もうすぐ春

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 あの日からもうすぐ2年が経ちます。

そのままやり過ごすこともできるけれど・・・花の写真を載せて庭の話をして終わることもできるけれど・・・やはり仙台に住んでいるものとして今思うことを少し書いてみようと思います。

 

 震災前から「宮城沖地震は必ず来る」と言われていました。しかし、我が家を含めて震災後の皆の慌てようと暮らしの混乱ぶりは大変なものがありました。

あんな思いをしたけれど、今の用意は万端かクエッションマークと言うと・・・備蓄したものの一部は賞味期限が切れて捨ててしまったし、賞味期限前に食べてそのままにしてまだ補充していない物も。そして、あの時は水の大切さをひしひしと感じたものですが、今の自分の水の使い方はあまり関心できたものではありません。

 

   

 

昨年備えについて感じたことを書いています。ダウン

http://blog.niwablo.jp/rui/kiji/88738.html

 

 しかし、あの時からそのまま忘れずにしっかりと残っていることもあります。

いつもはさほど交流のないご近所の方々といろいろな面で協力できたこと。お互いに譲り合って列に並んだこと。一か月後にやっとガスが開通した時は本当にありがたい気持ちでいっぱいで、我が家に来てくれた名古屋の東邦ガスさんとは両手で握手しましたっけ。

    

 

マンション住まいの友人のお風呂にも家族でお世話になりました。近所の友人に「洗濯機貸して!」と頼んだら、「いつでもおいで!うちは水が出るから!」と、言ってくれたので洗濯物を持って出かけると、法面に建つその家には全壊認定の紙が貼ってあって傾いていた・・・という出来事もありました。自分も大変なのに人にも優しくできる・・・そんな友人にお礼の言葉が見つかりませんでした。

優しくしていただいたことや親切にしていただいたこと、励ましてくれたこと。そういった行動や言葉は2年経っても全く色あせないものなんですね。

 

             

 

 

 家族がそれぞれの団体でボランティア活動に出かけることがあります。小さな手で支援できることは本当に限られているし、それが実際どのくらいの手助けになるのかは分からないけれど、何かの形で少しでも・・という思いからです。でも2年経ったこれからは何が必要なのかを見極めて、お話を聞くことがますます大事になると思います。

支援は「役に立ちたいという気持ち」と「感謝の気持ち」 どちらが欠けても成り立たなくて・・何と言えばいいかわかりませんが、演出や押しつけでは本当の感謝はされないし人の心に届かないけれど、小さなことでも気持ちのあるものは何かが伝わるんだなぁ・・と感じることがあります。  

 

 

 Rui子の通う中学校のプールはまだ傾いたままですが、体育館の傾いた法面はやっと工事が終わり、強固なコンクリート壁ができました。

 

 

本当に少しずつですが、ゆっくりですが、自分たちの街が立ち直ってきています。

 

我が家は山を切り開いた住宅地にあるので、街に行く時に海まで見渡せる坂道を通ります。晴れた日は街並と海が光ってとても綺麗な景色だったのですが、2年前から海沿いに建物がない景色に変わってしまいました。

 

  

 

少しでも早く海沿いの被災者の為の高台の環境が整備され、地に足の着いた暮らしが取り戻せますように。心からそう願うばかりです。

 

 

 

 お花屋さんで買った桃の枝にはいつの間にか花が咲いていました。



 

開花した桃の花はとても可愛らしく、ピンクの花びらを久し振りに見て嬉しい気持ちになりました。 

 

春はもうすぐやって来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Rui

庭で過ごす時間が大好き。
小さな畑も作っています。

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