サロンコンサート
土曜日の夕方 お付き合いのある会社が主催するサロンコンサートに 行ってきた。
ヴァイオリン ビオラ チェロ ピアノの カルテットだ。
ここは 会社の1フロアーなのだが 事務机などを すべて片づけ このようなミニコンサートを 定期的に行っている。ここの社長さんは 女性社長さんで とても バイタリティーが あり このような文化的活動を いつも 行っている。おしゃべりすると いつも 僕なんか タジタジになってしまう。
ご覧のように 観客と演奏者は この近い距離で 相対しているので 指使いや 激しい曲になると 息遣いまで 聞こえてくる。ビッチリと描きこまれている楽譜まで 見える。なかなか 普段の僕には ない経験だ。
もっとも
本日の選曲は なかなか(聞き慣れないという意味で)難しい曲が多く かつ 同じようなメロディーが 少しずつ変わっていく曲(こういうのを変奏曲って いうのかな?)が 多かった。
このような一見フレンドリーな感じのサロンコンサートなのだが コンサートのパンフレットは 作者と題名以外 ドイツ語なのか 英語なのか よくわからない文字が並んでいるため 今 何曲目なのかが 良く分からない。
また 司会も 曲名紹介のほかには 一切余計なトークがなく クラシックコンサートとは オーケストラでなくとも こんな感じなのかな? やはり 歌手のディナーショーとは 違うなと 思ってしまった。
一緒に連れて行った子供たちは つまらなくなってきてしまい 最初は 足を ブラブラさせていたのだが それを注意すると しばらくして 頭が グラグラしてきた。つまり 眠り始めたのだ。
さすがに 女房は 大丈夫かなと 思っていたが 休憩時間になって 目をみると わずかに 赤い そして 潤んでいる。
「こいつも 寝てたな」
コンサートが 終わり 誘ってくれたこの会社の人たちにあいさつを していると 女社長さんが 子供たちに向かって
「あら 君達 よく 最後まで 聞けてたねー 今日は 難しい曲だったからね。修行のようなものだったでしょう。 また 来てね」
女社長さんの目も 赤かったかどうか 僕は 覗き込む勇気は さすがになかった。