田んぼにて
千葉は 連日 稲刈りの真っ最中!
おかげさまで 今のところ 台風も 大雨もなかったので 稲も あまり倒れず 大型コンバインが 大活躍している。
コンバインは 稲穂から 実を 採り 稲わらの方は 細かく 裁断してしまうので 最近では 稲ワラが 貴重な物になっている。
僕の好きな「落花生ボッチ」の笠も ワラではなく ビニールシートが 使われているのは コンバインが普及したことも原因のひとつだ。
少し前までは 稲刈りが 終わると 稲ワラを 天日で乾かす光景が 田んぼに広がっていたが 今では 稲刈り後の田んぼは 何もなく 広々としたもんだ。
と 思っていると こんな光景に出くわした。
車を降り 近くに寄ってみてみると
器用に丸められた稲ワラが 田んぼの中に点在している
畜産の敷きワラなどの為なのだろうが 田んぼの中では はじめて見た!
牧場近くの牧草地では 同じものを見たことがあったが 田んぼでは はじめてだ。
「確か こんな お菓子あったよなー?」
思わず パンチ キック あるいは 上に座ってみたかったが アラフォー男が 田んぼの真ん中で こんなことやっていると 通報されそうなので やめた。
稲が刈り取られた後 田んぼのあちこちから 煙が 漂う。
刈り取り跡に 火をつけ 燃やすのだ。
夕方 その煙の高さが 低くなる。 空から うっすらと露を含んだ重い空気が 降りてくるので 煙の上昇が わずかに抑えられるのだ。 昼間は あいかわらず 猛暑だが はっきりと 初秋らしい 空気が 空から降りていることを 煙が 教えてくれる。
新米でつくった おいしいおにぎりを 早く食べたいな
あるが なし
ナシ(梨)続きの 話が 続きます 僕は 梨が 大好物なので 結構 梨関連の話題は 多いんですよ
(さらに 好きなのは 洋ナシ 「ラ・フランス」です)
梨は 「ナシ」と 読みます。
「ナシ」は 「無し」に聞こえる と言うことから 「なし」ではなく 縁起良く「あり」にしようという人が 出てきました。
そのような訳で
「梨の実」 イコール「ありの実」ということになりました。
全国には ナシ園ではなく ありの実園と表現する梨園が 結構あります。
我が山武にある そして 友達の鈴木さんのところは 昔は 「鈴木梨園」と呼ばれていましたが いまでは 「有野実苑」に名称が 変わっています。現在は オートキャンプ場として 有名です。
今度 梨の食べることが あったら 「ありのみでも ひとつ 食べませんか?」と 言ってみたら どうでしょうか
声に出して残したい日本語
声に出して 残したい日本語 あるいは 日本人なら覚えておきたい日本語 などなど こんなネーミングの本が 結構 売っています。
NHKでも 「言葉おじさん」こと 梅津アナウンサーが がんばっています
先日のブログで 「梨園のセミ」なるタイトルを 書きました。
すると ひとりの方から 「なんで ナシ畑を見ていると 歌舞伎を 連想するの?」と 質問されました。
なるほど 説明が ないと 分からない方も いらしたかもしれません。
僕が 見ていたのは 「梨園」。この場合は 「ナシエン」と 読みます
歌舞伎界のことを 通称「梨園」と呼びます。 この場合は 「リエン」と読みます。
なんで そう呼ぶのかは 定かではありませんが きっと 稽古場の近くにナシの木が 多かったからでしょう。
日本語には 音読みと訓読みの違いが まったく異なる物を指すものが 多いです。
それを 解決するのは 知識しか ありません。
歌舞伎界の事を「梨園」という などということは 知っていなくても もちろん 生きていけますが 日本に住み 日本人と会話するときは 少し 知っていると 生活に 楽しみが 生まれます。
音読み 訓読みの違いとは 少し違いますが たとえば 雨のことを 「五月雨」「時雨」「涙雨」「雪消し雨」「きつねの嫁入り雨」・・・・・・いろんな表現をするのも 生活の楽しみの為です。
そういえば
「整いました」と Wコロンのねづっちが 活躍してブームになった「謎かけ」なども 日本語の言葉遊びとしては とっても 面白いですね。
本を読むより こんな方が いろいろ 覚えられるかもしれませんね
梨園のセミ
梨園の近くで 仕事を進めている。
わが町は 果樹の産地でもあり 梨も 特産のひとつだ。
「幸水」 「豊水」といった品種は とても甘く みずみずしく 僕の大好物だ。
にわかに 出荷作業が 忙しくなってきている様子で 熟れ具合を見ながら 梨をもいでいる姿が 見受けられる
梨畑は 写真のように ネットで おおわれている。
さすがに 猿は いないが 鳥やタヌキ あるいは 梨ドロボーなど 外からの脅威から守る為だ。
しかし
それは 逆に 中に はいってしまうと 逃げ出せないことを 意味する。
ネットの中では 無数のセミが 飛び回り そして 鳴いている。
たぶん 彼らの1代 あるいは 2代前くらいの先祖も 同じくネットの中で 飛び回り 鳴いていたのだろう。
ネットの中だけで 交配し 7年間 土の中で 暮らし よっぽど 幼虫の時代に動き回って 成虫になる時 運よく ネットの外に 顔を出さなければ この運命のサイクルからは 逃れられないだろう。
僕が 見たものが たまたま 「梨園」だったからかもしれないが・・・・・・・・・・ 僕は このセミ達の運命のサイクルを 歌舞伎の世界に重ね合わせてしまった。
「成田屋~!」と 呼ばれる ウワサの人達と セミをダブらせるのは 失礼かもしれないが 僕は このようなネットの中に たまたま 入り込んでしまった 某女性アナウンサーが とっても 好きだったので セミ達が かわいそうに見えてならなかった。
7年後 セミ達は (そして 彼女は) どのような場所を 飛んでいるだろうか?
秋きぬと 目にはさやかに 見えねども・・・
秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどれかれぬる 藤原敏行
古今和歌集NO169
正確には 立秋の日の歌だが 古今和歌集の時代とは 温暖化の程度が違うので 少しばかり暦を ずらしても いいだろう。
本日は 「処暑」 暑さが 峠を越えて 朝晩に冷気を感じることができるころということになる
昨晩 近くのさんぶの森公園で イベントがあり 野外コンサートを 楽しんだ。イベント名は「山のおんぶ」。
ちょうどよい月あかりの中 広い芝生の上に 直に座り あるいは 寝転がりながら 子供たちと聞いた。
イベントのテーマそのものが 「スローライフ」を掲げたものだったので コンサートの出演者も 出店の人たちも スタッフの人たちも ゆるやかなリズムで 生きているような人達だった。
いろんなイベントに関わってきた僕は いつも オーバーヒートしてしまうことが多かったのですが このイベントの雰囲気は とても 心地よかった。
先日までの蒸し暑さはなく 時折 吹く風に そして コンサート会場から 少し離れた公園の林の中に響く虫の声に 夏の終わりを はっきりと自覚できた。
応援していた地元千葉の成田高校が 甲子園ベスト4になり 子供たちが やっと宿題に取り掛かり始め 近所の梨園の出荷がはじまり 「秋」の気配 そして 自覚は さらに 強まる。
ただ
相変わらず 僕の肌は 日焼けで 真っ黒。夏真っ盛りの見た目。
半袖部分で 色の分かれている腕のツートンカラーが 「目にさやかに」見えるほど 同じ色に戻るのは いつのことやら・・・・・・・・