クラッシュ!
絶対 ぶつかると 思った。
軽トラックが 反対車線から 自分の車に向かってくる
反射神経が ときどき 良くなる僕は 左側のガードレールにぶつかってもよいから この車との正面衝突を 避けなければ と思い ハンドルを 切った
「バン」
サイドミラーが はじけ飛んだ
その対向車のすぐ後ろを 走っていた車の 運転手と 目が合った。
ぶつかった車を バックミラーで 確認する
「あっ 逃げやがった」
急いで Uターンし その車を 追う
その車との間には 4台ほど 挟まっている
距離が 開き過ぎて ナンバーを 読み取ることができない
車の特徴を 覚えながら 見失わないよう かつ 冷静な運転を 心がける
約10キロ近く走り 交差点の信号で 停まっているところを 捕まえた
この車のすぐ後ろを走っていた車は さっき 事故直後 目があった運転手だ。
事故を目撃しているにも かかわらず 見てみぬふりをして この車の後を のうのうと はしっていやがったな と この運転手に対しても 腹立たしく思い ギロリと にらんだ。
相手は 80歳過ぎの じいさんと ばあさんだった。
自分の車のミラーも 破損しているにもかかわらず とぼけたふりをしているので 僕も めづらしく声を 荒げる
でも
そのうち
この人たち ホントに とぼけているぞ と 思い始めた。
とにかく お互いの連絡先を メモするが 本人確認の為 車の中に入っていた自動車修理工場に電話したりして この本人以外の家族が いることを 突き止めた。
今回は 車の破損で 済んだが これだけ ボケてしまっていると もう 本人の為にも そして 周りの人を 巻き込まない為にも 免許を返納した方が 身の為だ。
飲酒運転よりも 始末が 悪い
「大難が 小難 」 朝から 神様に 感謝する一日となった