おっぺす
「おっぺす」とは 千葉の方言で 「押す・押し出す」の意味である。
僕らは これは 標準語だと 思っていたが 千葉弁 特に 浜言葉であることを 4~5年前に知った。
仕事柄 「そこの柱 おっぺしてよー そこの植木 もう少し 右におっぺせよー」と よく言っていたので 知らない人は 「」と 思ったことでしょう。
先日 腰の検査の為 MRI検査をやった。MRIは レントゲンやCTでは 撮れない角度で 人体の中を 見ることができる。
今回で MRIの検査機械の中に入るのは 4回目くらいだが 狭い筒状の機械の中に入るのは 結構 気味が悪い
MRIの検査写真を見ながら 先生の説明を受ける
「間違いなく 椎間板ヘルニアだな。ここが ほら この神経を おっぺしているでしょ。少し右側に傾いて おっぺしているから 君の足も 右側が しびれる訳だ。」
説明を しっかりと聞きながらも 「やっぱり 医者の先生も おっぺすって 多用するんだなー」 と 変なところが 気になって 仕方なかった。
僕も 負けじと 千葉弁で聞き返す
「先生 このおっぺしているヘルニアは 自然に ひっこむんですか?」
先生の説明あり・・・・・・・
「あーそれから あんた 子供のころから 腰痛かっただろ? 覚えてねーか。 あのねー ここに 「シュモール結節」というのが あるんだよ。シュモールって人が 発見したから そういうのだけれど・・・・・これが ある人は 若年期から 腰痛の人が多いんだよね。 簡単にいうと 今回のは 横におっぺされたヘルニアで シュモール結節は 縦におっぺされたヘルニアって感じかな。」
さらに 先生の説明あり・・・・・
「もう 痛みが それほどでなければ 安静じゃなく 動かすほうが いいよ。でも 動かすの意味を 間違えるなよ!リハビリ的に動かすのと 仕事で無理して動かすのは 全然 違うからな。
ほら これ よーく 見てけよ MRIで 輪切りになっていると よーくわかるだろ あんた 筋肉も結構あるけど 脂肪も 結構あるからな 俺の言っている意味わかるよな じゃあ がんばれよ」
その後 リハビリ室に案内された。
スタッフの人が ストレッチの方法を 教えてくれた
「はい 壁にむかって 手を ついて そのまま 下を 向かずに ゆっくり おっぺしてください」
思わず 笑ってしまった。