神さまのいじわる
注目の男子フィギュアスケート フリーで 髙橋大輔が 銅メダルに 輝いた。
4回転に挑んだ事への賛否両論も あっただろう
しかし 足のじん帯を 痛め そこから 這い上がってくる過程で 何が何でも 4回転を飛ぼうと 決めていたのでしょう。
そう決めてかからなければ 這いあがれないくらいの試練だったに違いない。
同じ 「切れる」だが じん帯ではなく 靴ひもが 切れてしまった男がいる
もうひとりのエース 織田選手だ。
僕は このことを 耳にした時 「神様のいじわるー」と 天を見上げてしまった。
なんで 今なの?
なんで 彼なの?
アニメ「タッチ」で 和也が 高校野球県大会決勝の日に 交通事故に会う位 悲劇だ。
オリンピックには 到底及ばないが 僕も かつて 同じようなことを 経験したことがある
剣道の段審査。
稽古も十分。体調も万全。組み合わせも悪くなさそう。
もうすぐ 自分の番。今日は 絶対 受かってやる。家族にも 「今晩は ヤキニクだぞ!」と豪語してきている。
最後のチェックで 面のひもを 締め直す
「ブチっ」
ヒモのテンションが なくなった。
頭の中は 真っ白。
もう 間に合わない。
どんなに ポジティブシンキングな人でも さすがに 落ち込むだろう
人生は あなざえる縄のごとし という格言が あるが 織田選手には 一番 言ってはいけない格言かもしれない。
もし 成田空港の到着ロビーで 会えるならば 掛ける言葉は
「天下布武」あるいは 「一剣平天下」にしよう