ヨーロッパの庭について
テーマ:“日記”
2016/01/07 12:22
最近、庭造りの打ち合わせで、お客様から「洋風のお花がいい」という希望をよく聞きます。
特別なスタイル、イギリス風やフランス風もよく聞きます。
ヨーロッパ人として(ドイツからきた庭師なので)、そんな要望は特に問題ありません。
日本の気候は天国みたいです!
さらにヨーロッパ風の庭園を造りたい庭師に…
日本では大体の花は生えます。
だけど、二つの問題がありそうです。その問題は後で書くことにします。
まず、本当のヨーロッパの庭を紹介したいです!
ヨーロッパはだいたい日本より寒いです。
特に冬。
厳しい寒さの中では、常緑の植物に大きな問題があります。
冬の2ヶ月間くらい、地表に30cmぐらいの厚い氷が張ります。
水遣りは無理です!
だけど、晴れの日に常緑の植物は葉から水を蒸発させます。
枯れるリスクが大きいです。

両親の庭
じゃ…(北)ヨーロッパの庭はどう見えますか?
ヨーロッパ人は低木より宿根草をよく使います。
えッ?宿根草は何ですかとよく聞かれます。
宿根草は多年草です。緑の葉っぱは秋に枯れてしまうけど、次年の春にまた出ます。
宿根草は多いから、ヨーロッパでは皆それを知っています。
gardenista.comより
モダンな庭では、落葉低木と宿根草とエバーグリーンとグラス類と球根植物を混ぜて植えます。。
forum.garten-pur.deより
冬の花壇はちょっと淋しいけど、この庭も楽しめます!
エバーグリーンとグラス類はもちろんいつでもきれいだけど、宿根草もきれいです。
えッ?葉っぱ無しでもきれい?
はい、そうです!
宿根草の花は多種多様です。
秋に咲いている宿根草は冬に必要です。
枯れた花は朝の露ですごくきれいです!
でも、朝だけじゃなく、一日中きれいな形が目に飛び込んできます!
雪が降った後も、ヨーロッパの花壇は特別な美しさがあります。
常緑植物が多い庭は冬にも緑を保ちますが、つまらなくなる危険があります!
igpoty.comより
ヨーロッパ人は四季折々変化する庭を楽しみます。
春、夏、秋にいつも違う花が咲きます。
だけど、いちばん楽しい季節はもちろん春です!
2月や3月頃、最初の球根植物が目を出します。
待雪草は雪の上で咲いているのがいちばんいいです!
landscaping.about.comより
最後の雪の後、宿根草と落葉低木も新しい葉っぱが出ます。
日本人は新緑が大好きですよね。ヨーロッパ人もそうです。
長くて無色の冬の後、新緑はいちばん楽しいことです。
長い時間緑を恋しがる人は、春の新緑をいちばん楽しむことができます。
ドイツでは毎年、新緑の時期に日本の花見に似たことをします。
皆はとても喜んで、ピクニックやバーベキューをします。
これらのことを通して二つの問題を説明したいです。
日本では常緑の植物が多いから、皆は冬の間にも緑を楽しみたいですね。
それは当然のことですね。
日本で言われているヨーロッパの庭園は、オーストラリアと日本のエバーグリーンの植物で造った地中海風の庭のことです。

本当のヨーロッパの庭を造るには、植物の在庫の問題があります。
小ロットで買える植物は、いつも季節の植物です。
ヨーロッパの庭は、多くの花を混ぜて使います。
東京の庭は小さいから、普通のロットサイズは難しいです。
四季折々変化する庭を楽しむには、インターネットで小ロットを、ちょっと高い値段で購入できれば、可能性がありそうです。
他の可能性としては、季節ごとに植物を追加しながら造ることが考えられます。
まず、季節の植物とエバーグリーンとグラス類で始めて、あとで 、他の季節の植物と球根植物を追加すればできます。
日本で本当のヨーロッパの庭を造ることは普通に簡単だけど、多くのお客様のご希望(まず安くて、エバーグリーンを一回造って終わり、ノーメインテナンス…)はちょっと難しいです。
本当のヨーロッパの庭には、メンテナンスが必要です。
ヨーロッパの庭師にノーメンテナンスと言うと、コンクリートの庭ばかりになります。
植物は生きものですから、成長して大きくなります。
重森三玲の作品
ヨーロッパで庭を持っている人は、メンテナンスについて3つの選択肢があります。
1.週末に庭の仕事を楽しんでやりながら、メンテナンスも自分で行う。
2.メンテナンスは業者に全てお願いし、メンテナンスサービスを受けて、料金を支払う。
3.剪定と芝刈りはメンテナンスサービスを受け(料金を支払う)、花壇の管理のみお客様ご自身で行う。
平安時代から、日本人は庭の仕事をいつも楽しんできました。
当初は庭のデザイナーとして、その後、庭の管理は宗教的な目的で必要になりました。
最近の日本人は庭の仕事を楽しむことができませんか?
きれいな庭が欲しいと思うのに、なぜ高額な自動車にお金を使いますか?
良い庭は生活の質を高めることができます。
良い庭は心を癒すことができます。
しかし、良い庭はお金がかかります。
いつか日本で、本当のヨーロッパの庭を造りたいです!
reallyprettyuseful.co.ukより
後記
ヨーロッパには、もちろん、現代的(コンテンポラリー)な庭があります。
それは本当に面白いので、今度説明したいと思います。
アニカのPinterest:
冬の庭
ヨーロッパの庭
特別なスタイル、イギリス風やフランス風もよく聞きます。
ヨーロッパ人として(ドイツからきた庭師なので)、そんな要望は特に問題ありません。
日本の気候は天国みたいです!
さらにヨーロッパ風の庭園を造りたい庭師に…
日本では大体の花は生えます。
だけど、二つの問題がありそうです。その問題は後で書くことにします。
まず、本当のヨーロッパの庭を紹介したいです!
ヨーロッパはだいたい日本より寒いです。
特に冬。
厳しい寒さの中では、常緑の植物に大きな問題があります。
冬の2ヶ月間くらい、地表に30cmぐらいの厚い氷が張ります。
水遣りは無理です!
だけど、晴れの日に常緑の植物は葉から水を蒸発させます。
枯れるリスクが大きいです。

両親の庭
じゃ…(北)ヨーロッパの庭はどう見えますか?
ヨーロッパ人は低木より宿根草をよく使います。
えッ?宿根草は何ですかとよく聞かれます。
宿根草は多年草です。緑の葉っぱは秋に枯れてしまうけど、次年の春にまた出ます。
宿根草は多いから、ヨーロッパでは皆それを知っています。

モダンな庭では、落葉低木と宿根草とエバーグリーンとグラス類と球根植物を混ぜて植えます。。

冬の花壇はちょっと淋しいけど、この庭も楽しめます!
エバーグリーンとグラス類はもちろんいつでもきれいだけど、宿根草もきれいです。
えッ?葉っぱ無しでもきれい?
はい、そうです!
宿根草の花は多種多様です。
秋に咲いている宿根草は冬に必要です。
枯れた花は朝の露ですごくきれいです!
でも、朝だけじゃなく、一日中きれいな形が目に飛び込んできます!
雪が降った後も、ヨーロッパの花壇は特別な美しさがあります。
常緑植物が多い庭は冬にも緑を保ちますが、つまらなくなる危険があります!

ヨーロッパ人は四季折々変化する庭を楽しみます。
春、夏、秋にいつも違う花が咲きます。
だけど、いちばん楽しい季節はもちろん春です!
2月や3月頃、最初の球根植物が目を出します。
待雪草は雪の上で咲いているのがいちばんいいです!

最後の雪の後、宿根草と落葉低木も新しい葉っぱが出ます。
日本人は新緑が大好きですよね。ヨーロッパ人もそうです。
長くて無色の冬の後、新緑はいちばん楽しいことです。
長い時間緑を恋しがる人は、春の新緑をいちばん楽しむことができます。
ドイツでは毎年、新緑の時期に日本の花見に似たことをします。
皆はとても喜んで、ピクニックやバーベキューをします。
これらのことを通して二つの問題を説明したいです。
日本では常緑の植物が多いから、皆は冬の間にも緑を楽しみたいですね。
それは当然のことですね。
日本で言われているヨーロッパの庭園は、オーストラリアと日本のエバーグリーンの植物で造った地中海風の庭のことです。

本当のヨーロッパの庭を造るには、植物の在庫の問題があります。
小ロットで買える植物は、いつも季節の植物です。
ヨーロッパの庭は、多くの花を混ぜて使います。
東京の庭は小さいから、普通のロットサイズは難しいです。
四季折々変化する庭を楽しむには、インターネットで小ロットを、ちょっと高い値段で購入できれば、可能性がありそうです。
他の可能性としては、季節ごとに植物を追加しながら造ることが考えられます。
まず、季節の植物とエバーグリーンとグラス類で始めて、あとで 、他の季節の植物と球根植物を追加すればできます。
日本で本当のヨーロッパの庭を造ることは普通に簡単だけど、多くのお客様のご希望(まず安くて、エバーグリーンを一回造って終わり、ノーメインテナンス…)はちょっと難しいです。
本当のヨーロッパの庭には、メンテナンスが必要です。
ヨーロッパの庭師にノーメンテナンスと言うと、コンクリートの庭ばかりになります。
植物は生きものですから、成長して大きくなります。

ヨーロッパで庭を持っている人は、メンテナンスについて3つの選択肢があります。
1.週末に庭の仕事を楽しんでやりながら、メンテナンスも自分で行う。
2.メンテナンスは業者に全てお願いし、メンテナンスサービスを受けて、料金を支払う。
3.剪定と芝刈りはメンテナンスサービスを受け(料金を支払う)、花壇の管理のみお客様ご自身で行う。
平安時代から、日本人は庭の仕事をいつも楽しんできました。
当初は庭のデザイナーとして、その後、庭の管理は宗教的な目的で必要になりました。
最近の日本人は庭の仕事を楽しむことができませんか?
きれいな庭が欲しいと思うのに、なぜ高額な自動車にお金を使いますか?
良い庭は生活の質を高めることができます。
良い庭は心を癒すことができます。
しかし、良い庭はお金がかかります。
いつか日本で、本当のヨーロッパの庭を造りたいです!

後記
ヨーロッパには、もちろん、現代的(コンテンポラリー)な庭があります。
それは本当に面白いので、今度説明したいと思います。
アニカのPinterest:
冬の庭
ヨーロッパの庭
コメント
トラックバック
この記事のトラックバック URL :
http://blog.niwablo.jp/niwashyu-blog/trackback/206486
http://blog.niwablo.jp/niwashyu-blog/trackback/206486