黒松のミドリ摘みの紹介になります。
今日は、以前に行った仕事、黒松のミドリ摘みの模様をお届けします。松、特に黒松(男松)はある意味、日本を象徴する樹木、皇居の周辺にも何百本と植樹されています。庭木の王様としての風格も十分、反面、それだけお金の掛かる木には間違いが無いのですが・・最も、その作業も最近は省く傾向になります。本来は、年4回くらいの作業が必要になるところです、本当のことを言えば。盆栽等は、やはりこのくらいの作業回数が必要になりますが、庭木の黒松は、年2回、5月前後のミドリ摘みと11月以降の葉毟りの2回でしょうか?最も、最近は、仕事などのサイクル?が早いので、本当に適切な季節に作業を全て行うのは、大変、困難な状況になります。今日は、その5月前後に行うミドリ摘み、写真の様に、棒状に伸びたミドリと言われるものを皆さんも見たことはあるとは思います、このミドリを、葉が開かない前に行うのが適切な作業、この作業は、松の形を整え、成長を或る意味、抑制することが目的になります。昔ながらの植木屋としての仕事を考えると、黒松のミドリ摘みだけで、一日に数軒、廻ったものですが、最近はちょっと難しいかな?最も、作業の方法をお客様に教えて、最近は、直接、行う方も増えてきた?感じがします。仕事が減る?と考える職人の方もいらっしゃると思いますが、私は違います、今の時代、昔とは考えることも作業の内容も変化していかなければならないのですから・・ただ、伝統的な技術は継承させていきたいと考えてはおりますが・・・(2006年10月31日弊社HP掲載分)