帰ってきたスキーヤー
家族で スキーにいってきました。
今年は 例年になく 雪が 多い。
家族で スキーにいくのは 4度目。毎年1回だけの 楽しみ。
この4年間 同じスキー場、同じ宿、 同じ部屋を 予約している。
これには 僕なりの 深く考えた作戦が ある。
子供たちを 早く 滑れるようにし 自分が 楽しむ為には それまで まったく 同じ環境にした方が 良いと考えたからだ。
また もし 吹雪かれたり 飽きてしまった場合でも まったく 同じスキー場 同じ宿 同じ部屋ならば 子供たちだけ先に帰らせて 自分だけ滑ろうという したたかな作戦が あったからだ。
最初に行ったのは 長女6歳 長男4歳 次女2歳の時。
当然 スキーになんか なりゃしない。
汗だくになりながら ソリ遊びや カマクラ作りをして 終わった。
2年目 長女が なんとか ひとりで 滑れるように 仕込んだ。
長男と次女を かわるがわる抱っこしながら 滑る
やはり 汗だく。
3年目 長男が 重くなり 抱っこすることが 無理になったので なんとか 滑れるように仕込んだ。
次女に 初めてスキーをはかせるが 立つことができず
全身が 筋肉痛に
そして 4年目
午前中 次女を 仕込む。
だめだ・・・・・・
やはり 自分で 立てない。
と 思ったら 午後
あれれ と 思う間もないほど いきなり 滑り始めた
「なんだ こいつ・・・・」
次の日には 試しに 頂上まで 連れて行く。 この景色 自分でも 15年ぶりくらいだろうか?
ちょっと 怖い。
泣きだしたら 恥ずかしながら 帰りのリフトに乗るしかないか と思っていたが
滑り下りてきた。
「えーーーーー」
やっと やっと やっと 自由の身になれた。
晴れて リフト一日券を 充分に 使える日が やってきた。
子供たちを 放っておき ひとりで コブだらけの斜面に チャレンジする。
ブーツのバックルを きつく締め直し ヒザの間接を よく ストレッチする
雪が多いので コブはあるが カチカチな アイスバーンでは ないようだ。
「ようやく ここに 帰ってきた。 よっしゃー 一丁やってみっか!」
数分後 待ち合わせ場所に 来た僕を見て 間髪いれずに
「パパ 雪だらけじゃん ボロボロだね」
もう 若くないと 知った。