人生の楽園
薔薇のシーズンも終わり、いよいよ本格的な夏です。
身近なところでは 大きなダメージを受けた給食センターが稼働するようになり パンと牛乳の簡単給食だった学校給食も徐々に改善されてきました。今までずっとお弁当(捕食)を持たせていたので親も一安心です。
去年はオープンガーデン若葉マークだったので 他のお庭を拝見する余裕もなく終わってしまいましたが、今年は しっかりお庭見学もしています。(^o^)
先日はオープンガーデンみやぎの庭クラブのバスツアーに参加させていただきました。
地震以来、平日の遠出は少し迷うところがあります。仙台は 未だに毎日のように小さな余震があります。もし大きな地震があった時は あらかじめ記載された保護者が学校に迎えに行かなければならず、どうしても遠出には慎重になってしまいます。
でも今回は是非拝見したいと思っていたお庭だったので、(家族で緊急時の打ち合わせをして)参加することにしました。
お出かけ先は・・・
山形市西蔵王高原の「まんさくの庭」。
数年前に「人生の楽園」でも放送された約3300平方メートルの広大なお庭です。
転勤で訪れた山形市を気に入って2000年に東京から移り住み、以来、原野だった自宅の周りを開墾しつつ 手入れしながら暮らしてこられたそうです。
残念ながら伺った日は雨でしたが、アジサイの綺麗な季節になっていました。
薔薇、宿根草、木、山野草 様々な物たちが共存していて畑も作られていました。
朝に ゆったりこの庭を歩いたら幸せでしょうね。
「でもお姫様気分で庭の階段が降りれるようになったのは つい最近のことなんですよ。それまではずっとしゃがみこんで下ばかり見ていたの。」 とのことでした。
植栽だけでなく小道もご自分たちでコツコツと作られたそうです。
でも何しろ広大なスペースですから・・道を作ることも土を作ることもそれはそれは大変だったことでしょう。
良く見るといろいろなバリエーションで変化に富んだ小道たち。広いと どうしてもシンプルにザックリ作ってしまいがちですが、それぞれの小道や踊り場は場所によってデザインや素材が違いました。
気の遠くなるような労力と時間をかけてきたことがわかり、妥協のないこだわりを至る所に感じました。
広大なお庭なのですが、歩いているとちょうど良い場所に休憩できるベンチが。
庭仕事の後にこのベンチに座って一息・・・そんな感じで使われているのかな。
バーバスカムがスッキリと立ち上がり、このお庭にとても良く似合っていました。
(庭ブロのleonさん。コレね~。)
本当にいろいろな植物が混在しているのですが、もはやコレとコレを組み合わせるという空間ではなくて、一つ一つの大きな景色が繋がっているようなお庭です。
庭の奥は園芸種と野生種が入り交じる場所で 庭と山の中間のような不思議な心地よさを感じました。
ここまでが庭! という感じでもなくて 自然に山になっていくような空間です。
家からは素晴らしい景色が一望できました。
これからの人生をどう生きるか?今までつきつめて考える機会はありませんでした。
ここで新たな人生を と、望まれて移り住んだ山形。
強い思い入れは 汗と共に自然に溶け込み、目に見える形になっていました。
大変なことも 楽しいことも こだわりも含めて
ここはまさに庭主さんの「人生の楽園」なのだと思いました。
※「まんさくの庭」は5月から10月まで曜日や時間を区切って公開されています。
詳しくは HP 西蔵王から ~まんさく便り~ にてご確認ください。