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RHSガーデン・ウィズリーⅡ~イングリッシュ・ガーデンの旅 14

テーマ:イングリッシュガーデン
ウィズリーの2回目。

今日のテーマは景色です。
植物のある景色…
いやいや。
ウィズリーは至るところ植物だらけですから、たまに植物に建物とか石積みとかプールとか、そうした人工物が絡む本来日常的な景色が、逆にとても新鮮です。

そんな特集です。

ウィズリー 景色01

まずはヒト。

おばあちゃんとお孫さんでしょうか?
英国庭園ではヒトもフォーカル・ポイントだと言いますね。

ウィズリー 景色02

レンガのペイブメント。

ウィズリー 景色03

ベンチ。

ウィズリー 景色05

岩。

ウィズリー 景色08

壁面。

そうした事物を景色としてとらえると、植物が引き立て役に変わります。
それが面白い。

あ、これはどうでも良いのですが、

ウィズリー 景色04

ジャパニーズ・ガーデンみたいです。

石畳、白砂に砂紋、盆栽…
それが日本の景色のようです。


周囲の景色がとても似合う植物というのがあって、彼らは単体よりも周囲の景色に溶け込むとますます真価を発揮します。

例えば、大好きな植物です。
エリゲロン!

ウィズリー 景色07

ほれぼれとしてしまいます。

ウィズリー 景色06

グラスハウスに盛られた植物たちも、そんな場所でしか見ることの出来ない表情を見せてくれます。

ウィズリー 景色09


こんな組合せって自然界にはきっと存在しないのでしょうねぇ。

ウィズリー 景色11



自然界には決して存在しないといえば、

ウィズリー 景色10

セダムたちです。
…嫌いじゃありません。


そして、建物とのコラボレーションでなかなか素敵だったのが、

ウィズリー 景色12

建物がちゃんと景色になるからずるいと言えばずるいのですが…

ウィズリー 景色16

有機と無機のコントラスト…とか意識したか分かりませんが。

そして、ただ実用的で有れば良いという訳ではない農作業小屋や温室。

ウィズリー 景色14


ガーデンにおいて、それらは景色の一部にならなければなりません。

ウィズリー 景色15


最後に昼食を食べたレストランです。

ウィズリー 景色17


フリーシアの黄金葉の天蓋の下で、美味しく頂きました。

ウィズリー 景色13





よろしければ、ホームページもご覧下さい。
 http://www.yui-garden.com/


















庭ブロ+(プラス)はこちら

RHSガーデン・ウィズリーⅠ~イングリッシュ・ガーデンの旅 13

テーマ:イングリッシュガーデン
連載が1年近く止まったままだったイングリッシュ・ガーデンの旅も、すでに実際の旅から2年半が経過して、ただでさえおぼろげな記憶はさらに危うくなってきました。
だいたいウィズリーで行き詰まったのは、自分が順路を無視して手当たり次第にあの広大なガーデンを廻ったためです。
それを順序よく解説しようなどと大胆な挑戦をしたのが玉砕の主たる原因でした。

だから、順序も順路も無視。植物の名前も改めて調べず、思いつくままに見て美しく歩いて楽しい空間へとご案内しましょう。

季節外れは百も承知。
雪と氷のこの2月だからこそ、初夏の英国のガーデンを楽しんで下さい。

ウィズリー ロックガーデン09

ウィズリーはご存じ、ロンドン近郊にある英国王立園芸協会の大本山です。
キューがどちらかというと学術的な植物園だったのに対し、あらゆるガーデンの見本市的な総合庭園?と言えるかもしれません。

ウィズリー ロックガーデン07

今回ご案内するのは、その中でわたしが一番大好きだった、そして何度も訪れたロック・ガーデンです。

ウィズリー ロックガーデン03



ロック・ガーデンの要素…

そりゃあまず、岩です。
そして高低差…
真正面から全体像が見て取れて、で、その中に歩みを進めるほどにいろんな発見があります。

ウィズリー ロックガーデン05

これだけ規模の大きなロック・ガーデンだと道もこんなに広く、

ウィズリー ロックガーデン08


渓流や池もあります。
当然それらに見合った植生が楽しめる訳です。

ウィズリー ロックガーデン02


だからそれは、日本でわれわれがこしらえる岩を組んでドライな環境を整え、そのドライな環境を得意とする(多湿を苦手とする)植物を植え込む、あのロック・ガーデンとは趣を異にします。
山道の再現、に近いものがありました。

ウィズリー ロックガーデン04

従って湿性植物も数多植わっているわけですが、このシーズン一番元気で一番目立ったのは、

ウィズリー ロックガーデン06

この黄色い花です。

そうそう。アルケミラ・モリス…
レディス・マントルと呼ばれる彼らです。

わたしの頭は以来まっ黄色に塗り潰され、ロック・ガーデンと言うとまず彼らを思い出すほどになってしまいました。

ウィズリー ロックガーデン10

それとマツ科を中心としたコニファー類。
やはり彼らは無類の存在です。
でまた、これが綺麗。

ウィズリー ロックガーデン01

この変化に富んで植物にあふれ、驚きの連続の空間って、すごいと思いませんか?

ウィズリー ロックガーデン12

花々は美しく、

ウィズリー ロックガーデン14

植物たちは元気で、

ウィズリー ロックガーデン11

人々に憩いと潤いを与えます。

ウィズリー ロックガーデン13

いゃあ、ほんとにガーデンって楽しい。

ウィズリー ロックガーデン15


ホームページもよろしければご覧下さい。
 http://www.yui-garden.com/
やっと更新しました!






















ブログを書くと言うこと

テーマ:思い

何もそんなに根を詰めて書かなくても…

仲間によく言われたわたしのこれまでのブログでして、実際、睡眠時間を数時間削ってまでして書いてきたから、いよいよ忙しくなると続けられなくなってしまったのでした。

日中現場に出ると設計はどうしても夜中。
昨年夏の暑さでバテた頃は、その夜中の仕事がはかどらず、ずいぶんとお客さんに迷惑をお掛けしました。
ましてその設計が何件も溜まって、ブログどころでは無くなってしまったのが昨年でした。

だったらもっと気楽に、一日数分くらいのペースで書けばよいのに。

そうそう。
それが長続きの秘訣なのでしょうね…

でも、ある思いがあります。

昨年春、煉創の高橋さんとバラとガーデニングショウの出展準備をしながら話したのですが、
われわれもそろそろ若い世代を育てることを考えないとね…
そういう年代ですよね、と。

わたしも今年で(途中寄り道もいっぱいしたけれど、まあ原点と言うべき農業から数えると)34年のキャリアとなります。その間には本当にいろいろな経験をさせて貰ったし、関わった庭の工事は造成まで含めると1000を大きく越えるでしょう。
良い経験とそれを遙かに上回る悪い経験とがあって、むしろその悪い経験が反面教師となって今のわたしの仕事を支えてくれています。
その経験と実績があるから、少々の生意気が言えるところもあるし、だからこそ若い世代に伝えたいと思うことが多くあります。

ただ煉創の高橋さんと違って、わたしにはそうしたことを教える為の時間を取ることは難しいし、まして若い人たちを雇い入れて仕事の中で教えていくことも難しい(これは事業規模の問題ですが)…

だから、ブログなのでした。

わたしはそのようにブログを位置づけて、仕事や旅や日常の中でわたしが発見したり学んだこと、これまでの経験があって初めて分かること、絶対にしてはならないこと、許してはならないこと、そしてとにかく素晴らしい、美しいと感じたことを記録していこうと決めたのでした。
(今すぐに読んでもらえなくても、わたしが居なくなってからでも読んでもらえるかも知れない…程度のスタンスですが)

8ヶ月も休業してそれなりの反省はあるものの、やはりここでは無理をしたいと思っています。

などと、

大層な意思表明をしたのは、ともすれば安易な方向に流れかねない自分にしっかり釘ならぬ杭を打ち込んでおく為でした。
特に貴重な先達である井出さんがまもなく庭ブロを去ると聞き及んでいます。
(じつはかなり井出さんの存在に支えられていた部分があるもので…)
その中でしっかり自律していく為の、意思表明でございました。

さて、今日は立春。
いくら寒くても、暦の上の春です。
気分一新、がんばって良いしごとをしましょうビックリマーク



よろしければホームページもご覧下さい。
 http://www.yui-garden.com/
間もなくこれも、頑張って更新しますので。
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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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