RHSガーデン・ウィズリーⅢ~イングリッシュ・ガーデンの旅 15
テーマ:イングリッシュガーデン
2011/02/08 07:01
ウィズリーの3回目は、植物だけの力で魅せるガーデン…
ボーダー・ガーデンというくくりで写真を拾っていきたいと思います。
ガーデンである以上、しっかりとしたメンテは不可欠ですが、それでも季節ごとの植え替えなどなかなか出来ないボーダー・ガーデンを一年通じて魅せていくのは、並大抵の技量ではできないと思います。
それだけにガーデナーの力量の問われるこのガーデンには、当然ながら惹かれるものがあります。
130メートルも続く著名なミックス・ボーダー。
先に見えるトピアリーの向こうにもそれは続いて、そちらのボーダーの左右は森。脇道に入ると道は深く入り組んで、興味があるもののそんな所に入り込んだら一日でとても見切れないと、怖くなります。
巨大なグンネラがありました。
ウィズリーにはこのミックス・ボーダーの他に、新しく出来たグラスハウスの前にももうひとつのボーダーが。
こちらもなかなかのスケールです。
勿論それだけでなく、小さなモデルガーデンとガーデンをつなぐ園路も、或いはワイルド・ガーデンという森の小径もとても良く整備されていてその左右にも宿根草の連なりを楽しめます。
こんなところも。
この時期、ボーダーの中でとてもよく目立つのがまずヘメロカリス。
実に様々な色があってそれが広大なボーダーの中に点在しています。
あと、トリトマの鮮やかなオレンジ。
フロミスの淡いイエロー。
まっすぐに伸びる藤色のが高い空間にゆらゆらと揺れて、なかなか印象的なこの花…
それから、アストランティアにもいろいろな花色がありました。
ディエラマ。
ガウラ。
ペンステモン。
なんだか藤色系の花が集まってしまいましたが、イエローもあります。
アルストロメリア。
なるほど、こうやって集めた花の色を見ると、まあこのシーズンに限ったことかもしれませんが、印象的な強いイエローが少ない。
それが本当に時折出現するから遠目にもそれは分かって、空間をしっかり引き締める効果が顕れるのでしょうね。
おそらくはきっと、こんな色の組合せばかりが続くと、落ち着かなかったに違い有りません。
日本では季節によってみすぼらしくなったり、こんもりとした茂みにムシが大量発生したり…
なかなか手強いガーデンですが、きっとまだまだ工夫の余地はあるのでしょうね。
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
ボーダー・ガーデンというくくりで写真を拾っていきたいと思います。
ガーデンである以上、しっかりとしたメンテは不可欠ですが、それでも季節ごとの植え替えなどなかなか出来ないボーダー・ガーデンを一年通じて魅せていくのは、並大抵の技量ではできないと思います。
それだけにガーデナーの力量の問われるこのガーデンには、当然ながら惹かれるものがあります。
130メートルも続く著名なミックス・ボーダー。
先に見えるトピアリーの向こうにもそれは続いて、そちらのボーダーの左右は森。脇道に入ると道は深く入り組んで、興味があるもののそんな所に入り込んだら一日でとても見切れないと、怖くなります。
巨大なグンネラがありました。
ウィズリーにはこのミックス・ボーダーの他に、新しく出来たグラスハウスの前にももうひとつのボーダーが。
こちらもなかなかのスケールです。
勿論それだけでなく、小さなモデルガーデンとガーデンをつなぐ園路も、或いはワイルド・ガーデンという森の小径もとても良く整備されていてその左右にも宿根草の連なりを楽しめます。
こんなところも。
この時期、ボーダーの中でとてもよく目立つのがまずヘメロカリス。
実に様々な色があってそれが広大なボーダーの中に点在しています。
あと、トリトマの鮮やかなオレンジ。
フロミスの淡いイエロー。
まっすぐに伸びる藤色のが高い空間にゆらゆらと揺れて、なかなか印象的なこの花…
それから、アストランティアにもいろいろな花色がありました。
ディエラマ。
ガウラ。
ペンステモン。
なんだか藤色系の花が集まってしまいましたが、イエローもあります。
アルストロメリア。
なるほど、こうやって集めた花の色を見ると、まあこのシーズンに限ったことかもしれませんが、印象的な強いイエローが少ない。
それが本当に時折出現するから遠目にもそれは分かって、空間をしっかり引き締める効果が顕れるのでしょうね。
おそらくはきっと、こんな色の組合せばかりが続くと、落ち着かなかったに違い有りません。
日本では季節によってみすぼらしくなったり、こんもりとした茂みにムシが大量発生したり…
なかなか手強いガーデンですが、きっとまだまだ工夫の余地はあるのでしょうね。
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
RHSガーデン・ウィズリーⅡ~イングリッシュ・ガーデンの旅 14
テーマ:イングリッシュガーデン
2011/02/06 06:02
ウィズリーの2回目。
今日のテーマは景色です。
植物のある景色…
いやいや。
ウィズリーは至るところ植物だらけですから、たまに植物に建物とか石積みとかプールとか、そうした人工物が絡む本来日常的な景色が、逆にとても新鮮です。
そんな特集です。
まずはヒト。
おばあちゃんとお孫さんでしょうか?
英国庭園ではヒトもフォーカル・ポイントだと言いますね。
レンガのペイブメント。
ベンチ。
岩。
壁面。
そうした事物を景色としてとらえると、植物が引き立て役に変わります。
それが面白い。
あ、これはどうでも良いのですが、
ジャパニーズ・ガーデンみたいです。
石畳、白砂に砂紋、盆栽…
それが日本の景色のようです。
周囲の景色がとても似合う植物というのがあって、彼らは単体よりも周囲の景色に溶け込むとますます真価を発揮します。
例えば、大好きな植物です。
エリゲロン!
ほれぼれとしてしまいます。
グラスハウスに盛られた植物たちも、そんな場所でしか見ることの出来ない表情を見せてくれます。
こんな組合せって自然界にはきっと存在しないのでしょうねぇ。
自然界には決して存在しないといえば、
セダムたちです。
…嫌いじゃありません。
そして、建物とのコラボレーションでなかなか素敵だったのが、
建物がちゃんと景色になるからずるいと言えばずるいのですが…
有機と無機のコントラスト…とか意識したか分かりませんが。
そして、ただ実用的で有れば良いという訳ではない農作業小屋や温室。
ガーデンにおいて、それらは景色の一部にならなければなりません。
最後に昼食を食べたレストランです。
フリーシアの黄金葉の天蓋の下で、美味しく頂きました。
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
今日のテーマは景色です。
植物のある景色…
いやいや。
ウィズリーは至るところ植物だらけですから、たまに植物に建物とか石積みとかプールとか、そうした人工物が絡む本来日常的な景色が、逆にとても新鮮です。
そんな特集です。
まずはヒト。
おばあちゃんとお孫さんでしょうか?
英国庭園ではヒトもフォーカル・ポイントだと言いますね。
レンガのペイブメント。
ベンチ。
岩。
壁面。
そうした事物を景色としてとらえると、植物が引き立て役に変わります。
それが面白い。
あ、これはどうでも良いのですが、
ジャパニーズ・ガーデンみたいです。
石畳、白砂に砂紋、盆栽…
それが日本の景色のようです。
周囲の景色がとても似合う植物というのがあって、彼らは単体よりも周囲の景色に溶け込むとますます真価を発揮します。
例えば、大好きな植物です。
エリゲロン!
ほれぼれとしてしまいます。
グラスハウスに盛られた植物たちも、そんな場所でしか見ることの出来ない表情を見せてくれます。
こんな組合せって自然界にはきっと存在しないのでしょうねぇ。
自然界には決して存在しないといえば、
セダムたちです。
…嫌いじゃありません。
そして、建物とのコラボレーションでなかなか素敵だったのが、
建物がちゃんと景色になるからずるいと言えばずるいのですが…
有機と無機のコントラスト…とか意識したか分かりませんが。
そして、ただ実用的で有れば良いという訳ではない農作業小屋や温室。
ガーデンにおいて、それらは景色の一部にならなければなりません。
最後に昼食を食べたレストランです。
フリーシアの黄金葉の天蓋の下で、美味しく頂きました。
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
RHSガーデン・ウィズリーⅠ~イングリッシュ・ガーデンの旅 13
テーマ:イングリッシュガーデン
2011/02/05 05:57
連載が1年近く止まったままだったイングリッシュ・ガーデンの旅も、すでに実際の旅から2年半が経過して、ただでさえおぼろげな記憶はさらに危うくなってきました。
だいたいウィズリーで行き詰まったのは、自分が順路を無視して手当たり次第にあの広大なガーデンを廻ったためです。
それを順序よく解説しようなどと大胆な挑戦をしたのが玉砕の主たる原因でした。
だから、順序も順路も無視。植物の名前も改めて調べず、思いつくままに見て美しく歩いて楽しい空間へとご案内しましょう。
季節外れは百も承知。
雪と氷のこの2月だからこそ、初夏の英国のガーデンを楽しんで下さい。
ウィズリーはご存じ、ロンドン近郊にある英国王立園芸協会の大本山です。
キューがどちらかというと学術的な植物園だったのに対し、あらゆるガーデンの見本市的な総合庭園?と言えるかもしれません。
今回ご案内するのは、その中でわたしが一番大好きだった、そして何度も訪れたロック・ガーデンです。
ロック・ガーデンの要素…
そりゃあまず、岩です。
そして高低差…
真正面から全体像が見て取れて、で、その中に歩みを進めるほどにいろんな発見があります。
これだけ規模の大きなロック・ガーデンだと道もこんなに広く、
渓流や池もあります。
当然それらに見合った植生が楽しめる訳です。
だからそれは、日本でわれわれがこしらえる岩を組んでドライな環境を整え、そのドライな環境を得意とする(多湿を苦手とする)植物を植え込む、あのロック・ガーデンとは趣を異にします。
山道の再現、に近いものがありました。
従って湿性植物も数多植わっているわけですが、このシーズン一番元気で一番目立ったのは、
この黄色い花です。
そうそう。アルケミラ・モリス…
レディス・マントルと呼ばれる彼らです。
わたしの頭は以来まっ黄色に塗り潰され、ロック・ガーデンと言うとまず彼らを思い出すほどになってしまいました。
それとマツ科を中心としたコニファー類。
やはり彼らは無類の存在です。
でまた、これが綺麗。
この変化に富んで植物にあふれ、驚きの連続の空間って、すごいと思いませんか?
花々は美しく、
植物たちは元気で、
人々に憩いと潤いを与えます。
いゃあ、ほんとにガーデンって楽しい。
ホームページもよろしければご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
やっと更新しました!
だいたいウィズリーで行き詰まったのは、自分が順路を無視して手当たり次第にあの広大なガーデンを廻ったためです。
それを順序よく解説しようなどと大胆な挑戦をしたのが玉砕の主たる原因でした。
だから、順序も順路も無視。植物の名前も改めて調べず、思いつくままに見て美しく歩いて楽しい空間へとご案内しましょう。
季節外れは百も承知。
雪と氷のこの2月だからこそ、初夏の英国のガーデンを楽しんで下さい。
ウィズリーはご存じ、ロンドン近郊にある英国王立園芸協会の大本山です。
キューがどちらかというと学術的な植物園だったのに対し、あらゆるガーデンの見本市的な総合庭園?と言えるかもしれません。
今回ご案内するのは、その中でわたしが一番大好きだった、そして何度も訪れたロック・ガーデンです。
ロック・ガーデンの要素…
そりゃあまず、岩です。
そして高低差…
真正面から全体像が見て取れて、で、その中に歩みを進めるほどにいろんな発見があります。
これだけ規模の大きなロック・ガーデンだと道もこんなに広く、
渓流や池もあります。
当然それらに見合った植生が楽しめる訳です。
だからそれは、日本でわれわれがこしらえる岩を組んでドライな環境を整え、そのドライな環境を得意とする(多湿を苦手とする)植物を植え込む、あのロック・ガーデンとは趣を異にします。
山道の再現、に近いものがありました。
従って湿性植物も数多植わっているわけですが、このシーズン一番元気で一番目立ったのは、
この黄色い花です。
そうそう。アルケミラ・モリス…
レディス・マントルと呼ばれる彼らです。
わたしの頭は以来まっ黄色に塗り潰され、ロック・ガーデンと言うとまず彼らを思い出すほどになってしまいました。
それとマツ科を中心としたコニファー類。
やはり彼らは無類の存在です。
でまた、これが綺麗。
この変化に富んで植物にあふれ、驚きの連続の空間って、すごいと思いませんか?
花々は美しく、
植物たちは元気で、
人々に憩いと潤いを与えます。
いゃあ、ほんとにガーデンって楽しい。
ホームページもよろしければご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
やっと更新しました!