春の庭仕事 2012 (2)
朝の寒さも少しずつ和らぎ、ここ数日で宿根草の芽が一斉に出てきました。
そんな新芽を見ていると、何やら話かけられているような、「ホラホラ、春だから元気出して!目を覚まして!」と言われているような気持ちになります。
春は鳥たちのいろいろなBGMの中で庭仕事をしています。
庭には頻回にこのお客様が。
昔の唱歌ではポッポッポ~と歌っていましたが、皆さん鳩の鳴き声ってどう聞こえますか?私にはクークヴッヴッヴヴーって聞こえるんですけど・・・。
英語の絵本には犬はワンワンではなくbow-wow(バウワウ )鳩はCoo(クー)って書いてありますが、外人さんにはそう聞こえる 私にはどう聞いてもクークヴッヴッヴヴーって聞こえるぅ。どうでもいいことなんですが気になるんです。(笑)
これからの庭仕事は山盛りです。
まずはホームセンターなどで当面必要な物を買い込みます。我が家には物置小屋がないのでいつもはほとんど使い切りですが、この時期だけは途中で足りなくなってしまうと仕事の効率が落ちてしまうので少し多めに購入します。
毎年 花壇の中の秋~冬の落ち葉は拾いません。この地域の寒さを少しでもしのぐ為に 冬のお布団にしてそのまま冬越しをする為です。でもいよいよそのお布団も取る時期になりました。
早春は何処に植えたかはっきりしない物も多いので、宿根草の芽を確認しながら枯草や落ち葉を取り除いていきます。
その時、土が固いかな?と、思った所は掘って馬糞 燻炭 腐葉土 そしてほんの少しだけカキガラ石灰 を混ぜ込みます。
カキガラ石灰はふだんは畑に使用しています。ふつうの石灰だと畑に混ぜ込んでから2週間ほど寝かせなければいけませんが、カキガラはさほどその心配もなく、効き目が優しいように思え、私はずっとカキガラ派です。
庭では昨年から薔薇周辺で使い始めました。冬の薔薇に少量使用しますが、そろそろ暖かくなってきたので4月上旬は季節的にはギリギリ・・まだ何とか使える感じかなぁ。(あくまでも感じです)
と、思っていたらさっきの庭のお客様が「クークヴッヴッヴヴー」と鳴きながら(笑)庭をウロウロ・・。
悪いけどクークー。(何故か自分も鳩になる。)今日はアナタと遊んでる時間ないのよねクークー。
午後は参観日だしクークー。この時間にやらないと明日は雨の予報だよクークー。
え?餌を探してるぅ?その辺から適当に何か探して~。くれぐれも糞は落としていかないでねぇクークー。
あれ?どこまで話したんでしたっけ?クークー。(まだ鳩なんかい)
そうそう、植物の補充でした。 冬に寒さで消えてしまった植物の補充をしていきますよ~。
この時期、園芸店で調達するデルフィニュームなどは小さめを買います。高さがあったり蕾のあるものは買わず、庭にある植物と同じくらいの成長段階のものがベストです。そうでないとそれだけが早く咲いてしまったり、その名の通り取って付けたような植栽になってしまうこともあるからです。
目で見て確認するのが一番いいのですが、手に入らなかった植物は今回ネットで注文しました。でも・・・・・・・嫌な予感が的中!
もう花が咲いてるやないか~い!(苦笑)
秋はほとんど支障がないネットのお買い物ですが、春に関東圏のお店で買うと どうしても仙台の気温に合わない成長した植物が届くことが多いんです。植物の雑誌などもしかりで、参考になるようでならない事もあったりして・・。少しの手間なので確認すべきでした~。
暖かい日を見計らって補充の植え込み作業をする予定で~す。
それから今年も気になる芝生の草取り作業をしました。
芝生より雑草の方が早く緑色になるので、今まで芝生だと思っていた部分は実は雑草だった・・・と判明するのがこの時期です。取っても取っても終わらない芝生の草取り。バケツはあっという間に草でいっぱいです。
庭ではクリスマスローズの蕾が次々に上がってきました。
かがみ込みながら花の美しさに見入り、春を感じる時間もいいものですね。
春が後押ししてくれるおかげで自分の暮らしは張りのあるものになり、花が綺麗に咲いた時の喜びも知りました。自分でデザインしたり薔薇を咲かせたりすることは確かに庭仕事の目標です。
でも昨年あたりから少し自分の感覚が変わってきたことに気付きました。
ちょっと面倒だけど庭仕事を頑張ってみる。
時には力を出して汗をかく。
花がどんどん成長していく姿を見ながら手をかけ、声をかける。
でも時々失敗する。(笑)
そんな作業の後に、汚れも気にせずテラスのステップに座って庭を見る時の充実感。自分はきっとその時間が好きなのだと思います。
ピオニー
春の朝に聞く鳥の声。
夏の香りと虫の羽音の中で流す汗。
秋の夕暮れを見ながら片づけをする時の
「日暮れと片付けの追いかけっこ。」
疲れと共にやってくる充実感。
そんな季節季節の中の充実感が自分の庭仕事の喜びなのでは・・・・と思うこの頃です。