ジョブカード制度
今回の事業仕分けで 「ジョブカード制度」を廃止せよ との見解が出た。
つい先日 商工会議所主催で ジョブカード制度について 説明を受けたばかりだったので あまりにも タイミングが良く びっくりしてしまった。
ジョブカード制度は 簡単に説明すると 就職希望者に対し その会社が 決められた時間 きちんと職業訓練しながら雇用すると その期間の給料及び教えた人の給料の一部を 国が補助してくれるという制度だ
(本当は もっと複雑ですが・・・・)
不況になり
企業は 即戦力がほしい 仮に 教え育てようとしても その余裕がない(時間的にも 金銭的にも)
求職者は 新しい分野に興味があっても 経験がないというだけで 雇ってもらえない。仮に雇ってもらったとしても 教えてもらえない あるいは 一人前になるまでは 給料は小遣い程度というのは がまんできない
こうして 実は 潜在的には 雇用が たくさんあるのに うまく条件が折り合わず 社会全体から 元気と技術 ノウハウが どんどん 失われていく。
僕は この制度の説明を受けて 「両者のニーズのミスマッチを埋めてくれる なんて 夢のような制度だ」と思い まさに 手を出す直前だった。
「夢のような制度」だから 事業仕分けに 引っかかってしまったのか・・・・・・
ここにきて 急に 各地で 「こんな経営者にとって おいしいジョブカード制度をつかってみませんか?」と腰の重い役人が 積極的になったのは 今回 やりだまに挙げられることが 分かっていたからか・・・・・・
先日の説明会でも 多くの経営者の方が 「この制度を活用して 是非 次世代の社員を 育てていきたい」と 熱心に 相談していた。
事業仕分けによって この制度が 目指した理念まで 否定されたわけではない。運用が悪かったのだ。
事業仕分けによって 浮き彫りにされた問題を 検討し ぜひ 別の形で 蘇らせて欲しい。