夢の時間
昨日の日曜日は 11月になったというのに あたたかい。
生ぬるい風だが それでも カレンダーが 一枚変わったことを 知っているかのように 裏山の木から 落ち葉が すごい勢いで 降ってくる。
午前中は 数件のお客さんと 電話やメールなどで 打ち合わせをし 午後 家に戻り なんとなく 掃除を始めたら 勢いづいてきた。
布団のシーツを はがし 冬用のあったかいシーツに 交換しようとしたら なんとなく うす汚れているので セットする気が 失せた。
ちなみに 「えー やっちゃんって 掃除とかシーツの交換とか やるの?」と 思った人も いるかと思うが 僕は 学生時代 ビジネスホテルでバイトしていて ベッドメーキングなども 時々やっていたので こんなことは なんてことない。ただ 家が 片付かないのは 物を 捨てることができないから(言い訳ですが・・・)
今夜 寝ることを 考えると いてもたってもいられず 掃除を中断し 新しいシーツを買いにいくことにした。
世の中 同じことを 考える人が たくさんいるもんだ。
学校の衣替えでもないのに なんで 今日に限って シーツ売り場や カーテン売り場が こんなに混んでいるんだ。セール品の「マイクロファイバー起毛 敷布団 掛け布団カバー」が よく売れている。
シーツを買い さっそく帰ろうとすると 子供たちが
「パパ ちょっと おもちゃ屋さんに 寄ってよ お願い」と 懇願する。
しっかりと 自分の財布まで 持ってきている。
「また すぐ 飽きちゃうじゃん。それに もうすぐ そのキャラクターの番組 おわっちゃうよー また 新しい番組始まったら そっち 欲しくなるだろう」
なんとか 理論的に あきらめさせる作戦を展開する。
「パパだって 今日 シーツが ないわけじゃないのに 気持ち良く寝るために 新しいの買ったでしょ。
子供だって おもちゃを買うことで 「夢の時間」を 買っているんだよ」
論破されてしまいました。
「夢の時間」「夢のひととき」・・・・・・恐ろしい言葉です。
僕が お客さんに 提供したいのは 商品そのものではなく それだったはず。
こどもに言われて グサッと 胸に 突き刺さりました。
子供たちが おバカなおもちゃを 買っている間 ずーーーーと そればかり 考えていました。
子供たちは 選んだものを 僕に反対されない ことが めずらしかったのか 「これ 買ってもいいよね!」と念を押しに やってくるが 僕は うわの空で 「それが あると 夢の時間過ごせるんでしょ」と 言うしかない。
暖かい シーツに くるまれながらも なかなか 寝付けない 夜でした。