魔女の一撃
「魔女の一撃」
やったことのある人は この単語が 何を 意味するか 知っているだろう。
「魔女の一撃」=「ぎっくり腰」だ。
やってしまった。ひさしぶりに・・・・・・
土を掘っている途中で・・・・・・
蒸し暑さの中 冷や汗が 垂れる
お客さんの家のコンクリート駐車場の上に とりあえず ころがる。
他の職人達は 「社長 だいじょうぶー?」と 声は掛けてくれるが 「けがと弁当は 自分持ち」が 職人の宿命 なので 実は あまり 心配されてない。かえって 駐車場に転がっているのは 目ざわりなはず。
とりあえず ベルトを ぎゅっと締め トラックにのって 帰る。
今日は まだ ひとりで なんとか帰れそうだから 良いほうだ。
でも こういう時 いすゞのダンプは バネが 良いだけに 道路の段差が 腰に響く。
僕が 痛そうに 車から 降りると 家族は 敏感に察して 「あちゃー」という顔。
先週 身体の調子を 崩し やっと 元気になった月曜日なのに・・・・・・もう(怒) って 感じの視線を感じる。
僕は もう 何度も ぎっくり腰をやっているので 医者には いかない。
何を言われ 何のくすりと 何日分の湿布を 処方されるか 分かり切っているから・・・・・・
僕の家のトイレは 広い。
家の設計をしている時 やっぱり ぎっくり腰をやっていて トイレまで 人の肩につかまって連れて行ってもらっていたから・・・・・
久しぶりに 昔つくったコルセットを お腹に巻いた。
「 うわー」
コルセットが きつくなっていた・・・・・