アートな旅 (豊島編)
春ですよぉ~。
仙台はまだ朝夕の暖房は欠かせませんが、いよいよ宿根草の芽が顔を出し始めました。
Ruiはやっと来た春が嬉しくて、友人と春を求めてお出かけしてルンルンです。そしてオープンガーデンの会議や家の事を済ませると、庭に出る時間があんまりない・・。(笑) 今日も庭日和で、さすがに気持ちが焦ってきました。雪が解けてから手つかずの場所がまだまだあり、そろそろ活動の優先順位を変えて(笑)土作りをしなければ~。
さて、前回は直島でのアートな空間の様子をお伝えしましたが、その翌日は豊島(てしま)と犬島を巡りました。
島から島への遊覧船はもちろん出ているのですが、夜には大阪に着きたかったので、時間短縮の為に海上タクシーを使いました。
直島では斬新な建築物に目を奪われるばかりでしたが、豊島(てしま)に着いて島を歩いているうちに前日より少し余裕が出てきたのか、温暖な島の暮らしの風景が目に入るようになりました。
果樹やオリーブ畑の景色も暖かさを物語り、島のゆったりした時間を感じます。
こちらは島の水をまつる場所とのこと。水の確保に苦労している島がある中で、豊島は大きな山もあり、水に恵まれた島なのだそうです。
そんな島の中の所々にモダンな作品が展示されていました。
実は一昔前までは豊島はごみを捨てる島のようになり、汚染で大変な状態だったとのこと。そんな状態を改善する為にかなりの努力を要したとのことで、今も完全に除去しきれずその処理作業が続いているとのことでした。
そんなゴミだらけの島を自然豊かなアートな島にしようという福武財団の試みはきっと莫大な費用を要したことでしょう。
自然を損なうことなく、それでも島を人の来る場所にする・・それはとても難しいことのようにも思われますが、アートな空間にすることで人の意識を変えることができた事例のようにも思われました。
島にある段々畑は以前の島の景色を再現したとのこと。
島の景色を見ながら到着したのは豊島美術館です。広大な敷地の中にある佐々木睦朗氏設計の水滴のような形の美術館です。
ここは受付
ここも撮影は禁止なので画像はないのですが、五感を満たす小さな水滴と水の流れが追える空間なのです。水滴のアートというか・・・・着眼点の面白さを感じました。
水滴の持つ魅力を堪能した後は、またまた面白い着眼点の美術館に到着です。心臓音のアーカイブという名前の美術館で、テーマは心臓の音。
クリスチャン・ボルタンスキー氏が集めた世界中の人の心臓音を聞くことができ、希望者は心臓音を採録して保存することができる美術館なのです。
中に一つだけ犬の心臓音があるそうで、理由は犬も家族だからどうしても登録したいとの要望があったからだとか。確かに一緒に過ごしている人にとっては犬も大事な家族ですからね。
人でもいろいろな心臓音があり、中には聞いているうちに病気の診断をしてしまう人もいるようです。笑
そして豊島で最後に行ったのは豊島横尾美術館。民家を改築した小さな美術館で、ここでもこの地域で多様されている火事に強い壁素材が使われています。
生から死へ。。横尾さんは死の世界の捉え方が個性的で、鶴がいたり亀がいたり俗っぽかったりと独特の空間が作られていました。
死は確かに怖くて恐ろしいけれど、その後は思っているほど怖いものでもないよって言っているような・・。勿論、この作者がその後の世界に行ったことがある訳ではないでしょうが(笑)まんざら怖い所でもなく捨てたもんじゃないと思うと、ほんの少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。
鶴亀・・
水滴・・・
そして心臓音・・・
それらが美術館でアートとなって発信される。
でもどう受け止めるかは見た人の自由な訳で、きっと感じることはいろいろ。
芸術って何だろうね~~。
※次回はあまり空けずに投稿予定~♪ 笑