三角関数
お客様から アルミのテラス屋根のご注文をいただいた。
少しでも 重厚な雰囲気の製品が 良いということで アルミ材が 太いTOEXのフィリアⅡテラスを 取りつけることになった。
このテラスには 屋根の両サイドに 「側面フィックス」と呼ばれる三角形の部材がついている
この部分があるので さらに 通常の屋根と柱だけの製品より重厚感が でるのだが 現場の状況から 取りつけることに ひと工夫が 必要となった。
雨戸とぶつかってしまうからだ。
結論としては このように 取りつけた。
つまり 三角形部分を 雨戸の厚み分 切り詰めたのだ。
「三角形の一辺が 変わった時の 他の二辺の長さを 求めよ」
嗚呼 三角関数の問題だ!
サイン コサイン タンジェント・・・・・・
この呪文を 思い出すだけで 数学の補習授業 その時の教師の顔などが 浮かんでくる
しかし
肝心の計算式など 絶対に 思い出すことなどできない トラウマになっているのだ
でも 現場は 狂いなく納めなければならない
では どうするか?
原寸図を 書くのです。段ボールの裏でも良し ベニヤでも良し。とにかく 手を動かすのです。
今回は 簡単な方ですが もう少し 切り詰め幅が 大きくなると 誤差も 大きくなります。
昔 師匠は 原寸図、 僕は コンピューターを使い どちらが 早いか 競争したところ 師匠の方が 早く しかも 僕の入力数値が 間違っていたので 完全にアウトでした。
師匠は 得意満面の顔で 僕に 言いました。
今でも 師匠の名言のひとつと 思っています。
「いいか 材料は 一度切ってしまったら 終わりなんだ。 学校のテストみたいに 消しゴムで 消えないんだぞ」