいですね♪[Res]Rui2011/10/16 21:52
たった一日の庭仕事でしたが、庭仕事の後は発芽するかな~と心配したり、雨で種が流れたりしないかしら?と思ったり。
ワイルドフラワーの種をまいて成り立つ空間ってどんな感じなんでしょうね。今回は自分の庭ではできない体験でした。
一緒に仕事をしたベテランガーデナーさんにいろいろお聞きできたのも収穫でした。
-
2011/10/15 21:36いろんな形の支援の仕方があるんですね、素敵な活動
だと思います、それにしてもバスの運転手さんの
気持ちが、私まで嬉しくなりました、東北の方なんで
しょうか。[Res]Rui2011/10/18 09:06本当にいろいろな支援の仕方があるんですよね。
状況はどんどん変わっていくと思うので、現状に合わせて支援できるとベストなのでしょうね。
バスの運転手さんのお手伝いでこのコーナーは大助かりでした。さりげなく当たり前のように体を動かしてくださったことに感謝です。
-
2011/10/16 09:19Ruiさん、お疲れさまでした。
♪ひとり~の小さな手~~何も出来ないケド~
それでもみんながみんなが集まれば~~~♪
って歌がありますが、ホントですね♡
お花が咲く春が楽しみ♡ きっと癒しの場になりますね~
[Res]Rui2011/10/18 09:10そうそう、歌の通りですね。
春には咲いてほしいですね。
続きの歌を~
♪それでもみんながみんなが集まれば
何かできる 何かできる~♪
-
2011/10/17 13:28がれきの山。すごいですね。本物を見ていない私がどんな言葉をコメントしたらいいのかわからなくなりますが、じーっと見ています。現地にいって、写真を撮り、見せてくださる方に感謝しています。
土を運んで、種をまいて、汗を流す方々の姿や笑顔が素敵です。かっこいいです!涙が出ます。[Res]Rui2011/10/18 09:18現地の写真を撮ることは控えていたのでカメラも持って行かなかったのですが、今回の庭のまわりの様子や現状をお伝えしなければ皆に伝わらないのでは・・・と思い、写メで撮りました。
今すぐに役に立つことではないのですが、これから先の癒しや楽しみのお手伝いになればいいのですが。
-
2011/10/17 22:23ご苦労さんです~
運転手さんも見てたらつい遣りたくなったんですね~
何だか微笑ましい光景です
ワイルドフラワ~・・・楽しみですね~
[Res]Rui2011/10/19 15:01運転手さんはいつの間にか皆と一緒に作業されていて、地元のおじいちゃんかと思いましたよ~。
一輪車も慣れた手つきで本当に大助かりでした。
万が一、大きな地震が来ても逃げれるようにバスのスタンバイをお願いしていたようなのですが、即戦力となってくださいました。
-
2011/10/18 15:11みなさん 『じっと』していませんね~!
色んな動きがあっていいですね~!!
大きな花の輪になりますね~~!!”
[Res]Rui2011/10/19 16:02そうですね~。皆さんじっとしてないですよね。
先輩たちは私よりずっとアクティブで、この作業の前日は浦戸諸島でスイセンを植えてきたとのこと。みんなパワフルです。
皆がそれぞれできることをできる形で。それがいいですよね。
無理なく長~くやっていければいいですね。
-
2011/10/18 23:47ワイルドフラワーが、風になびく姿を想像できます。
こちらにも、ある地域の延々と続く農道に種が蒔かれていて、季節ごとに色々花が咲いています。特に秋は、草丈のあるものが多くみごと。車窓からわき見運転です。
きっと皆さんの汗と気持ちのこもったメドーガーデンは、来春からにぎやかに花たちが咲き誇るでしょうね。[Res]Rui2011/10/19 16:13はっちゃん宅の近くにメドゥな農道(笑)があるんですか~?
いいなぁ。
私は種をじか蒔きしたまま成り立つ庭というのを作った経験がないし、身近に見ることもないので、とにかく新しい「何か」に刺激を受けました。(笑)
どんな感じになるのかなぁ~。(^-^)
-
2011/10/20 00:15確かにメドウな農道ってへんな感じですね。
一つは雑草対策で、試験的らしいですが、クラビアが田んぼのあぜ道に、植えてあります。それはみごとに、1km以上も覆われて真っ白でした。雑草は生えていませんでした。(6~7月に見に行きました)夏に行ったら
雑草が勝っていましたよ-!!
やはり雑草は強いんですよ。
あぜ道ロードと言われるところは、春はスミレに始まって、こぼれ種で増えるようなものが蒔かれているようです。低いひまわりや、色とりどりでした。
今はコスモスが、盛りのようです。でもやはりそれに混ざってセイタカアワダチソウや、ススキが猛威を振るっていました。
春はよかったですが、秋はやっぱり・・・・でした。
[Res]Rui2011/10/20 22:02「春はよかったですが、秋はやっぱり・・・・でした。」
ですかぁ・・・
やっぱりぃ・・。そんな予感してました。
どこかでタイミングよく手をかけないと「ガーデン」ではなく野っ原になりかねないということですよね。
ローメンテナンスとは言え、手をかけるタイミングを知ることがまずは重要な気がします。
秋は種を取るというか落ちるのを待たなければならないでしょうから、秋の前に雑草(セイタカアワダチソウとかハルジョンとか、ススキとか)を見極めて少し方向を軌道修正してやった方がいいように感じます。
今風の素敵な植物を混ぜつつも 石巻地域に自生する物も使うのが一番間違いないような気もするのですが・・・・
-
ななちゃん2011/10/20 08:45おはようございます~♪
先日は大変な作業、、、ご苦労様でした(^^♪
私もお手伝いする予定でしたが、体調管理が悪く風邪で申し訳ございませんでした。。。。。
あの広さを皆でどのように仕上げたのかとっても楽しみです。。。。。
来春、、、花が咲き乱れる雑木の庭を楽しみに待つ事にします(^^♪
本当にお疲れ様でした。。。。[Res]Rui2011/10/20 21:57ななちゃん。体調はいかがですか~?
この時期は風邪ひきさんが沢山ですね。私も咳が治らず1週間薬を飲みました。パパさんによると私の場合はどうもアレルギーも混じっているようです。グラス系の穂なのかセイタカアワダチソウなのかは?なんですが・・・。
もう完治されたでしょうか?元気になったらまたあの素晴らしい写真を見せてくださいね~!(^-^)
-
那須の花子2011/10/25 13:12東北の方々を応援したい!何かしたい、と思っても中々出来ないことです。頭が下がる思いです。素敵な取り組みですね。春にきっと眩しい位、咲き出すでしょうね。
[Res]Rui2011/10/25 21:09那須の花子さん コメントありがとうございます!
何らかの形で役にたちたいと思う気持ちってとっても大切ですよね。震災後みなさんがそういう思いを持って暮らしていると思います。
でも、実際の支援となるとけっこう難しいものですね。押し付けになってもいけないし・・とか、タイムリーな支援なのか不安になったりします。
私たちの活動も今すぐに役に立つ事ではないのですが、花や緑を見て心癒される時が来ますように・・・との願いも含まれているような気がします。
-
miyuki takamiya2012/07/24 16:17素晴らしい活動をされましたね。写真を見ると、まだこんな状態なのかと、悲しくなります。
でも、みなさんが播いたワイルドフラワーが、この町の人の心を癒してくれることと思います。[Res]Rui2012/08/02 13:35miyuki takamiya さん こんばんは!
前の記事なのに見つけて読んでくださって本当にありがとうございます。(^^♪
この活動は昨年の秋だったのですが、私たちが作業する前にも沢山の方々の手が加わっていました。
一人ではできないことも皆で協力すればこんなにできるものなのかと驚き、いろんなことを考えさせられました。
ご覧になったかもしれませんが、種まきした後の春の様子はこちらです。
http://blog.niwablo.jp/rui/kiji/125046.html
お時間があればまたお立ち寄りください。(^^)v
-
saban2012/08/01 12:54素晴らしいガーデニングをなさったのですね
被災後の地が新しい花々でいっぱいになる日が
一日も早く来ますように[Res]Rui2012/08/02 13:25sabanさん こんにちは!
見てくださって本当にありがとうございます。
これは秋の記事なのですが、どこかリンクされた場所から飛んで見てくださったのですか?
春にはとても綺麗な花が咲いて感動しました。
ご覧になったかもしれませんがその時の様子が書かれています。
http://blog.niwablo.jp/rui/kiji/125046.html
先日、このメドーガーデンの秋の種まき作業が行われたそうです。
沢山の方々の手が加わって花を咲かせているのですね。
-
micky2013/07/18 20:50私も花で癒されている一人です。東北の方々が、花によって、心に癒しと元気を取り戻されますよう、祈ります。Ruiさん、がんばってねー!
[Res]Rui2013/07/19 09:30micky さん おはようございます!
以前の記事を読んでくださり、本当にありがとうございます!
震災直後は花にできることってあるんだろうか・・と、思うこともしばしばでしたが、緑や花で少しでも心癒されれば・・と今も願っています。
またお立ち寄りくださいね~!
トラックバック
http://blog.niwablo.jp/rui/trackback/106988