農という生業(なりわい)
店に 若い男性が 相談に来ました。若いといっても 実は 僕と同じ歳(昭和46年生まれ)だったのですが・・・・
「農作業をする納屋の土間にコンクリートを流してください」との依頼。
「えー お宅は どちらになりますか?」
「すぐ 近くの○○ というところです」
「 あれ? その辺に 昔から お住まいでしたっけ?」
地元である僕が 同じ歳の人を 知らないことはない。てっきり どこかのお婿さんかと 思った。
「いやー 僕は もともと ここの者ではないし 農家でもないんですよ。その家と畑を借りて 始めたんです。」
彼は 数年間 やはり 近所の農家で 修行していて 少し前から 家と畑を 借りて 農家として 独立した との事だ。
よくよく聞いてみると その家と畑の持ち主は 実は 僕も知っている人だった。今は 違う商売をしている。
一方で 農業をやめ 違う職業になった人と 違う職業から 農業という職業を選んだ人
耕作放棄地が どんどん増えている一方 田畑はないが 農業に興味をもつ若者も多いと聞く
今回は ちょっとした「縁」が とりもった好事例だろう。
借りている家も納屋も 好きに改造して良い許可を得ているとの事。
施工前
施工前は 農作業器具や資材の物置としての利用しかなかった。いわば典型的な納屋の姿
施工後
「ここで 野菜を洗い 袋詰めなどの作業もできるようにしたい!」との事だったので コンクリートの水勾配を少し強めにして 水洗いで ササッときれいになるようにした。
我が町は 首都圏に近いという立地条件 そして 昔から 先進的な考えをもった農家が多い。
その為 居酒屋「和民」専用の野菜をつくる畑 モスバーガー用の畑 セブンイレブン用の畑など まさに 「野菜メーカー」といっても過言ではない人達が たくさんいる。
このお客さんも 「農業を生業としていく」ことを 決めた。
今回の工事は そのビジョン達成の為のワンステップなのだろう。
同じ歳ということもあり 道は違えど お互いに頑張っていきたいと想う。
今年のゴールデンウイークは・・・3
一昨日 昨日からの続きです。
釣り具屋のお兄さんに教えてもらった釣り場は なんの変哲もない遊歩道まである幅4mくらいの川。
「フナでも 釣ろう」と 糸を垂らした我が長男と長女
ブラックバスの入れ食いに すっかり 有頂天
まるっきり 素人の二人が キャーキャー言いながら次々に釣りあげるので 周りで ルアーを振り回すお兄さん達は 次々と その場から 消えていった。
長男・長女に続き やっと 僕と末娘の竿の準備が できた。
末娘は お兄ちゃんとお姉ちゃんが 次々に釣るので 「次は 自分か!」と すでに 興奮してしまい 「パパ 早く エサ つけてよー」と 急かしてくる。
「待てってば―」と 言いながら 自分も 「次は 俺だ」と 妄想しまくっていた。
子供たちが ワイワイガヤガヤしていたからか 分からないが 散歩していたおじさんが 「おい これ みっけたから あげるよ」と言って 10cmくらいのカメを くれた。
子供たちは しばらくいじっていたが カメには すぐに飽きて 川の中に 逃がしてしまった。
このカメを 逃がしてから 何故か 一匹も 釣れなくなってしまった。
午前中 僕と末娘と女房は 一匹も釣れなかった。
ほとんどの場合 釣りに来たら お昼は その場で のんびり お弁当 というのが 定番ぽいが なぜか 我が家は すぐ近くの「牛丼 すきや」に行ってしまった。
「午後も釣りをやるか どうか?」で 少し もめたが 「俺は まだ 一匹も釣っていない」ということで 強引に 午後も 釣りをすることにした。
午後は 100mほど 場所を変えた。
またまた 長女が 3分もしないうちに 「釣れたーーーー」
また ブラックバスだ。
「パパー 戻ってきてよ また 釣れたよーーー」
今度は ブルーギルだった。
再び 魚から針を外してやり 新しいエサをつけて 自分の釣り場に戻ろうと歩き出すと
「パパー 早く 戻って また 釣れたよーーーー」
また ブラックバスだ。
彼女は 結局 一度も エサのミミズにも 魚にも 触ることなく 7匹を 釣りあげた。
相変わらず 僕と 末娘のウキは ピクリとも 動かない
恥ずかしながら 僕は 長女の釣り場を 横取りした。
「おかしい 同じ仕掛けなのに・・・・」
「パパ ミミズが 生きているみたいに 動かした方が いいんじゃない それと 川の真ん中より 端っこの方が 釣れるかもよ 私は そうしてるよ」
長女が 僕に レクチャーしてきた。
「自分で エサも付けられないのに・・・・」と 思いながらも その通りにしてみた。
午後から 釣れなくなっていた長男も 釣れる方法を 僕にではなく 長女に 聞き始めた。親父の威厳も 釣果次第というわけか・・・・・・
長女に レクチャーを受けた長男が 叫ぶ 「あーーーー! かかった」
しかし 魚が 大きくて そのまま 川から 持ち上がらない。
「ひっぱり過ぎんなよ 糸が 切れちゃうぞ」 僕は 網を持ってきて 魚を引き上げる。
この日 一番大きい ブラックバスだった。
またまた 写真を 撮らされた。
女房は 「もう 寒くなってきたから 帰ろう」と 言ってきたが
「これから 夕方が 釣れるはず」と 僕はねばった。
しかし 時間は 流れ 4時半を 回っていた。
長女と長男は もう 満足しきって 釣り竿を 放って 遊んでいる。
「もうだめか・・・・」と思った矢先 ウキが 勢いよく 沈む
「キターーーーーーー!」
ブラックバスだった。
ついに 親父の面目躍如!
しかし 目撃者は 末娘だけ
長女・長男「へえー パパ 一匹釣ったんだ! よかったねえ!」
末娘 「あのね パパのブラックバスね レンガより 小さかった。それも レンガの長い方じゃなく 短い方の長さだよ」
長さのたとえが ブロック屋の娘だけあって レンガだったことは 感心した。
しかし
それが 僕を とても 傷つけたことは 言うまでもない
今年のゴールデンウイークは・・・2
昨日からの続き
今年のゴールデンウイークには 家族で 「はじめてのこと」をしてみようと 思い立った我が家。
「釣り」にチャレンジすることにし 庭でミミズを探し 釣り具屋で 道具をそろえ 釣り場所も教えてもらって準備万端!
「明日は 朝一番から じゃんじゃん釣るぞー」
朝 目が覚めると すでに すっかり 陽が 昇っていました。
長女は 今日 釣りにいくことを すっかり忘れているのか まったく いつもと同じ調子。
朝が 一番 釣れるもんだと 信じている僕は すでに もう本日の釣果を 想像してしまいました。
行く先の印旛沼までは 我が家から 30~40分程度。
目指していた印旛沼に注ぐ川は ホントに 道路から近かった。
女が3人もいると トイレの心配があるので 先に それを 確認した。幸い すぐ近くに コンビニがあり 一安心。
川は きれいに護岸が 整備されており 幅が 4mくらいしかなかった。
300m先には 印旛沼があるが そちらには 葦が 生えており なんか すごく魚がいそうな雰囲気。
こんな遊歩道まで整備されている川で ホントに釣れるのかな?
すでに7.8人の釣り人が 来ていた。
しかし 全員 リール付のかっこい竿(彼らは 竿と呼ばず ロッドというらしい)で ルアーを ビュンビュン投げている。
僕でも ルアーで フナは 釣れないことぐらいは 知っている。
「何だ? だれも フナ釣りなんてしてないぞ。 もしかして この川で みんな ルアーを投げる練習しているのか?」
教えてもらった場所を 間違えてしまったと 思った。
でも やはり 彼らは 練習ではなく 魚をねらっているみたいだ。 きっと 魚は いるのだろう。
①彼らは ルアーで ブラックバスか 何かを 狙っている
②ブラックバスがいるということは そのエサであるフナなどの小魚もいる
③したがって この川では フナも釣れる
このような三段論法によって 自分を納得させ 釣り場を決定した。
長男の道具から 作り始めた。エサのミミズは やっぱり僕がつけてやった。
「針もついているし 竿の先っぽで 目をつっつかないように 気をつけろよ」
注意を聞き終わらないうちに 飛んでいってしまった。
長女は 車の中から でてこない。次に次女の道具を 用意しはじめた。
「パパー 釣れちゃったよー」
長男が 開始まもなく すぐに 一匹 釣りあげた。ルアーを投げていたお兄さん達も 振り返る。
長女も 車から 飛び出てきた。
15cm前後のブラックバスだった。
「写真を 撮ってよ 早く 早く」
写真を撮りながら これが 最初で 最後の一匹でないことを 祈った。
次女 そして 長女の道具の準備が できた。
「キャー」
長女の悲鳴!
竿が 大きくしなっている
僕は 一瞬 思考停止してしまった。まさか 一番やる気のない長女に 魚が かかるとは 思っていなかったからだ。
「バカ そんなに 強く 引っ張るな!」 と いいかけた 次の瞬間 長女の糸は 切れた。
目撃証言によると 30cm強のブラックバスだったらしい。
長女の仕掛けを直し 自分の仕掛けを やっと作り始めた
「キャー! キャー!」
再び 長女の悲鳴!
今度は 釣りあげた
25cm程度のブラックバスだ。
「あー パパ 今度は こっちー!」
息子も 続けざまに ブラックバスを 釣りあげた
「いる この川には いる!」
すっかり 僕らは フナのことを忘れ ブラックバス狙いに なっていた。
明日へ さらに 続く
今年のゴールデンウイークは・・・
おひさしぶりのブログになってしまいました。
3月に 仕事が なかなかできなかった分 4月は あちらこちらで 頑張りました。
せわしなく動いていたのに 体重が 増えてしまったのが 信じられない。
ゴールデンウイークの3.4.5日に お休みを頂きました。
今年 小学6年生になった長女が 来年になると もう 中学の部活などで 親と一緒にゴールデンウイークを過ごすこともあるまいと 思い 今年のゴールデンウイークは 家族5人で 「はじめてのこと」に挑戦してみようと 思いました。
あまり 行動的ではない我が家では 「はじめてのこと」など たーくさん あるのですが いざ みんなが 楽しめそうな事って 普段 仕事ばかりしている僕には なかなか 思いつきません。
そもそも 商売人の家に育った僕は ゴールデンウイークに どこかに連れて行ってもらった記憶が ほとんどないので 「家族みんなで 楽しめることを考える」ことが 苦手です。
思案の結果 「釣り」をやってみよう ということに しました。
もちろん 家族全員の総意では ありません。
女房「せっかくの休みなのに 一日中 座ってられないよ 日焼けもするし 虫もいるし・・・・・」
長女「水に落ちて 風邪をひいたら 修学旅行にいけなくなるじゃん・・・・・」
でも 長男と次女は やる気満々
3対2で 決定しました。
やる気満々の長男と次女でしたが
「ミミズをえさに して 釣ろう!庭で 探してみよう!」と 僕が 言った瞬間 トーンダウン
「えー きもちわるー それに 汚いし・・・・ 触れないよ・・・・」
「じゃあ パパが ミミズつけてやるから とにかく みっけよう」
しぶしぶ 庭についてきた。
「ミミズは こういう湿った 葉っぱが腐っているようなところが 好きなんだ」
「ウエ― きたねえー」
僕が 落ち葉の中を ガサガサやっていると ナント カブトムシの幼虫が ごろごろでてきた。
それを見た長男と次女は 再び テンション アゲ アゲ
「パパ ここより じーちゃんの畑の方で いっぱい ミミズを見たことがあるよ 意気のいいのが いっぱいゲットできるよ」
エサは そろった
でも ウチには 竿も 針も 糸もない
そこで 釣り具屋さんに みんなで いった。
ミミズ探しには いっさい協力しなかった女房と長女も 「釣り具屋さんには この機会を逃したら 一生入れないかもしれないから・・・」と言って ついてきた。
店内には 「いかにも釣り師」という感じの人で 結構にぎわっていた。
若い店員のお兄さんに 「子供達が フナとか 釣れる道具をそろえてください」と頼んで 一式そろえてもらった。
ついでに 「絶対 釣れそうで 安全にできるような場所 知らない?」と聞いてみた。
「それなら この近くに こんなところがありますよ」 と言って 近くの川を教えてくれた。
聞いてみるもんだ。僕達は エサと道具はそろえても どこに行くかは 一切決めていなかった。
こんな風に 商売でも 絶対 儲けさせてくれるお客さんの居場所を 教えてくれる人がいたらいいのに・・・・
場所は 印旛沼にそそぐ支流に 決定した。
「パパ このクーラーボックスは 買わなくていいの?」 息子が 聞いてきた。
もう 彼の頭の中では 山盛りの釣果を 想像しているに違いない。
「釣れるかどうか 分からないよ」 とはいえず 「魚は 釣ったら 逃がしてやるから クーラーボックスは 要らないよ」といって あきらめさせた。
「明日は 早いぞ。 魚の朝ごはんの時間に 行って じゃんじゃん 釣ろう!」
明日へ 続く