わが家の
テーマ:植物
2010/05/26 17:46
雨が続きますね。
もう梅雨に入ったかのようです。
今週はまだ1日しか現場を進められず…
でも、おかげさまで日曜から4枚の図面を仕上げてしまいました。
わが家の庭の様子です。
屋根裏の窓から見ると、ちょうど満開を迎えたニセアカシアのカスクルージュ越しにベニバスモモの銅葉、ノルウェーカエデ・プリンストンゴールドの黄金葉が重なり合って綺麗です。
ベニバスモモの枝がたっぷりと雨を含んで重く垂れ下がり…
事務所に行くには、その下をかいくぐって行かなくてはなりません。
このひょんな事から手に入れたベニバスモモの巨木。
今年の春も例年通りに花を楽しませてくれ、
昨年の夏は鈴なりの実がおよそ200個ほど。
近くの小学校の、夏休みのプールに届けたりしました。
その銅葉に合わせて植えたプリンストンゴールドも少しずつ大きくなりましたが、ベニバスモモに対抗できるようになるまでに、まだしばらく掛かりそう。
そして今日。
そろそろ散り始めたカスクルージュが惜しいので、
小雨の中、僅かばかりを収穫しました。
天ぷらに良し、サラダの彩りに良し、甘い香りのニセアカシア・カスクルージュの花です。
ホームページもよろしければご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
もう梅雨に入ったかのようです。
今週はまだ1日しか現場を進められず…
でも、おかげさまで日曜から4枚の図面を仕上げてしまいました。
わが家の庭の様子です。
屋根裏の窓から見ると、ちょうど満開を迎えたニセアカシアのカスクルージュ越しにベニバスモモの銅葉、ノルウェーカエデ・プリンストンゴールドの黄金葉が重なり合って綺麗です。
ベニバスモモの枝がたっぷりと雨を含んで重く垂れ下がり…
事務所に行くには、その下をかいくぐって行かなくてはなりません。
このひょんな事から手に入れたベニバスモモの巨木。
今年の春も例年通りに花を楽しませてくれ、
昨年の夏は鈴なりの実がおよそ200個ほど。
近くの小学校の、夏休みのプールに届けたりしました。
その銅葉に合わせて植えたプリンストンゴールドも少しずつ大きくなりましたが、ベニバスモモに対抗できるようになるまでに、まだしばらく掛かりそう。
そして今日。
そろそろ散り始めたカスクルージュが惜しいので、
小雨の中、僅かばかりを収穫しました。
天ぷらに良し、サラダの彩りに良し、甘い香りのニセアカシア・カスクルージュの花です。
ホームページもよろしければご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
冬のガーデン考~アンディ&ウィリアムス・ボタニック・ガーデンにてⅡ
テーマ:植物
2010/02/14 17:57
さて、続きです。
アンディ&ウィリアムス・ボタニック・ガーデンは、わたしが紹介しない春から秋にかけての方がずっと楽しく美しいので、近くの方には立ち寄って頂きたいし、遠方の方もぜひガーデンのコンセプト共々、そのホームページからご覧になって下さい。
下記のリンクからどうぞ。
http://www.joyfulhonda.com/garden/botanic/
落葉樹が葉を落としたあとのシュートの美しさについては前回触れましたが、それでもやはり冬の主役は緑を残す常緑樹ということになりましょうか。
例えばヒイラギ・ナンテン=マホニア。
葉の形状、テクスチャーもさることながら、この時期に立ち上げる黄色い花穂も見逃せません。
葉の形状では負けていないのがこのヤツデ。
最近は斑入りのものもかなり出回るようになりました。
これも花を咲かせるのは冬ですね。
斑入りと言えばこちらは斑入りグミの仲間、ライムライト。
黄色の斑が葉の中央に入って落ち着いた感じです。
逆に葉の外周に斑の入ったギルト・エッジも、私がよく使う品種です。
さらに明るい白斑のギンマサキも緑陰を明るくしてくれますね。
このように冬に残された緑もそれぞれに特徴的です。
そして、常緑樹とはいえ紅葉する品種も多々あります。
コニファーもそうでしたが、それらは葉緑素の保護を目的に色を変えるのだとか。
ツルマサキや、
ビブルヌムのダヴィディー。
常緑のガマズミですね。
濃いブルーの実も魅力的です。
ここにいま紹介してきたのはどれも和の庭に多用されてきた樹種ですが、わずかに品種が違い、また植栽される場所によって西洋ガーデンの立派な構成要素となり、冬にはこうして主役級の存在感を示してくれます。
冬に葉色を変える仲間は多年草の中にも多いですね。
特に斑入り葉のものはより赤く色づく気がします。
例えば、タイムの仲間。
思わず触れてしまいたくなる質感。そして、その手にしっかりと移る香り。
この冬の色合いと質感が欲しくて、シルバータイムを植えることが増えました。
そして、セダム。
夏にたくましいグリーンも、愛らしく多様な花も魅力ですが、冬のこの姿に感動してわたしはセダム類の大ファンになったのでした。
また、冬に葉色を変える植物でわたしの好きなのがカルーナです。
実際、関東では高温多湿の夏を乗り切るのが難しく、いま盛んに流通しているその多くが悲惨な目に遭っていることと思いますが、例えば夏場は鉢で管理して冬はそのままガーデンに出してみるとか、使い方はいろいろ考えられますね。
コニファーとの相性も抜群です。
そして、鉢でも花壇でもなく、森の樹木の足元に点在するシクラメン。
これもまた、本来の姿であろうと思われます。
冬のガーデンを彩る赤は、ツバキの仲間と同様視覚にストレートに飛び込んできます。
葉を赤く紅葉させたシュートの上に、半ばドライフラワーのように残った冬バラの花。
深い赤の背景にはシロやピンクの花がとても映えます。
これを美しいと感じるか、もの悲しいと感じるかは好みの別れるところでしょうか?
わたしは少なくとも、冬のローズ・ガーデンを愛します。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
モバイルサイトも立ち上げました。
アンディ&ウィリアムス・ボタニック・ガーデンは、わたしが紹介しない春から秋にかけての方がずっと楽しく美しいので、近くの方には立ち寄って頂きたいし、遠方の方もぜひガーデンのコンセプト共々、そのホームページからご覧になって下さい。
下記のリンクからどうぞ。
http://www.joyfulhonda.com/garden/botanic/
落葉樹が葉を落としたあとのシュートの美しさについては前回触れましたが、それでもやはり冬の主役は緑を残す常緑樹ということになりましょうか。
例えばヒイラギ・ナンテン=マホニア。
葉の形状、テクスチャーもさることながら、この時期に立ち上げる黄色い花穂も見逃せません。
葉の形状では負けていないのがこのヤツデ。
最近は斑入りのものもかなり出回るようになりました。
これも花を咲かせるのは冬ですね。
斑入りと言えばこちらは斑入りグミの仲間、ライムライト。
黄色の斑が葉の中央に入って落ち着いた感じです。
逆に葉の外周に斑の入ったギルト・エッジも、私がよく使う品種です。
さらに明るい白斑のギンマサキも緑陰を明るくしてくれますね。
このように冬に残された緑もそれぞれに特徴的です。
そして、常緑樹とはいえ紅葉する品種も多々あります。
コニファーもそうでしたが、それらは葉緑素の保護を目的に色を変えるのだとか。
ツルマサキや、
ビブルヌムのダヴィディー。
常緑のガマズミですね。
濃いブルーの実も魅力的です。
ここにいま紹介してきたのはどれも和の庭に多用されてきた樹種ですが、わずかに品種が違い、また植栽される場所によって西洋ガーデンの立派な構成要素となり、冬にはこうして主役級の存在感を示してくれます。
冬に葉色を変える仲間は多年草の中にも多いですね。
特に斑入り葉のものはより赤く色づく気がします。
例えば、タイムの仲間。
思わず触れてしまいたくなる質感。そして、その手にしっかりと移る香り。
この冬の色合いと質感が欲しくて、シルバータイムを植えることが増えました。
そして、セダム。
夏にたくましいグリーンも、愛らしく多様な花も魅力ですが、冬のこの姿に感動してわたしはセダム類の大ファンになったのでした。
また、冬に葉色を変える植物でわたしの好きなのがカルーナです。
実際、関東では高温多湿の夏を乗り切るのが難しく、いま盛んに流通しているその多くが悲惨な目に遭っていることと思いますが、例えば夏場は鉢で管理して冬はそのままガーデンに出してみるとか、使い方はいろいろ考えられますね。
コニファーとの相性も抜群です。
そして、鉢でも花壇でもなく、森の樹木の足元に点在するシクラメン。
これもまた、本来の姿であろうと思われます。
冬のガーデンを彩る赤は、ツバキの仲間と同様視覚にストレートに飛び込んできます。
葉を赤く紅葉させたシュートの上に、半ばドライフラワーのように残った冬バラの花。
深い赤の背景にはシロやピンクの花がとても映えます。
これを美しいと感じるか、もの悲しいと感じるかは好みの別れるところでしょうか?
わたしは少なくとも、冬のローズ・ガーデンを愛します。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
モバイルサイトも立ち上げました。
冬のガーデン考~アンディ&ウィリアムス・ボタニック・ガーデンにてⅠ
テーマ:植物
2010/02/11 14:49
群馬県の太田市(当時は新田郡新田町)にアンディ&ウィリアムス・ボタニック・ガーデンが誕生したのは、わたしにとっても大変意味のある2002年4月のことでした。
本格的なイングリッシュ・ガーデンと銘打ち、実際もそのスタイルを踏襲しながら、あえて「植物園」と名乗るところにオーナーやガーデナーの皆さんの心意気みたいなものを感じたものでした。
以来、事あるごとに通い続けて早くも8年になります。
その8年の間に絶えてしまった植物もあれば、新たに加わった植物もあり、確実に成長したものたちもあります。
わたしもこのガーデンでは様々なことを学ばせてもらいました。
だから、あえてここで紹介するまでもなく、首都圏にお住まいの方には実際、行かれることをお勧めすればそれで事足りるのですが、残念なことにオープン当初を除き、ずっと冬期間の閉園が続いています。(12月から2月末まで)
ガーデナーの真価が問われるのは冬のガーデン!
とは徳田千夏師の言葉ですが、わたしは特にこのガーデンで、冬のガーデンの有り様を多く学んできた気がします。
おそらくは見物客の少ないこと、大がかりなメンテナンスが必要なことなどが冬の閉園の理由なのでしょうが(それに寒いし!)、先日たまたま仕事で使う植物の写真を探していたところ、2003年と2004年の1月に撮影したこのガーデンの写真がひょっこりと出てきました。
で、今や貴重なこれらの写真を紹介したくなったのでした。
見ての通り、様々な一年草や球根が眩しいくらいの花色を競う春や、バラや宿根草が咲き誇る初夏に比べるといかにも色彩の乏しい写真の数々です。
でも、これはわれわれのように植物を学び続け、それを生業にさえするものにとってはかけがえのない宝の山でした。
もちろん、バラの冬剪定の様子やツルバラの誘引のテクニック、宿根草の切り戻し、落葉樹の剪定など、技術的に学べることも多くありました。
でもそれ以上に植物たちの冬の姿をまとめて観察できるのが、何よりの収穫でした。
からっ風と呼ばれる北関東特有の冷たい赤城おろしにさらされ、連日零下が続く厳しい環境の中にあって、それでも何が美しく、何がみすぼらしいか、どんな植物なら使えてそれにはどのような環境が適しているのか…
たとえば、ガーデンの約2/5を占める風景式庭園‘ウッドランド’。
その奥にはコニファー・ガーデンがあります。
コニファーたちの仲間には冬にこそ輝きを増すものが多く、特にビャクシンの仲間のブルー系のものは銀色に輝き、赤みの増したゴールド系のコニファーとのコントラストがとても美しく感じられます。
葉色に深みが増し、それを集合で見るときの色彩の多様さは、個々に見ているだけでは気付かないものではないでしょうか?
コニファー・ガーデンを離れて池のほとりにたたずめば、空の青をしっかりと写し込んだ水面が眩しいほどです。
冬枯れの景色の中で頼もしいのは、このグラスの仲間たちと、
対岸を赤く染めるのは、葉をすっかり落とした後もなお美しいサンゴミズキの真っ赤なシュートです。
これらはその中でも斑入り葉が美しいコルヌス・アルバ=シラタマミズキで、夏は明るい葉色で水辺をさらに涼しく演出してくれていたものでした。
そして、残された実も魅力的な冬の景色のひとつです。
もちろん、冬になってなお濃い緑が頼もしい常緑樹たちも元気です。
夏は林の緑陰に埋もれがちだったこのマホニアたちも、にわかに存在感が増します。
整形式庭園に戻れば冬に対抗する手段は多々あります。
春にはアイリスやアリウム・ギガンティウム、チューリップなどの咲き競うダブコート・ガーデンも、しっかりしたエッジのグリーンが骨格を支え、
同様に1年草とのコラボを演じるのが、ノットガーデンです。
そして、冬剪定を前にしたローズガーデン。
赤く色づいたシュラブ・ローズのシュートも冬の景色としてわたしは大好きなのですが、ここではわれわれが「おねえちゃん」と呼ばせてもらっている四季の女神たちに、主役の座をゆずりたいと思います。
次回は個々の植物を紹介していきたいと思っています。
ホームページもぜひご覧下さい!
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本格的なイングリッシュ・ガーデンと銘打ち、実際もそのスタイルを踏襲しながら、あえて「植物園」と名乗るところにオーナーやガーデナーの皆さんの心意気みたいなものを感じたものでした。
以来、事あるごとに通い続けて早くも8年になります。
その8年の間に絶えてしまった植物もあれば、新たに加わった植物もあり、確実に成長したものたちもあります。
わたしもこのガーデンでは様々なことを学ばせてもらいました。
だから、あえてここで紹介するまでもなく、首都圏にお住まいの方には実際、行かれることをお勧めすればそれで事足りるのですが、残念なことにオープン当初を除き、ずっと冬期間の閉園が続いています。(12月から2月末まで)
ガーデナーの真価が問われるのは冬のガーデン!
とは徳田千夏師の言葉ですが、わたしは特にこのガーデンで、冬のガーデンの有り様を多く学んできた気がします。
おそらくは見物客の少ないこと、大がかりなメンテナンスが必要なことなどが冬の閉園の理由なのでしょうが(それに寒いし!)、先日たまたま仕事で使う植物の写真を探していたところ、2003年と2004年の1月に撮影したこのガーデンの写真がひょっこりと出てきました。
で、今や貴重なこれらの写真を紹介したくなったのでした。
見ての通り、様々な一年草や球根が眩しいくらいの花色を競う春や、バラや宿根草が咲き誇る初夏に比べるといかにも色彩の乏しい写真の数々です。
でも、これはわれわれのように植物を学び続け、それを生業にさえするものにとってはかけがえのない宝の山でした。
もちろん、バラの冬剪定の様子やツルバラの誘引のテクニック、宿根草の切り戻し、落葉樹の剪定など、技術的に学べることも多くありました。
でもそれ以上に植物たちの冬の姿をまとめて観察できるのが、何よりの収穫でした。
からっ風と呼ばれる北関東特有の冷たい赤城おろしにさらされ、連日零下が続く厳しい環境の中にあって、それでも何が美しく、何がみすぼらしいか、どんな植物なら使えてそれにはどのような環境が適しているのか…
たとえば、ガーデンの約2/5を占める風景式庭園‘ウッドランド’。
その奥にはコニファー・ガーデンがあります。
コニファーたちの仲間には冬にこそ輝きを増すものが多く、特にビャクシンの仲間のブルー系のものは銀色に輝き、赤みの増したゴールド系のコニファーとのコントラストがとても美しく感じられます。
葉色に深みが増し、それを集合で見るときの色彩の多様さは、個々に見ているだけでは気付かないものではないでしょうか?
コニファー・ガーデンを離れて池のほとりにたたずめば、空の青をしっかりと写し込んだ水面が眩しいほどです。
冬枯れの景色の中で頼もしいのは、このグラスの仲間たちと、
対岸を赤く染めるのは、葉をすっかり落とした後もなお美しいサンゴミズキの真っ赤なシュートです。
これらはその中でも斑入り葉が美しいコルヌス・アルバ=シラタマミズキで、夏は明るい葉色で水辺をさらに涼しく演出してくれていたものでした。
そして、残された実も魅力的な冬の景色のひとつです。
もちろん、冬になってなお濃い緑が頼もしい常緑樹たちも元気です。
夏は林の緑陰に埋もれがちだったこのマホニアたちも、にわかに存在感が増します。
整形式庭園に戻れば冬に対抗する手段は多々あります。
春にはアイリスやアリウム・ギガンティウム、チューリップなどの咲き競うダブコート・ガーデンも、しっかりしたエッジのグリーンが骨格を支え、
同様に1年草とのコラボを演じるのが、ノットガーデンです。
そして、冬剪定を前にしたローズガーデン。
赤く色づいたシュラブ・ローズのシュートも冬の景色としてわたしは大好きなのですが、ここではわれわれが「おねえちゃん」と呼ばせてもらっている四季の女神たちに、主役の座をゆずりたいと思います。
次回は個々の植物を紹介していきたいと思っています。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
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