師匠 おひさしぶり
8.9年前に デッキとガーデンルーム「エクシオール自然浴家族」を取り付けたお客様から デッキなどのメンテナンスの仕事を 頂いた。
このお客様のところには 体の不自由な方が居て 車イス(ストレッチャー)での出入りが しやすいように と 介護室に取り付けたエクシオールやデッキに いくつかの工夫を 凝らしている。
その工夫のほかに 建物(母屋)との納まりが とても悪く 取り付けに 苦労した。
僕には 「職人として」多くのことを学んだ師匠が 二人いるのだが この現場は その二人が 関わった数少ない現場の一つだったことを 思い出した。 二人は ともに 数年前に 亡くなった。
一人は 大工
一人は アルミ職人だった
二人の師匠が 同時に 仕事をすることは なかった。僕は それぞれの人にくっついて 一方で 店長として お客の意向を伝えたり 寸法の指示を出しながら 一方で 仕事の仕方を 教わった。
この日 僕は デッキの腐った部分を 取り除きながら
「ここの納まりは こうだっぺさあ。 わからねえ奴だなあ」
「コンピューターで 計算しているなら 原寸を ベニヤ板の裏でいいから 描けよ!絶対 その方がきれいに納まるから」
などなど その部分 部分で 言われたことが 蘇ってきてしまった。
壊れた部分を取り除かなくちゃいけないのに 思い出まで 取り除いてしまうような気がして 「この部分 苦労して師匠が取り付けたところだから 残しておきたいなあ」 なんて 思うのであった。
おかげさまで 今回のメンテナンスは うまくいった。
少なくとも また 同じ年月 使ってもらえるだろう。なぜなら 師匠と同じ技で あの部分も あの部分も 直しておいたから。
職人自身の思い出のつまった現場のメンテナンスは 職人本人にとっても もちろんお客様にとっても 絶対 お得だ
長く 永く 仕事を つづけなければ と 今日も 思う。
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