盗む
昨晩 剣道の稽古会に行った。
腰を痛めて 久しぶりだったので いろいろな先生が 「また 怠けたな!」とか 「仕事が 忙しそうだな」とか 声を 掛けてくれた。
練習後 ひとりの先生から 「ちょっと きてみろ!」 呼ばれた。・・・・・・ゾクッ
「おい お前は この稽古会にきて 先生方の面や道具を 用意したり 片づけたことがあるか?」と質問された。
「いえ ここの稽古会では 先生方は みなさん ご自分で 用意されていますので 私は やったことは ありません」
剣道の世界では 先輩や先生から 稽古を頂くとき 道具の用意や 片づけを することが まれにある。特に 学生の時は その仕事は 下級生(1年生)の仕事とされ その時に 道具の預かり方や正式な稽古着のたたみ方を 仕込まれるのだ。当然 僕も 学生の頃 その作法を仕込まれていたが 学校を卒業してからは 後輩達にやってもらうことはあっても 自分がやることは ほとんどなかった。
「よし 今度 「この人は!」と 思う先生が いらしたら 道具係を やらせてもらえ。 それでな・・・・いいか! ここからが 大事なことだぞ。 先生の目を盗んで こそっと コテに手を入れてみたり 先生の竹刀を 振ってみたりするんだよ。 うまい人の道具は どんなものか どこが すりきれているのか どんなバランスの竹刀をつかっているのか・・・・・・ 先生のヒミツを盗むんだよ。
道具係はな 雑用係じゃないんだ。 うまくなる為の最短の お得な係なんだぞ。
俺くらいの年になると いくら こちらがその先生を尊敬していても 向こうが恐縮してしまって やらせてもらえないけれど お前の年なら まだまだ そのチャンスは あるぞ。」
道具係イコール下っ端のやる雑用と 思っていた僕は かなり このご指導に 衝撃をうけた。
一生懸命 竹刀を振っているだけが 上達の道ではない。
上達への はげしい熱意が あればこそ このようなことも 「盗む」ことが 必要なのだ。
「盗む」という言葉には マイナスイメージもあれば こんな素晴らしいプラスのイメージも あったことを 久しぶりに 思い出した。
「お前も 会社や 現場にいけば 親方なんだろ! 俺は よくわからないけれど ブロック積んだり するのも うまい職人がどんな道具使っているか とか どんな技を使っているかを 目で盗んだりするんだろ。 同じだぞ 仕事も剣道も」
嗚呼 ありがたい。
このような先生達に 囲まれているかぎり そして それを 素直に自分のものにしている限り 道を 踏み誤ることは ない (だろう・・・)
将来 僕の道具を 喜んで 「持たせてください!」と 後輩達が 言ってくれるように がんばろう
伝えたい想い
先週の話になりますが 中秋の名月の日に 隣町の東金市で行われた「キャンドルナイト」というイベントに お手伝いにいきました。昨年 僕たちの仲間で 行った「eco キャン」にも 多大なご協力を頂いています。
東金市の中心にある「八鶴湖」の周囲に 竹やペットボトルでいれたキャンドルを 並べ 夕方から 明かりを つけます。
小さな湖ですが やはり なかなかの数があります。チャッカマンで 火をつけていくのですが ボランティアの人数が 少ない為 大変です。最後のキャンドルに火をつけるころには 最初のキャンドルが 消えてしまいそうです。
夜になり 見物客も 多くなってきました。それでも まだ 全部のキャンドルに火が 入りません。
「みなさん 御苦労さま ありがとね 楽しませてもらって」
こんな声をかけてくださる方も いれば
「おい もう 向こうの方 だいぶ消えてるぞ まだ 全部 つかねーのか」
こんなご指摘を 受けることも・・・・・・・
ペットボトルには みんなの「伝えたい想い」が 貼られています。
火をつけながら 書いた人を想像するのは 楽しいです。また キャンドルに火をつけてあげたことで 自分が この人の想いを 誰かに届ける「メッセンジャー」になったような そんな気がしました。
特に こんなキャンドルに 火を入れるのは 楽しいですよ
国体に 出場しました! パート2
地元で開催される「オリエンテーリング」という種目に はがきで応募しただけで 国体出場選手になった我が家族。
結果は 散々でしたが 楽しい一日を過ごすことが できました。(昨日のブログ参照!)
千葉で 前回 行われた時のネーミングは 「若潮国体」
そして 今度は 「ゆめ半島 ちば国体」
もちろん 森田建作知事も はりきってます。
はりきっているのは 知事だけではありません
この国体のマスコット 「チーバくん」です。
千葉の県の形をモチーフにして 生まれた いわゆる ゆるキャラです。ちなみに 耳の先が 銚子です。鼻の先は 野田市になりますね。
ゆるキャラが登場すると 会場が やはり 盛り上がります。
こども達から 大人気
写真を撮ったり 抱きついたり なでたり パンチしたり キックしたり 中をのぞかれたり・・・・・
ゆるキャラの宿命です。
チーバくんは もう1年以上前から 国体のアピールの為に いろいろな行事を 回っていました
昨日は 比較的 涼しかったので 良かったですが 国体直前のこの夏 一体 どれだけ つらかっただろうと思うと 「暑い 暑い」と騒いでいた自分の事が 急に 恥ずかしくなってきてしまいます。
もう 足も ボロボロです。
大会終了まで もうちょっと がんばれ チーバくん
国体 出場しました!パート1
昨日 現在 千葉で 行われている「ゆめ半島 千葉国体」に 選手として 出場しました。
種目は 我が山武市を会場とする「オリエンテーリング」です。
もっとも これは 正式種目ではなく デモンストレーション競技として 行われました。
僕は 「ファミリー部門」の登録なので 家族と一緒に出場しました
オリエンテーリングは 山野の中に隠されたポイントを 地図やコンパスを見ながら 制限時間内に 数多く見つけてくるという競技です。このような競技の会場になるということは それだけ 我が山武市が自然豊かということです。
会場は 僕の家から 数百メートルのところ。子供のころから 知っている野山です。
「楽勝!」
と思っていましたが さすが オリエンテーリング協会のみなさんです。
「こんな秘境が 自分の家の近くにあったのかー」
と思うようなコース設定でした。
子供たちは スタートをしてからも 「なんで 山の中 走らなくちゃいけないのー」 と 未だに ゲームの内容が 分かっていない・・・・
おまけに 「ファミリー部門」なのに 子供3人も引き連れているのは 我が家だけ。
みんな ダッシュで 山の中に 入っていきました
こりゃ 勝てるわけ ないや・・・・・・
でも おかげさまで 腰の調子も 少しずつよくなってきたみたいで 無事 家族一同 怪我なく ゴールするることが できました。
27年ぶりに その辺の山の中を 歩けたし 「えーこんなところに 池が あったんだー」など 新しい発見もあり 楽しかったです。
ゲーム終了後 表彰式までの間 県内から集まった「よさこいソーラン」のチームが 大会を盛り上げてくれました
大会スタッフの方々も 競技の性質上 さびしい 山の中まで 入って 怪我やトラブルが起きないように監視してくれました。
お疲れさまでした。思い出になりました。
おっぺす
「おっぺす」とは 千葉の方言で 「押す・押し出す」の意味である。
僕らは これは 標準語だと 思っていたが 千葉弁 特に 浜言葉であることを 4~5年前に知った。
仕事柄 「そこの柱 おっぺしてよー そこの植木 もう少し 右におっぺせよー」と よく言っていたので 知らない人は 「」と 思ったことでしょう。
先日 腰の検査の為 MRI検査をやった。MRIは レントゲンやCTでは 撮れない角度で 人体の中を 見ることができる。
今回で MRIの検査機械の中に入るのは 4回目くらいだが 狭い筒状の機械の中に入るのは 結構 気味が悪い
MRIの検査写真を見ながら 先生の説明を受ける
「間違いなく 椎間板ヘルニアだな。ここが ほら この神経を おっぺしているでしょ。少し右側に傾いて おっぺしているから 君の足も 右側が しびれる訳だ。」
説明を しっかりと聞きながらも 「やっぱり 医者の先生も おっぺすって 多用するんだなー」 と 変なところが 気になって 仕方なかった。
僕も 負けじと 千葉弁で聞き返す
「先生 このおっぺしているヘルニアは 自然に ひっこむんですか?」
先生の説明あり・・・・・・・
「あーそれから あんた 子供のころから 腰痛かっただろ? 覚えてねーか。 あのねー ここに 「シュモール結節」というのが あるんだよ。シュモールって人が 発見したから そういうのだけれど・・・・・これが ある人は 若年期から 腰痛の人が多いんだよね。 簡単にいうと 今回のは 横におっぺされたヘルニアで シュモール結節は 縦におっぺされたヘルニアって感じかな。」
さらに 先生の説明あり・・・・・
「もう 痛みが それほどでなければ 安静じゃなく 動かすほうが いいよ。でも 動かすの意味を 間違えるなよ!リハビリ的に動かすのと 仕事で無理して動かすのは 全然 違うからな。
ほら これ よーく 見てけよ MRIで 輪切りになっていると よーくわかるだろ あんた 筋肉も結構あるけど 脂肪も 結構あるからな 俺の言っている意味わかるよな じゃあ がんばれよ」
その後 リハビリ室に案内された。
スタッフの人が ストレッチの方法を 教えてくれた
「はい 壁にむかって 手を ついて そのまま 下を 向かずに ゆっくり おっぺしてください」
思わず 笑ってしまった。