付き合ったことのないタイプと付き合う
昔からきれいな色の服を着るのが苦手です。だからクローゼットの中は黒、グレー、紺、ブルーなどの寒色ばかり。(あんまり入ってないけどね)
明るい色が嫌いなわけではありません。着てみたくて たま~には着てみます。でもなんだか自分が落ち着かないのです。
自分の庭も初めはほとんどが白っぽい花と斑入りの植物でした。小さな庭に大ぶりの主張の強い花や植物を入れるとそれだけでかなり目立ちます。やり過ぎも怖いし上手く使えないので、どうしても花は白っぽくなりました。
薔薇もアイスバーグ、サマースノー、ウィンチェスターキャセドラルなどの白系。
でも、好きな物だけでまとめてみたら、なんだか庭が締まらないというか、ぼけてしまうんですよね。もしかして刺し色が足りないのではないか、と思い始めたのが二年前です。
そう思い始めた頃に、庭友とお花屋さんに行きました。
彼女が選んだ薔薇は、私が一人で行ったら絶対選ばないであろう、濃いピンクのイングリッシュローズの“アラン、ティッチマーシュ”
ううーん・・・。私の選択肢にはない色です。
でも彼女は私が絶大な信頼を寄せている庭友です。選定は間違いありません。
“えーい!買っうぞー!”と、勢いで真似して購入しました。
サマースノーと アラン・ティッチマーシュ
家に帰ってきて、その薔薇をマジ凝視・・・・・な、なんて素敵な花びら!なんて繊細なディープカップ!なんて素敵な匂い!
その日、Ruiはアランの花びらの夢を見ました。(しかもカラーでした。)
今まで付き合ったことのあるアイスバーグやウチのパパ(爆)のようなタイプとは異なる、全くお付き合いをしたことのない とても華やかなタイプのアランくんと付き合ってしまったRuiは 完全にこの花びらの虜になってしまいました。
その後、ジェフ・ハミルトン と ジェームズ・ギャルウエイをつる仕立てにする為に購入!ジュビリー・セレブレーションも加えて、まさに、
イケメンパラダ~イス
ジュビリー・セレブレーション
でも、彼らは春はバーンと咲きますが夏の間少し休憩します。すると、秋がかなり待ち遠しい。まさに 遠距離恋愛~
秋の再会は やっと恋人に会えたプラットホームのお姉さん(何とかして~このおばさん)
ジェフ・ハミルトン
しかし、イケメンくんたちが咲きそろった去年の秋、はた、と気づきました。
自分は本当に綺麗色がたくさん入った庭にしたかったのか
刺し色に色の濃い薔薇を入れるのはずではなかったのか
自分の好みよりもかなり華やか系になってきているのではないか
これらが大きく育ったら(一年は鉢植えだった)さらに華やかな色合いが増える・・・ということに・・・・
アラン君、ジェフ君、ジェームス君。ひとつひとつはイケメンでも、庭全体として見渡した時に自分が落ち着ける色合いに収まるかどうかは別問題です。取り合わせに気をつけないと当初の目的と全く違うものになってしまうかも。
そういうわけで、今年は恋の反省点(笑)をもとに、道路に面したフェンス側は少し華やかに、中は自分の落ち着く路線をイメージして、ぼちぼちやってみたいと思います。はい。
先日、薔薇会の会員さんでたくさん薔薇をお持ちのOさんに「一番好きな薔薇は何ですか?」とお聞きしました。
すると・・・・
「本当にどれもかわいいけれど、結局シンプルなアイスバーグに辿り着きましたね。」とのこと。
えっ
確かに・・・主張しすぎず、地味だけれど病気に強く、いつも休みなくゆっくりと咲いてくれて・・・どの花にも合う・・・信頼できる薔薇・・・です・・・よ・・・ね。
家に帰ったら、庭の端に植え換えたアイスバーグとパパをもっと大切に扱ってあげよう~と反省するRuiでした(^^*)