ku・ra・ri
テーマ:詩
2011/03/03 05:29
改めて写真を整理してみると、昨年は忙しい、設計が進まないと嘆きながらも、そこそこの数の庭園を訪ねていました。
ま、行くときは強行スケジュールを組み集中して見て廻るので、実際の日数はたいしたことなかったのですが…
とても
大切なものがあって
それをもっと慈しみたいという想いを軸にして
ひらり
北風の方角に一回転する
いつも見た景色が確実に前へと進んで
季節も少しは緩むけれど
そこに君が居る訳ではないのだね
とても
哀しいものがあって
それにもっと愛されたいという希いをこめて
はらり
夏の庭に飛び降りる
季節は熟して甘い薫りを放つけれど
そこからはもう
どこにも戻れないのだね
枯れかけた季節に
豊かでとても愚かしいものを拾い集めて
満ち足りて
ふわり
傍らに残ったものを抱きしめる
でも
君はもうそこに居ないのだね
数えるのでなく
呼ぶのではなく
するり
忘れていく
立ち止まって
訪れる事のないものを
ゆるり
待ち続ければ
いつか
何ひとつ持たないわたしが
ふらり
若草色の野辺のかなたに
君のやわらかい影を
くらり
見つけられるかも知れない
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/