愛すべき街 函館 (4)
函館のオープンガーデンの旅
今回は3軒目、最後のお宅です。
レンタカーの運転にも少し慣れてきて~ナビの誘導で夏の北海道を走りますよ~~
海沿いの道から少し登っていき、小高い丘の住宅地のTさん宅に到着しました。OPENの文字に心おどります。
濃いピンクの薔薇のアーチが華やかです。きっと薔薇のお庭~~
ご主人がにこやかに出迎えてくださいました。
入ってすぐ左側に Asian Exotic Garden の文字が。Asian Exotic
この芝生の先には何が?奥に大きなパーゴラが見え、煙が上がっています。
入るとそこはまさに 不思議な異国の世界
ここはどこ
バリ島シンガポ~
確かに海は越えてきたけど・・・青函トンネルで。(汗)
テイストは一貫していて・・・絵になるコーナーがいたる所に設置してあり、どれもアジアンテイスト
庭を屋根のない部屋に見立ててデザインしたかのような・・・不思議な空間なのです。全てご夫婦の手作りで、アイディアと努力の力作です。
コーナーには必ずポイントになる物があり、
どこかアジアの香りのする世界です。和でもない洋でもない・・・アジアの何処だろう?
バリシンガポ~(さっき言ったでショ!)
家の周りには夏ツタが勢いよく伸びて、家の一階部分は照りのある緑で覆われています。リビングは二階にあり、庭を見ながら時々バランスをチェックされるとのことです。
写真で見える窓の部屋は作業スペースになっていて、ご主人が様々なガーデングッズを制作。
お二人で散歩して流木を探されたり、日常の中でガーデングッズとして使えそうな物を探して、このような楽しいグッズが生まれたそうです。
使えなくなった物たちも こんな形で再び使われて アートになっています。
寄せ植えも一味違います。多肉植物がいろいろな場所に効果的に使われているのです。
どれも雰囲気のあるものばかりですが、大きな特徴は 水やりの手間の少ないローメンテナンスの寄せ植えが多いことです。
植物の選定は 乾燥に強い物、葉が乱れにくい物だけで かなり厳選されていました。
「ローメンテナンスの手抜きガーデナーなんです。」と、笑っておられましたが、お仕事をされている方の見本にもなるチョイスです。
黒法師がイキイキと育っていました。エンジがしっくりマッチして、このお庭に似合いますね。
小物もどこか異国の雰囲気。
バリシンガポ~(もういいでしょ~汗)
小さな鉢も どこかアジアのテイストですね。
ふふ・・・バリシンガポ~(どうしても言いたい~)
これはご主人手作りのパーゴラ。
扇状に作られていてボリュームがあり、庭のシンボルになっていました。
炉の煙と炎が庭に不思議に似合い・・・ここが北海道であることをしばし忘れアジアの香り漂うお庭を楽しみました。
奥様はこの日はお仕事でしたが、後日 ホテルでお会いし、お庭のミニアルバムと美味しいスイーツまで頂きましたぁ。ありがとうございました。
函館のオープンガーデンの旅はこれで終了です。
公開日以外の日程にもかかわらず三軒とも快く庭を見せてくださり、本当にありがとうございました。記念になる楽しい思い出になりました。
今回投稿して思ったこと、それは・・・
しばらく経つのに、自分でも驚くくらい記憶は鮮明で・・・心の中に函館が刻まれているという事でした。
息子の函館での暮らしを心配して過ごしたこと。
会うたびに大人になっていく息子を見て 嬉しいけれど淋しい複雑な気持ちを抱きつつ過ごしたあの頃・・・・・
楽しいだけではない色々な気持ちが入り混じっていたけれど・・・
路面電車や街並み。
仲良くさせて頂いたご父兄。
庭での素敵な出会いもあり・・・
やはり私たち家族にとって函館は
「愛すべき街」だったのだと思います。
愛すべき街 函館 (3)
函館のオープンガーデンの旅
今回は二軒目です。
ナビの誘導で海沿いの道をず~~っと走り・・・まるでドライブです。
そろそろ・・本当にこの辺にあるのか不安になってきました。だってずっと右側が海の・・・バス道路。
到着しました。目の前が海のバス停前です。
白い洋風のお宅でした。凄いロケーション道路の反対側はすぐ海です。目の前が津軽海峡本当に綺麗です。
天気の良い日は∑(゜□゜`)ナントォオ!? 青森が見えるぅうわぁ~
(当時はブログもしていなかったので写真を撮る習慣がなくて・・・想像でお願いしま~す。<m(__)m>)
海の目の前の駐車場のスペースにはハマナスが勢いよく伸びていました。凄いボリュームです。満開の時期は綺麗だっただろうな~。
外観にぴったりの管理のいきとどいた芝生が広がります。
右側のガレージには勢いよくツタが絡み、青々しています。
楽しい壁面コーナーですね。こんな使い方があったんですね。壁がアートになるなんて。手作りのハシゴがポイントになっていて素敵。
「お庭の方にどーぞ。」と、言われ、だってここがお庭ですよね 案内して頂いたのは家の後ろ側でした・・・・・。
何とバックヤードがあるんですね。前庭だけでRui の庭と同じくらいの広さだったんですけど・・・メインはこれからなんですね~。(笑)
海に来たはずなのに、バックヤードは全く違う 静かな山のような雰囲気です。
少し上がっていくとパーゴラと小屋がありました。パーゴラはMさんのデザイン。片側がトレリスになっていて、とっても落ち着きます。ふふ・・・。もうお茶とケーキを頂いて寛いでます。(笑)
パーゴラのすぐ横には小さないろり(?)があり、お友達とバーベキューを楽しまれたりするそうです。
この日はキャンプ用の藪蚊対策のキャンドルを焚いてくださっていました。初めて来た私たちにまで こんな気配りをしてくださって感激しました。
パーゴラの横の小屋には水道や調理スペースがあり、庭で楽しむ環境が整っていました。いいなぁ~。
パーゴラからは山の傾斜を利用したワイルドなボーダーガーデンが見渡せます。
自然で無理のない 肩のこらない寛げる空間。
ほとんど 以前からここにいた植物を植えているだけなんですよ。とのこと。海の前で冬の寒さも厳しい環境だからこそ、この土地で育つ物と無理なく付き合うというスタンスなんですね。
ここにずっと前から自生しているという野イバラが気持ちよさそうに咲いています。
グッズもナチュラルですね。
「庭は人そのもの。好みも性格も映している。」とは良く言った物で・・・庭主のMさんの雰囲気とぴったりのナチュラルなお庭です。
チーゼルは北海道に似合うなぁ~
時計草が綺麗に咲いていました。楽しい形で本当に時計の針みたいですね。思わず花をジーッと見てしまいます。今何時かなぁ
「あれ?さっきまで咲いていなかったんですよ。」とのこと。時計草さん、こんな綺麗なお顔を見せてくれてありがと~ (冬は掘り上げて小屋に置くそうです)。
でもこの花・・・よく見かける・・・何処で見たんだろう?思い出せない~気になるなぁ~。(?´・ω・`)
帰りに「ここで採れるこんぶだから食べてね」と、小安町の早煮コンブをおみやげに頂きました。目の前の海で採れたコンブということで、凄く説得力ありました。ありがとうございました。
そうそう、あの時計草ですが・・・・家に帰ってから はっきりわかりました。
コレでした~~。毎日見てた~~。
はは・・・(-_-;)
愛すべき街 函館 (2)
函館のオ−プンガーデンの旅
7月下旬。レンタカーのナビの誘導で〜函館空港に向かって走ります。
飛行機と競争して走って〜(?)何とか一軒目に到着です。
伺ったのはMさん宅です。「遠くからよくいらっしゃいました〜。」と、歓迎してくださり、にこやかに出迎えてくださいました。
向かって左がご自宅で、 右は・・・・
これは小屋とは言えませんよね〜。家みたいですよね。別邸?
以前は薪などを入れる小屋があったそうですが、建て直され、一階は薪やガーデン用品を置き、二階は趣味を楽しんだりできる空間になっているとのこと。北海道らしいとてものびのびした外観です。
Rui は素敵な別邸に釘ズケ。Rui子はチャッピー君に夢中〜。
お庭も拝見しつつ、お口もなめらかに〜。初めてお会いしたのにすぐ庭の話で盛り上がります。(笑)
オーダーで作ってもらったという薔薇誘引用のアイアン。壁にオブジェのように設置されていました。(写真がない〜!)こういったオシャレなアイアインがあると、葉のない冬も絵になります。冬の長い北海道ならなおさらです。
「お茶をどうぞ」と 誘っていただき白い手すりの階段を上がりましたが、中に入ってビックリでした。
雰囲気のある素敵な空間が広がっていたのです。
Mさんのお気に入りの物たちがあちこちにディスプレイされて。
昔懐かしい貴重なお皿も現役選手でした。お茶を出してくださったカップもアンティーク。嬉しいけれど、ちょっぴりドキドキでした。(笑)高い天井にはドライフラワーがたくさん。(北海道は梅雨がないのでカビないらしいです。)
庭に自分が寛げる趣味の空間を造る
何て大胆で楽しい発想なんでしょう。
そしてまたまた驚いたのは小物たちです。
懐かし〜い中がガラスになっている魔法瓶。小さい頃、これを落として中のガラスを割ってしまったことを思い出しました。
「古いだけなのよ〜」と言っていらした棚にはガーデニングの本がずらりです。足踏みミシンは昔実家にもあったな〜。何処に行ってしまったのかなぁ。
お孫さん用のオモチャは懐かしのブリキ製。
「これな〜に?」と、Rui子が眺めるのは傘の付いたランプ。配線にもこだわりが。
左写真は最近の製品とのことですが、北海道民ではないRuiにとっては見慣れないストーブです。上段ではパンやピザが焼けるらしいです。
ちょうどRui子が夏休みの宿題に「古い物調べ」をしていたのですが、
「古い物なら母屋にもたくさんあるのよ〜」と、Rui子は特別に母屋にも入れて頂き、説明を受けながら写真も撮らせていただきました。
ダイヤル式の電話はなんと現役選手。
レジスターとタイプライター。「レジの中にお金が入ってた〜」とRui子。
レコードを聞くとか?ですか?ビクターの犬かぁ〜。懐かしい。忘れてたな〜。
こんなに沢山どうやって集めたんですか?とお聞きしたところ、函館の街はアンティークな物が比較的探し易く、たまに掘り出し物が見つかるとのこと。
きっと 街に西洋の文化が色濃く混じっているんですね。街並を見ても それを感じます。
これも古いコレクションの品かと思いきや・・・。何と函館の「消火栓」です。今も現役だとか。黄色はこの地域で指定された色で、場所によって色が違うそうです。
すぐ後ろにある娘さんのお宅もちゃっかり拝見しましたぁ。まるで洋書を見ているようでしたよ~。テイストの揃ったお宅はバランスもよくて本当に素敵!
特記すべきはベットルームからの眺めです。
朝、カーテンを開けるとお母様が丹精込めて手入れされた庭が輝いているなんて いいなぁ〜〜
その年のRui子の夏休みの宿題です。
「またチャッピーに会わなければ〜」と、言いながら作業していました。楽しかったんですね。
後日、「まだまだ古い品があったから」と、写真を送ってくださいました。旅の私たちにこんなふうに接してくださる Mさんに感謝するRuiでした。(*b´∀`)b♪
2軒目はまた次回に。
愛すべき街 函館 (1)
息子が去年の3月まで函館の高校で過ごしたことで、私たち家族にとって函館は「特別な街」になりました。
本人の希望とはいえ、秩序の厳しい寮生活のことを思うと親は本当に心配しました。しかし、函館の風土は優しく、とても大らかなものでした。
自分でやる姿勢。強い絆で結ばれた友人。息子は函館で 目には見えない いろいろなことを学びました。
Rui も3年の間に函館の街に何度か行きましたが、3年生の最後の夏は函館のお庭を巡ることにしました。
心配症が染みついた自分へのご褒美にせっかく函館に来たのだから
それまでは とてもそんな気持ちにはなれませんでしたが、3年目でやっとそう思えるようになっていました。
ブログは自分の日記のようなところがあると、最近感じます。書くことで 改めて自分も気付いたり、思い出や出来事を整理することができるような気がします。
季節はずれですが、函館の庭日記も綴ってみますね。
函館の庭での出来事は暖かくて楽しいものでした。
まずは見せてくださるお庭探しを。北海道限定で発売されているこの本をネットで検索して、Amazonで購入しました。
「オープンガーデン北海道」のガイドブックです。
函館で公開しているお宅は三件。自分が函館に行く期間に公開日になっているかをチェックして、見せて頂けるかを電話で1か月前に確認しました。
函館に向かう電車の長旅も、今までとは違う楽しさがあり 何かワクワクしている自分がいました。
函館はどこか昔懐かしい香りのする美しい街です。
金森倉庫と函館山
路面電車が道路を横切っていきます。
五稜郭の一部です。(星型)
息子の学校行事が終わった後、レンタカーを借りてお庭を訪問することにしました。
先ず初めに伺うのはMさん宅です。住所は・・・函館空港の近く?ナビだけが頼りです。
実はお電話した時、Mさんが「大変だから迎えに行ってあげるよ。」と、言ってくださり、びっくりしました。何てフレンドリーで親切なんでしょう!「いえいえ、レンタカーで参ります。」とお話ししましたが・・・。
飛んで行く飛行機のお腹を見ながら車を走らせました。
何だかドキドキです。
続きは~~また次回。<(_ _)>