キフツゲート・コート・ガーデンズⅡ~イングリッシュ・ガーデンの旅 12
テーマ:イングリッシュガーデン
2010/01/11 05:46
引き続き、キフツゲート・コート・ガーデンズの散策から。
素晴らしいホワイト・サンク・ガーデンを後にしたわたしが、誘われるように導かれたのはハウスのすぐ下に展開するワイド・ボーダーでした。
初夏の宿根草が鮮やかに美しさを競い合う、それもまた素晴らしいガーデンでした。
前回のヒドコート・マナー・ガーデンの紹介の中でコテージ・ガーデンについて触れました。
区切られた空間の中で宿根草たちをのびのびと自由奔放に育てる…
ただ、もちろんそこにははっきりとした植栽計画-プランツ・プランのあることはいうまでもありません。
その顕著な例をわたしはいつもボーダー・ガーデンに見ることが出来ます。
この庭園のイエロー・ボーダー。
そして、ヒドコート・マナーのレッド・ボーダー。
それぞれのホワイト・ガーデン…
あるいはこのワイド・ボーダーのように、様々な色彩を重ね合わせた多色構成のボーダーも随所に見られます。
その基本はもちろん色彩の組合せ。
高低のバランス。
そして、時間の経過によるそれぞれの変化です。
それらに対する考察と研鑽なくしては生まれることのない美に、われわれはこうして酔いしれることができます。
わたしもそれが職業ですから、こうしたボーダーを小規模ながら手がけることがあります。
が、自分の関与できるのは最初の段階だけ、ということを常に念頭に置かなくてはなりません。
それから先ずっと関わり、手を加えていくことが出来るなら、今あわてて植えなくても良い宿根草があります。
秋の切り戻しを前提としてその背後に春先の宿根草を植え込むこともできます。
球根の仕込みなど、まして季節が限定されてしまいます。
それが出来るのはつまるところ、オーナーのみなさん。
わたしは庭を作ると言いながら、オーナーのみなさんの庭づくりのお手伝いをしているに過ぎないと言う思いです。
そして、そう割り切りながらもそれでは余りに淋しいので、季節ごとについいそいそと出掛けていき、庭の手入れのお手伝いをさせて頂いたりします。
そのようなお庭が、ありがたいことにもう十数軒になったでしょうか?
季節になるとそうしたほとんど利益の出ないお仕事が目白押しとなり、経営をものすごく圧迫するのですが、これが個人経営の醍醐味です。そうそうやめられるものではありません。
もちろん、自分の手がけたガーデンがいつまでも美しくあってくれれば、それはとても有効な広告媒体となってくれます。そうした戦略がまったく無いと言えば、それは嘘になります。
ただ、それ以前にわたしはそれらのガーデンたちからとても有意義なものを学ばせてもらっているのです。
たとえば、わたしの植えた植物が1年後、2年後、あるいは5年後、10年後にどの程度まで育っているのか…
病害虫のこともあります。その土地との相性もあります。
書物だけでは分からない植物たちの季節ごとの変化は、その後の植栽設計においてとても大切な情報です。
また、その都度お客さまとその後の植栽計画を検討する機会もあります。
こうした色彩花壇の、色の組合せの美しさ、調和の妙は一朝一夕に出来るものではないと、わたしは感じています。
もちろん失敗もありますし、試行錯誤もあります。
でもそれはそれ以前に、それらの植物固有の色がその場所、その時間の中で個別に育まれているから…
だから何年もかけて、いくつもの季節の中で少しずつ色を重ねていくことで、本当のカラー・スキムは実現するのではないか…
これもまた、その後のオーナーのみなさんとのおつき合いの中で学ばせて頂いたことです。
さて、物思いにふけるのはこの辺にして、庭園の散策に集中したいと思います。
ワイド・ボーダーの先から道は崖をくだり、ロウアー・ガーデンへと向かいます。
ぼんやりして足を踏み外すと危険ですから(笑)!
ライム・ストーンと呼ばれるコッツウォルズ地方独特の蜂蜜色の石灰岩…
その石組みと階段が続きます。
石の間にはセダムも覗き、
急な階段も、深い緑に涼しげでした。
降り立った緑のテラスにあるのはプール。
木陰を選んで寝そべる見学者たち。
あっ、わたしも寝そべりました。
午前中と打って変わったこのゆとり…
小さな落ち着いた庭園で、見学者もまばらだったからですね。
眼下にはコッツウォルズの丘陵が拡がり、
羊たちも寝そべっていました。
そして振り返れば、地中海の植物を集めたというロウアー・ガーデンが包み込むように…
中央のサマーハウスです。
再び、アッパー・ガーデンへの登り道にて。
登り切ったアッパー・ガーデンで、先ほどは上から見おろしただけのブリッジ・ガーデン。
これはローズ・ボーダーとホワイト・サンク・ガーデンを仕切るように掘られた空堀の底です。
この上をワイド・ボーダーとイエロー・ボーダーを結ぶ橋が渡っています。
最後に再びホワイト・サンク・ガーデンヘ。
じつはこの日4度目の訪問でした。
。
大好きなシシリンチウム…
それらに別れを告げました。
このあとわれわれはバスでロンドンに戻り、わずかな休憩をはさんですぐさまケンジントンパレスに繰り出し、
そのケンジントン・ガーデンズのフラワー・ウォークからハイド・パークのローズ・ガーデンまでを踏破し(これは先にレポートいたしました)、
さらには美味いビールを求めてパブに乗り込むのですが、
それはこの後、およそ8時間も後の話です。
なんにしても、最高に素敵で壮絶な1日でした。
次回はイギリス5日目。
RHSの総本山、ウィスリー・ガーデンを訪ねます。
膨大な写真の山をどう整理するか…
今から楽しみです。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
素晴らしいホワイト・サンク・ガーデンを後にしたわたしが、誘われるように導かれたのはハウスのすぐ下に展開するワイド・ボーダーでした。
初夏の宿根草が鮮やかに美しさを競い合う、それもまた素晴らしいガーデンでした。
前回のヒドコート・マナー・ガーデンの紹介の中でコテージ・ガーデンについて触れました。
区切られた空間の中で宿根草たちをのびのびと自由奔放に育てる…
ただ、もちろんそこにははっきりとした植栽計画-プランツ・プランのあることはいうまでもありません。
その顕著な例をわたしはいつもボーダー・ガーデンに見ることが出来ます。
この庭園のイエロー・ボーダー。
そして、ヒドコート・マナーのレッド・ボーダー。
それぞれのホワイト・ガーデン…
あるいはこのワイド・ボーダーのように、様々な色彩を重ね合わせた多色構成のボーダーも随所に見られます。
その基本はもちろん色彩の組合せ。
高低のバランス。
そして、時間の経過によるそれぞれの変化です。
それらに対する考察と研鑽なくしては生まれることのない美に、われわれはこうして酔いしれることができます。
わたしもそれが職業ですから、こうしたボーダーを小規模ながら手がけることがあります。
が、自分の関与できるのは最初の段階だけ、ということを常に念頭に置かなくてはなりません。
それから先ずっと関わり、手を加えていくことが出来るなら、今あわてて植えなくても良い宿根草があります。
秋の切り戻しを前提としてその背後に春先の宿根草を植え込むこともできます。
球根の仕込みなど、まして季節が限定されてしまいます。
それが出来るのはつまるところ、オーナーのみなさん。
わたしは庭を作ると言いながら、オーナーのみなさんの庭づくりのお手伝いをしているに過ぎないと言う思いです。
そして、そう割り切りながらもそれでは余りに淋しいので、季節ごとについいそいそと出掛けていき、庭の手入れのお手伝いをさせて頂いたりします。
そのようなお庭が、ありがたいことにもう十数軒になったでしょうか?
季節になるとそうしたほとんど利益の出ないお仕事が目白押しとなり、経営をものすごく圧迫するのですが、これが個人経営の醍醐味です。そうそうやめられるものではありません。
もちろん、自分の手がけたガーデンがいつまでも美しくあってくれれば、それはとても有効な広告媒体となってくれます。そうした戦略がまったく無いと言えば、それは嘘になります。
ただ、それ以前にわたしはそれらのガーデンたちからとても有意義なものを学ばせてもらっているのです。
たとえば、わたしの植えた植物が1年後、2年後、あるいは5年後、10年後にどの程度まで育っているのか…
病害虫のこともあります。その土地との相性もあります。
書物だけでは分からない植物たちの季節ごとの変化は、その後の植栽設計においてとても大切な情報です。
また、その都度お客さまとその後の植栽計画を検討する機会もあります。
こうした色彩花壇の、色の組合せの美しさ、調和の妙は一朝一夕に出来るものではないと、わたしは感じています。
もちろん失敗もありますし、試行錯誤もあります。
でもそれはそれ以前に、それらの植物固有の色がその場所、その時間の中で個別に育まれているから…
だから何年もかけて、いくつもの季節の中で少しずつ色を重ねていくことで、本当のカラー・スキムは実現するのではないか…
これもまた、その後のオーナーのみなさんとのおつき合いの中で学ばせて頂いたことです。
さて、物思いにふけるのはこの辺にして、庭園の散策に集中したいと思います。
ワイド・ボーダーの先から道は崖をくだり、ロウアー・ガーデンへと向かいます。
ぼんやりして足を踏み外すと危険ですから(笑)!
ライム・ストーンと呼ばれるコッツウォルズ地方独特の蜂蜜色の石灰岩…
その石組みと階段が続きます。
石の間にはセダムも覗き、
急な階段も、深い緑に涼しげでした。
降り立った緑のテラスにあるのはプール。
木陰を選んで寝そべる見学者たち。
あっ、わたしも寝そべりました。
午前中と打って変わったこのゆとり…
小さな落ち着いた庭園で、見学者もまばらだったからですね。
眼下にはコッツウォルズの丘陵が拡がり、
羊たちも寝そべっていました。
そして振り返れば、地中海の植物を集めたというロウアー・ガーデンが包み込むように…
中央のサマーハウスです。
再び、アッパー・ガーデンへの登り道にて。
登り切ったアッパー・ガーデンで、先ほどは上から見おろしただけのブリッジ・ガーデン。
これはローズ・ボーダーとホワイト・サンク・ガーデンを仕切るように掘られた空堀の底です。
この上をワイド・ボーダーとイエロー・ボーダーを結ぶ橋が渡っています。
最後に再びホワイト・サンク・ガーデンヘ。
じつはこの日4度目の訪問でした。
。
大好きなシシリンチウム…
それらに別れを告げました。
このあとわれわれはバスでロンドンに戻り、わずかな休憩をはさんですぐさまケンジントンパレスに繰り出し、
そのケンジントン・ガーデンズのフラワー・ウォークからハイド・パークのローズ・ガーデンまでを踏破し(これは先にレポートいたしました)、
さらには美味いビールを求めてパブに乗り込むのですが、
それはこの後、およそ8時間も後の話です。
なんにしても、最高に素敵で壮絶な1日でした。
次回はイギリス5日目。
RHSの総本山、ウィスリー・ガーデンを訪ねます。
膨大な写真の山をどう整理するか…
今から楽しみです。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
キフツゲート・コート・ガーデンズⅠ~イングリッシュ・ガーデンの旅 11
テーマ:イングリッシュガーデン
2010/01/10 05:56
2008年の6月23日月曜日。
その午後は、午前中に見学したヒドコート・マナー・ガーデンからは目と鼻の先、キフツゲート・コート・ガーデンズを訪ねました。
庭園の案内図を一目見て、これは隅々までしっかりと目の届くガーデンであると感じました。
このガーデン、これまでに見学したシシングハースト・キャッスルやヒドコート・マナー・ガーデンがナショナル・トラストに寄贈され、そこで管理されている庭園であるのに対し、今もって個人で所有し、個人で管理されている庭園なのです。
しかも、作り始めたのがミュワー夫人、その後を受けて娘さんのディアニー・ビニイー夫人がこれを引継ぎ、現在はそのまた娘さんのアン・チャンバーさんと、女性3代に渡って育て上げられてきた庭園です。
(初代ミュワー夫人が、ヒドコート・マナーのローレンス・ジョンストンと交流し、いろいろとアイデアを交換し合ったという話が知られています)
ですからとても手入れの行き届いた、女性らしい繊細さと豊かな色彩感覚に溢れた庭園という印象を受けました。
そのようにとてもこぢんまりとした庭園でもあり、午後から開園した事もあって見学者も少なく、ゆっくりと構成を把握しながら見学することが出来ました。
わたしの撮った写真からも当日の私の歩んだ道筋がはっきりわかるくらいです。
庭園はハウスの周辺のフォーマル・スタイルのガーデンと、そこから少し下ったボーダーを主体としたアッパー・ガーデン、崖を下ったロウアー・ガーデンによって構成されていて、この高低差と空間の変化が、この庭園を狭いながらもとても豊かで奥行きのあるものにしています。
狭いといっても、じっくりと見学するには半日でも足らないくらいですから、その管理はさぞや大変なことでしょう。
今回は前回のレポートのように悩むことなく、わたしの歩んだままにたっぷり写真を紹介していこうと思います。
まず、フォー・スクエアと呼ばれる整形式の可愛らしいガーデンを抜け、
ワイド・ボーダーに降ります。
これを抜け、
キフツゲイトと名付けられ25メートルまでに成長したツルバラのからまるブナの巨木を右に見て、
イエロー・ボーダーへ。
やわらかなイエローに包まれます。
そして、
いつしかローズ・ボーダーに誘われ、
その先のフォーカル・ポイントとなる奇妙な像に目を奪われます。
それは著名なサイモン・ヴェリティ作の椅子の形をした女性の像なのでした。
やがて、再びローズ・ボーダーを逆に辿り、
ホワイト・サンク・ガーデンへ。
このガーデンは、わたしが庭園を巡りながら何度も繰り返し訪れた、とても素敵な庭です。
ホワイトというよりも、アリウムやヒナゲシやバーベナ、シシリンチウムなどのブルー・ピンク系の花の印象が強く、花の終わった後のラベンダーや咲かせる前のサントリーナなどの存在感が強いガーデンですが、噴水があり、ヒドコート・ブルーのテーブルセットがあり、ライム・ストーンの石積みがあり…
そのすべてをわたしは美しいと感じ、そこを訪れるごとにとても穏やかで豊かな気持ちにさせてもらいました。
それは、いったい何だったのでしょうか?
こんな考えが正しいかどうかは分かりません。
そこはとても良い‘気’の集まる場所なのではないか、と…
今その時のことを振り返りつつ、わたしは思い至っています。
‘気’が、もしも英国の文化に馴染まないなら、‘精霊’と置き換えても構いません。
「まず、その土地の精霊の声に耳を傾けよ」
とは、確か庭園の設計者に向けられた言葉であったように記憶しています。
良い精霊の集まる場所…
ホワイト・サンク・ガーデンは、まさにそんな場所であったと思います。
わたしもまた、良い気をまとい、良い精霊をたくさん味方に付けたガーデン・デザイナーでありたいと、願います。
人をそのような思いに導く場所。
素敵だとは思いませんか?
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
その午後は、午前中に見学したヒドコート・マナー・ガーデンからは目と鼻の先、キフツゲート・コート・ガーデンズを訪ねました。
庭園の案内図を一目見て、これは隅々までしっかりと目の届くガーデンであると感じました。
このガーデン、これまでに見学したシシングハースト・キャッスルやヒドコート・マナー・ガーデンがナショナル・トラストに寄贈され、そこで管理されている庭園であるのに対し、今もって個人で所有し、個人で管理されている庭園なのです。
しかも、作り始めたのがミュワー夫人、その後を受けて娘さんのディアニー・ビニイー夫人がこれを引継ぎ、現在はそのまた娘さんのアン・チャンバーさんと、女性3代に渡って育て上げられてきた庭園です。
(初代ミュワー夫人が、ヒドコート・マナーのローレンス・ジョンストンと交流し、いろいろとアイデアを交換し合ったという話が知られています)
ですからとても手入れの行き届いた、女性らしい繊細さと豊かな色彩感覚に溢れた庭園という印象を受けました。
そのようにとてもこぢんまりとした庭園でもあり、午後から開園した事もあって見学者も少なく、ゆっくりと構成を把握しながら見学することが出来ました。
わたしの撮った写真からも当日の私の歩んだ道筋がはっきりわかるくらいです。
庭園はハウスの周辺のフォーマル・スタイルのガーデンと、そこから少し下ったボーダーを主体としたアッパー・ガーデン、崖を下ったロウアー・ガーデンによって構成されていて、この高低差と空間の変化が、この庭園を狭いながらもとても豊かで奥行きのあるものにしています。
狭いといっても、じっくりと見学するには半日でも足らないくらいですから、その管理はさぞや大変なことでしょう。
今回は前回のレポートのように悩むことなく、わたしの歩んだままにたっぷり写真を紹介していこうと思います。
まず、フォー・スクエアと呼ばれる整形式の可愛らしいガーデンを抜け、
ワイド・ボーダーに降ります。
これを抜け、
キフツゲイトと名付けられ25メートルまでに成長したツルバラのからまるブナの巨木を右に見て、
イエロー・ボーダーへ。
やわらかなイエローに包まれます。
そして、
いつしかローズ・ボーダーに誘われ、
その先のフォーカル・ポイントとなる奇妙な像に目を奪われます。
それは著名なサイモン・ヴェリティ作の椅子の形をした女性の像なのでした。
やがて、再びローズ・ボーダーを逆に辿り、
ホワイト・サンク・ガーデンへ。
このガーデンは、わたしが庭園を巡りながら何度も繰り返し訪れた、とても素敵な庭です。
ホワイトというよりも、アリウムやヒナゲシやバーベナ、シシリンチウムなどのブルー・ピンク系の花の印象が強く、花の終わった後のラベンダーや咲かせる前のサントリーナなどの存在感が強いガーデンですが、噴水があり、ヒドコート・ブルーのテーブルセットがあり、ライム・ストーンの石積みがあり…
そのすべてをわたしは美しいと感じ、そこを訪れるごとにとても穏やかで豊かな気持ちにさせてもらいました。
それは、いったい何だったのでしょうか?
こんな考えが正しいかどうかは分かりません。
そこはとても良い‘気’の集まる場所なのではないか、と…
今その時のことを振り返りつつ、わたしは思い至っています。
‘気’が、もしも英国の文化に馴染まないなら、‘精霊’と置き換えても構いません。
「まず、その土地の精霊の声に耳を傾けよ」
とは、確か庭園の設計者に向けられた言葉であったように記憶しています。
良い精霊の集まる場所…
ホワイト・サンク・ガーデンは、まさにそんな場所であったと思います。
わたしもまた、良い気をまとい、良い精霊をたくさん味方に付けたガーデン・デザイナーでありたいと、願います。
人をそのような思いに導く場所。
素敵だとは思いませんか?
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
ヒドコート・マナー・ガーデンⅡ~イングリッシュ・ガーデンの旅 10
テーマ:イングリッシュガーデン
2010/01/09 07:46
次回は植物を紹介できれば…
と、少し自信が持てなかったのはあまり綺麗な植物の写真が無かったからです。
この日、われわれはチャーターしたバスでコッツウォルズ地方にロンドンから日帰りで出掛けたのですが、旅程は午前中がこのヒドコート。午後はキフツゲートということでした。
コッツウォルズを訪ねながら、ブロードウェイもチッピング・カムデンもストウ・オン・ザ・ウォルドもボートン・オン・ザ・ウォーターも立ち寄らない…
この徹底したこだわりに主催者というか企画者の心意気を感じながら、それでも少しは淋しい思いをしたのですが、実際にそんな感慨にふける間もないほど慌ただしい見学となりました。
7エーカーのシシング・ハースト・キャッスルに丸一日を費やした初日に比べ、10エーカーのヒドコート・マナーに半日というのは、かなり厳しい条件。
昼食の時間も惜しんで、歩きながらサンドイッチをミネラルウォーターで流し込みながら見て回ったわたしに、もはやブロードウェイやチッピング・カムデンやストウ・オン・ザ・ウォルドやボートン・オン・ザ・ウォーターに対する未練など微塵も残っていませんでした。
ただでさえ多い見学者に押し流されるようにして見て回ったわたしが、まず専念しなければと考えたのは庭園全体の構成を鳥瞰的に捉えること。
撮った写真も必然的にエリアごとの特徴を追い求めることになり、庭を構成する細かい要素や植物はつい後回しになってしまったのでした。
で、この長々とした言い訳で言いたかったのは、そのような訳で植物の写真がとても少ないレポートになってしまいました。
ゴメンナサイ。
という事です。
ただ、どうでしょうか。
シシング・ハーストよりも、ロンドンよりも北部に位置するこのコッツウォルズですが、ここにきてずいぶんと季節が進んでいた気がしないでもありません。
バラはすでにピークを越え、夏の宿根草は繁茂し、ガーデナーのみなさんも手入れが追いつかない様子。
それともやはり、規模が大きすぎるのでしょうか?
その中でも美しいと思ったカットがいくつか残っていますので、そちらを紹介させて頂きます。
それらは当然のように初夏のイングリッシュ・ガーデンを彩る宿根草たち。
日本でもおなじみのルピナスやユーフォルビア。
ダリアとデルフィニウム。
この時期、各庭園の随所で元気な姿がたくさん見られた、とても印象的でダイナミックなアストランティアとアルケミラ・モリス。
アスチルベとゲラニウム。
…すみません。
変わった種類の植物も紹介しなくてはいけないのですが、なにぶんにも勉強不足で、植物図鑑を携帯してはいたのですが、それを取り出す時間すら惜しくて…
これは徳田先生が興味を持たれていて一緒に撮ったもの。
こんなものや、
これはどこかで見て知っていながらも名前が出て来ません。
でも、素敵でした。
あ、そう言えばバラの写真が少ないですね。
次はしっかり撮ってきたいと思います!
次があるのだろうか…
次回はコッツウォルズ後半のキフツゲート・コート・ガーデンズをご紹介します。
期待以上の素晴らしい庭園でした。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
と、少し自信が持てなかったのはあまり綺麗な植物の写真が無かったからです。
この日、われわれはチャーターしたバスでコッツウォルズ地方にロンドンから日帰りで出掛けたのですが、旅程は午前中がこのヒドコート。午後はキフツゲートということでした。
コッツウォルズを訪ねながら、ブロードウェイもチッピング・カムデンもストウ・オン・ザ・ウォルドもボートン・オン・ザ・ウォーターも立ち寄らない…
この徹底したこだわりに主催者というか企画者の心意気を感じながら、それでも少しは淋しい思いをしたのですが、実際にそんな感慨にふける間もないほど慌ただしい見学となりました。
7エーカーのシシング・ハースト・キャッスルに丸一日を費やした初日に比べ、10エーカーのヒドコート・マナーに半日というのは、かなり厳しい条件。
昼食の時間も惜しんで、歩きながらサンドイッチをミネラルウォーターで流し込みながら見て回ったわたしに、もはやブロードウェイやチッピング・カムデンやストウ・オン・ザ・ウォルドやボートン・オン・ザ・ウォーターに対する未練など微塵も残っていませんでした。
ただでさえ多い見学者に押し流されるようにして見て回ったわたしが、まず専念しなければと考えたのは庭園全体の構成を鳥瞰的に捉えること。
撮った写真も必然的にエリアごとの特徴を追い求めることになり、庭を構成する細かい要素や植物はつい後回しになってしまったのでした。
で、この長々とした言い訳で言いたかったのは、そのような訳で植物の写真がとても少ないレポートになってしまいました。
ゴメンナサイ。
という事です。
ただ、どうでしょうか。
シシング・ハーストよりも、ロンドンよりも北部に位置するこのコッツウォルズですが、ここにきてずいぶんと季節が進んでいた気がしないでもありません。
バラはすでにピークを越え、夏の宿根草は繁茂し、ガーデナーのみなさんも手入れが追いつかない様子。
それともやはり、規模が大きすぎるのでしょうか?
その中でも美しいと思ったカットがいくつか残っていますので、そちらを紹介させて頂きます。
それらは当然のように初夏のイングリッシュ・ガーデンを彩る宿根草たち。
日本でもおなじみのルピナスやユーフォルビア。
ダリアとデルフィニウム。
この時期、各庭園の随所で元気な姿がたくさん見られた、とても印象的でダイナミックなアストランティアとアルケミラ・モリス。
アスチルベとゲラニウム。
…すみません。
変わった種類の植物も紹介しなくてはいけないのですが、なにぶんにも勉強不足で、植物図鑑を携帯してはいたのですが、それを取り出す時間すら惜しくて…
これは徳田先生が興味を持たれていて一緒に撮ったもの。
こんなものや、
これはどこかで見て知っていながらも名前が出て来ません。
でも、素敵でした。
あ、そう言えばバラの写真が少ないですね。
次はしっかり撮ってきたいと思います!
次があるのだろうか…
次回はコッツウォルズ後半のキフツゲート・コート・ガーデンズをご紹介します。
期待以上の素晴らしい庭園でした。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/