ヒドコート・マナー・ガーデンⅡ~イングリッシュ・ガーデンの旅 10

テーマ:イングリッシュガーデン
次回は植物を紹介できれば…

と、少し自信が持てなかったのはあまり綺麗な植物の写真が無かったからです。

ショップにて


この日、われわれはチャーターしたバスでコッツウォルズ地方にロンドンから日帰りで出掛けたのですが、旅程は午前中がこのヒドコート。午後はキフツゲートということでした。
コッツウォルズを訪ねながら、ブロードウェイもチッピング・カムデンもストウ・オン・ザ・ウォルドもボートン・オン・ザ・ウォーターも立ち寄らない…
この徹底したこだわりに主催者というか企画者の心意気を感じながら、それでも少しは淋しい思いをしたのですが、実際にそんな感慨にふける間もないほど慌ただしい見学となりました。

レッドボーダー

7エーカーのシシング・ハースト・キャッスルに丸一日を費やした初日に比べ、10エーカーのヒドコート・マナーに半日というのは、かなり厳しい条件。
昼食の時間も惜しんで、歩きながらサンドイッチをミネラルウォーターで流し込みながら見て回ったわたしに、もはやブロードウェイやチッピング・カムデンやストウ・オン・ザ・ウォルドやボートン・オン・ザ・ウォーターに対する未練など微塵も残っていませんでした。

レッドボーダーのバラ

ただでさえ多い見学者に押し流されるようにして見て回ったわたしが、まず専念しなければと考えたのは庭園全体の構成を鳥瞰的に捉えること。
撮った写真も必然的にエリアごとの特徴を追い求めることになり、庭を構成する細かい要素や植物はつい後回しになってしまったのでした。

オールド・ガーデン

で、この長々とした言い訳で言いたかったのは、そのような訳で植物の写真がとても少ないレポートになってしまいました。
ゴメンナサイ。

という事です。

ロック・バンク付近のボーダー

ただ、どうでしょうか。

シシング・ハーストよりも、ロンドンよりも北部に位置するこのコッツウォルズですが、ここにきてずいぶんと季節が進んでいた気がしないでもありません。
バラはすでにピークを越え、夏の宿根草は繁茂し、ガーデナーのみなさんも手入れが追いつかない様子。
それともやはり、規模が大きすぎるのでしょうか?

アルペン・テラス

その中でも美しいと思ったカットがいくつか残っていますので、そちらを紹介させて頂きます。

ルピナス

ユーフォルビア

それらは当然のように初夏のイングリッシュ・ガーデンを彩る宿根草たち。

日本でもおなじみのルピナスやユーフォルビア。

ダリア

デルフィニウム

ダリアとデルフィニウム。

アストランティア

アルケミラ・モリスたちのイエロー

この時期、各庭園の随所で元気な姿がたくさん見られた、とても印象的でダイナミックなアストランティアとアルケミラ・モリス。

アスチルベ

ゲラニウム

アスチルベとゲラニウム。

…すみません。

変わった種類の植物も紹介しなくてはいけないのですが、なにぶんにも勉強不足で、植物図鑑を携帯してはいたのですが、それを取り出す時間すら惜しくて…

…

これは徳田先生が興味を持たれていて一緒に撮ったもの。
こんなものや、

…

これはどこかで見て知っていながらも名前が出て来ません。
でも、素敵でした。

あ、そう言えばバラの写真が少ないですね。

次はしっかり撮ってきたいと思います!



次があるのだろうか…


次回はコッツウォルズ後半のキフツゲート・コート・ガーデンズをご紹介します。
期待以上の素晴らしい庭園でした。



ホームページもぜひご覧下さい!
 http://www.yui-garden.com/



















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コメント

  1. 2010/01/09 08:13
    イングリッシュガーデン素敵。
    こんなところでコーヒー飲みたいです☆

    私も一度行ってみたい~~!

    いっぱい写真があって、勉強になりま~す。
  2. ide
    2010/01/09 09:33
    また機会はありますよ!
    私にも行き当たりばったりの気ままな旅をしたイギリスの思い出がいま蘇りました。
  3. 2010/01/09 17:31
    東松さま

    はじめまして!

    ありがとうございます。

    そうですよね。あんなところでコーヒーとか紅茶をゆっくりと飲めたら、それは素敵です。わたしは時間が無くて歩きながらミネラルウォーターだけを飲み続けたのですが、大切なのはゆとり。時間の過ごし方ですね。

    でも、他の庭園ではちゃんとビールやワインを頂きました。
    幸せでした。

    わたしもまだまだ勉強です。
    一緒に勉強させてください。
  4. 2010/01/09 17:35
    井出さま

    ありがとうございます。
    次に行くときはまたきっと、別の見方が出来ると思っています。

    井出さんのプログに正月長々と書いたコメントが、どうも上手く送信できなかったみたいです。あまり長々と書いたので、再び書き直す気力も体力も持てなかったわたしでした。
    ですので、改めて…

    今年もよろしくお願いいたします!

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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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