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2016年のスタートに際して

テーマ:思い

 新年あけましておめでとうございます。

 そして、お久しぶりです。

 バタバタと、ただバタバタと慌ただしく過ごしてきた昨年2015年は、しかし内容の濃い年でもありました。
 5月には念願だった宮城県山元町におけるフラワーカーペットの製作を、それこそ大勢の地元の皆さんの力を借りて実現することが出来、田んぼの生きもの調査も地元小川町と山元町の両方でそれぞれ、これも念願が叶って大勢の子どもたちに参加してもらって実施することが出来ました。

 被災地での活動はすでに「支援」というより、他の支援者の皆さんに対するバックアップやお膳立て、お手伝いといった方向に進み始めており、夏の豪雨被災地やネパール大地震に対する取組もまだまだ続いていくことになると思います。

 そしてあの震災以来、不思議なことにずっと宮城県の外に出られなかったわたしが、始めて福島県との関わりを持てるようになりました。
 
 今年はさらに自分の活動の枠を拡げていくことになろうかと思いますが、ここまでがあまりに恵まれた環境におりましたので、そうそういつまでも楽は出来ないだろうと覚悟をしているところです。

 過酷な環境下にあって今なお明確な未来が見えないという方は多くおられます。
 寄り添う、なんてことはとんでもない奢りですが、せめて自分の立ち位置に関しては謙虚でありたいと、新年を迎えるにあたり思うところです。

 本年もまた、なかなか更新が出来ないこととは思いますが、どうか引き続きよろしくお願いいたします!


年賀状2016



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常磐道、全線開通

テーマ:思い
 常磐道が全線開通してから、初めて宮城に向かった。先週末のこと。

 常磐道が通じて、東日本大震災被災地へのアクセスがかなり容易になった。
 冬場は特に雪の多い東北道を避けられるのが助かる。
 先に開通した6号線より放射線の線量が低く、高濃度の汚染地域も迂回できる。
 しかし、気持ちまでがそれを迂回してしまってはいけないと思う。
 物忘れが激しいわれわれは、視たくないものからいったん目を逸らしてしまうと、簡単に忘れて、無かったことにしてしまいかねない。

 だから時間に余裕さえ有れば、片道だけでも6号線を使おうと決めている。

 今回は高校生の娘が一緒だったが、やはりこの道を使うことにした。
 10代の女の子を、何も好んで低線量被曝地域に連れて行くことは無いだろうとの批判は、甘んじて受けようと思っている。
 もちろん、レントゲンほどの被曝もしないとかいう国の宣伝文句を鵜呑みにするつもりはない。それこそ好き好んで不要なレントゲン検査を受ける人はいないのだから。
 でも、その低線量被曝を強いられている人々は現にいる訳だし、何よりもここには同時代に生きる人間として必ず見て知っておくべきものがあると思う。

 帰宅困難地域に入ってから、娘に写真を撮らせてみた。

国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


 時速50キロで走る車窓から撮っていたので、大した写真にはならないと思ったが、まあそこそこのものになっていた。

 立入禁止区域の入口に立つ警官や警備員ひとりひとりに「ごめんなさい」と言いながらカメラを向ける娘は、だんだんと無口になっていった。

国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区


国道6号線、帰宅困難地区



 彼女の目線を記録できたのは、収穫だと思っている。

復活宣言

テーマ:思い

 久しぶり、どころではなくかれこれ1年半もの間、この家を空けてしまった。

 本当に空けた家であればほこりとカビと蜘蛛の巣だらけになっていてもおかしくないというのに、このブログについては1年半とまったく変わっておらずピカピカのままなので妙に驚いてしまった。

 この間、宮城県や小川町を中心とした様々な活動の情報発信と情報収集のツールとしてFacebookに頼っていたが、Facebookに頼ればそれを維持するのに精一杯で、なかなかブログに戻ってくることが出来なくなってしまった。
 同様に会社のホームページの更新もずいぶんと行っておらず、共にいろいろな方から心配されたりお叱りを受けたりしている。
 友人や知人の中でもFacebookをされていない人は多く、いくらFacebookに書かれてもブログじゃないと近況が伝わってこないぞ!というように。
 或いは、ちゃんと仕事はしているのか!という具合に。


 だから2015年初頭の目標はこの二つの復活だったが、あろうことか年末は31日まで現場仕事が残ってしまい(あいかわらず見通しが甘い)、年明けも正月2日からデスクワークを開始するはめとなり(段取りが悪い)、そうこうするうちに1月も早あと数日となった。今年の1/12が終わろうとしている。
 まずい。

 どだい、PCの前に腰を据えることのできる時間というのは毎日午前3時から5時半までの2時間半しかなく、改まった休みというのも無いのだから、まっとうにブログを更新していこうと言うこと自体がちゃんちゃらおかしいのであって、自分に対してそうした過度の期待をするからどこかで必ずこける事になる。

 という訳で、これ以上こけて周囲の皆さんにご迷惑を掛けぬよう、無理の無い範囲でブログを再開することにする。要はFacebookと同時進行で、まあその1/2程度の頻度でささっと書いていければ良いのではないか。 
 もともとわたしのブログにどれほどの期待が寄せられているわけでは無いのだから、何も自分が高い期待を抱くこともあるまい。
 あるまい?
 そうか、慌てて文章を書こうとするとわたしはどうも「である」調になるみたいだ。「です」「ます」調は確かに字数が多くなるからなぁ。
 なるからなぁ?
 そうやってモノローグ調になるというのはかなり手を抜いている証拠だ。

 さて、今日も活動開始まであと10分ほどとなった。
 今日もちゃんと現場に向かう。
 ちゃんと働いてきちんとした仕事をして、お客さんに喜んで貰おう。


 
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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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