にわしゅう日和 ~マンションルーフ管理会社との戦い①~
テーマ:施工例のご紹介
2011/09/10 23:13
こんばんは、代表です。
いや~ブログを毎日upするのってたいへんですよねぇ…
みんな凄いなぁ・・・私が続けるなら小ネタ集になっちゃいますね。。。
ブログで今日の感想だけお伝えするだけではつまらないですもんね・・・
(一応感想として、今日は暑かったですよねぇ~昼からエアコンをガンガンつけてお客さまと打合せしてました・・・)
これぢゃダメですよね・・・
うちの施工例ブログはいつも濃い目ですよ、ご堪能下さいませ。
今日の作品タイトルは『マンションルーフ管理会社との戦い』
いったい何だろう?と思いますよねぇ・・・
そう、都内でお仕事をしておりますと大きなマンションバルコニーの工事をさせて頂く事があります。
新築時ですと、まだ住人さんで作る管理組合が結成されていなかったり、管理会社も目が届かないので無許可でバルコニーやルーフ工事をされる方も多いとお聞きしてますが・・・
やはり、お客さまはその場所に長く住んで行かないといけませんから、ちゃんと申請して許可を得た上で工事をしたい所です。(私達も)
後から、法的な部分を色々と指摘されてしまい・・・争い・・・撤去・・・などと言うお話も私は無いですが施工業者さんからの話だと結構あるそうですので、皆さんご注意です。
※マンションの外側(バルコニー・ルーフ)ベランダとも言いますが、その場所は分譲マンションとしてご購入されても、マンションの共用部となりますのでお客さまが何でも自由に出来てしまうスペースではありませんのでご注意です。
築後10年から15年の周期で外回りの大改修(防水改修)などもあります。
(床や壁や手摺りに固定の為にビスやアンカーを付けたりしては絶対にダメです、あくまでも取り外しが可能な仮設物として設置しなければなりませんのでご理解ください)
参考【当社HP:施工までの流れ】
今回の現場はかなりたいへんでしたので苦労話も交えてみますね。
現場は新宿の高級マンションで築3年程住まれており、
4階の何も無い大きなルーフバルコニースペースでは使えないから何とかしたい・・・とのお話です、
今年の3月頃にご相談を頂き、ヒアリング&現場調査→プレゼ→プレゼ修正などしながら5中月頃には仕様が確定し、管理組合&管理会社に工事許可の申請をさせて頂きました。
(奥さまのご出産予定が7月中頃だった事もあり、それまでに工事を終わらす予定で進んでおりました)
【施工前の現場写真】
広いんです・・・夜景も綺麗だと感じましたが寂しいですよね・・・このままでは・・・
が、
管理組合の理事会が開かれるのがだいぶ先だから、すぐには許可を降ろせない・・・
と返答があり・・・お客さまに相談して、何とか早く組合の理事さん達に図面を見てもらう事になりました。
で、
何とか理事会の承認をもらう事が出来、そこまでは順調に進んでおりました。
が、
その後、管理会社の設計担当
と言われる方から電話があり、
・来年、特殊建築物定期検査があり、安全確保と法規適合に関する調査があるので合法的に施工をしてもらわないと管理会社が指導されて困る、指示が入り修正指示に従わなければ強制撤去となると脅されてしまいました。。。
まあ、言われている事は正当なので、
【うちとしても建築基準法・消防法・管理規約に準じて施工させて頂くつもりです。】
とお答えしましたが、過去言われた事が無いお話として、
『施工予定の日除け枠【木製パーゴラ部】が突風などの風力に対しての構造計算や風力計算がなされているのか?』
と質問があったので、
【過去の施工経験と構造材の自重により検討され設計されています】
とお伝えしました。
(今回の提案にウッドデッキを設計しておりましたが、暑くて外に出れない為に“パーゴラ枠+シェード”も設定しておりました。)
日除けでつける、透けた布地のシェードを指摘されるのであれば解ります、風が強い時はあおられてしまいますので、使わない時は外してもらうのが一般的です。
しかし、
今回はシェードの風力計算を言って来られてしまいまして・・・これは困ってしまいました・・・
(製造販売メーカーも、風力試験などは行ってはいませんから・・・)
床部分とつなげて、かなりの自重がある枠が『デッキごと飛んで行く・・・』と言われるのです。。。
そこで、逆に
【突風や風力を気にされているのであれば、基準値はあるのですか?】と質問しましたが、返答は有りませんでした・・・
仕方が無いので、木材の比重計算をして、今回の総重量を算出する事になりました。
しかし、
先方は『アンカーで固定しない前提では風圧による飛散が大変怖いものと感じた』と言って来まして、、、
床にかかる重量も相当な重さはありますが、なぜか?一般の木造住宅の『設計荷重:50kg/㎡』を伝えて来たり・・・
(RC構造のマンションルーフは150kg/㎡以上が通常なのです)
他にも、『第二種高度斜線制限に引っ掛かる・・・』とか、
『日除けの布は屋根と見なされるのか?を区役所の建築指導課に聞け・・・』とか、
『構造計算が必要だ・・・』
などなど色々と言われまして、、、
担当の人が感覚で危惧している部分を明白にしないといけなくなりました。。。
結局は管理会社としては、ややこしい工事をされたくないから中止にさせたいのだなぁ・・・と話をしていて感じましたね。。。
さあ、こんな事を言われると燃えて来ますよねぇ設計者として
ちゃんと調べ、聞き、計算しました
・第二種高度斜線制限・・・全然高さはクリアしてました!
・シェード・・・建築指導課に確認して屋根とは見なさないと返答をもらい!
・設計荷重・・・総重量:921kg÷延床面積:24㎡=38.4kg/㎡で構造体に影響なし!
・構造計算・・・風を通す日除け布は建築物の屋根と同じ構造計算をする事は出来ない為、木枠部も検討に値しない!
と言う事で、全てをクリアさせて先方へ返事をさせて頂きました!
が、しかし、数日経っても返事なし・・・
う~ん・・・工事に入れない・・・予定組めない・・・どうしよう・・・
と困っていた所・・・
お客さまから私に電話を頂きました
管理会社からの返事が遅いので『法的にも問題無く安全性も確認されているのだから早く許可を降ろせ!”』
と言いました!”
と神の声のような嬉しいお言葉を頂き、工事許可がようやくおりたのです
やはり、お客さまのお力をお借りしないと一業者の立場では交渉は難しいなぁ・・・と痛感致しました。
Kさま本当にありがとうございました。
うわぁ・・・まだ工事始まる前の序章でこんな時間・・・
今日は電車なので、明日こそは施工途中と施工例としてupします~スイマセン~
【ちらっと図面だけお見せしておきます】
それでは、明日をお楽しみに^^)/~~
見てみて
いや~ブログを毎日upするのってたいへんですよねぇ…
みんな凄いなぁ・・・私が続けるなら小ネタ集になっちゃいますね。。。
ブログで今日の感想だけお伝えするだけではつまらないですもんね・・・
(一応感想として、今日は暑かったですよねぇ~昼からエアコンをガンガンつけてお客さまと打合せしてました・・・)
これぢゃダメですよね・・・
うちの施工例ブログはいつも濃い目ですよ、ご堪能下さいませ。
今日の作品タイトルは『マンションルーフ管理会社との戦い』
いったい何だろう?と思いますよねぇ・・・
そう、都内でお仕事をしておりますと大きなマンションバルコニーの工事をさせて頂く事があります。
新築時ですと、まだ住人さんで作る管理組合が結成されていなかったり、管理会社も目が届かないので無許可でバルコニーやルーフ工事をされる方も多いとお聞きしてますが・・・
やはり、お客さまはその場所に長く住んで行かないといけませんから、ちゃんと申請して許可を得た上で工事をしたい所です。(私達も)
後から、法的な部分を色々と指摘されてしまい・・・争い・・・撤去・・・などと言うお話も私は無いですが施工業者さんからの話だと結構あるそうですので、皆さんご注意です。
※マンションの外側(バルコニー・ルーフ)ベランダとも言いますが、その場所は分譲マンションとしてご購入されても、マンションの共用部となりますのでお客さまが何でも自由に出来てしまうスペースではありませんのでご注意です。
築後10年から15年の周期で外回りの大改修(防水改修)などもあります。
(床や壁や手摺りに固定の為にビスやアンカーを付けたりしては絶対にダメです、あくまでも取り外しが可能な仮設物として設置しなければなりませんのでご理解ください)
参考【当社HP:施工までの流れ】
今回の現場はかなりたいへんでしたので苦労話も交えてみますね。
現場は新宿の高級マンションで築3年程住まれており、
4階の何も無い大きなルーフバルコニースペースでは使えないから何とかしたい・・・とのお話です、
今年の3月頃にご相談を頂き、ヒアリング&現場調査→プレゼ→プレゼ修正などしながら5中月頃には仕様が確定し、管理組合&管理会社に工事許可の申請をさせて頂きました。
(奥さまのご出産予定が7月中頃だった事もあり、それまでに工事を終わらす予定で進んでおりました)
【施工前の現場写真】
広いんです・・・夜景も綺麗だと感じましたが寂しいですよね・・・このままでは・・・
が、
管理組合の理事会が開かれるのがだいぶ先だから、すぐには許可を降ろせない・・・
と返答があり・・・お客さまに相談して、何とか早く組合の理事さん達に図面を見てもらう事になりました。
で、
何とか理事会の承認をもらう事が出来、そこまでは順調に進んでおりました。
が、
その後、管理会社の設計担当
と言われる方から電話があり、
・来年、特殊建築物定期検査があり、安全確保と法規適合に関する調査があるので合法的に施工をしてもらわないと管理会社が指導されて困る、指示が入り修正指示に従わなければ強制撤去となると脅されてしまいました。。。
まあ、言われている事は正当なので、
【うちとしても建築基準法・消防法・管理規約に準じて施工させて頂くつもりです。】
とお答えしましたが、過去言われた事が無いお話として、
『施工予定の日除け枠【木製パーゴラ部】が突風などの風力に対しての構造計算や風力計算がなされているのか?』
と質問があったので、
【過去の施工経験と構造材の自重により検討され設計されています】
とお伝えしました。
(今回の提案にウッドデッキを設計しておりましたが、暑くて外に出れない為に“パーゴラ枠+シェード”も設定しておりました。)
日除けでつける、透けた布地のシェードを指摘されるのであれば解ります、風が強い時はあおられてしまいますので、使わない時は外してもらうのが一般的です。
しかし、
今回はシェードの風力計算を言って来られてしまいまして・・・これは困ってしまいました・・・
(製造販売メーカーも、風力試験などは行ってはいませんから・・・)
床部分とつなげて、かなりの自重がある枠が『デッキごと飛んで行く・・・』と言われるのです。。。
そこで、逆に
【突風や風力を気にされているのであれば、基準値はあるのですか?】と質問しましたが、返答は有りませんでした・・・
仕方が無いので、木材の比重計算をして、今回の総重量を算出する事になりました。
しかし、
先方は『アンカーで固定しない前提では風圧による飛散が大変怖いものと感じた』と言って来まして、、、
床にかかる重量も相当な重さはありますが、なぜか?一般の木造住宅の『設計荷重:50kg/㎡』を伝えて来たり・・・
(RC構造のマンションルーフは150kg/㎡以上が通常なのです)
他にも、『第二種高度斜線制限に引っ掛かる・・・』とか、
『日除けの布は屋根と見なされるのか?を区役所の建築指導課に聞け・・・』とか、
『構造計算が必要だ・・・』
などなど色々と言われまして、、、
担当の人が感覚で危惧している部分を明白にしないといけなくなりました。。。
結局は管理会社としては、ややこしい工事をされたくないから中止にさせたいのだなぁ・・・と話をしていて感じましたね。。。
さあ、こんな事を言われると燃えて来ますよねぇ設計者として
ちゃんと調べ、聞き、計算しました
・第二種高度斜線制限・・・全然高さはクリアしてました!
・シェード・・・建築指導課に確認して屋根とは見なさないと返答をもらい!
・設計荷重・・・総重量:921kg÷延床面積:24㎡=38.4kg/㎡で構造体に影響なし!
・構造計算・・・風を通す日除け布は建築物の屋根と同じ構造計算をする事は出来ない為、木枠部も検討に値しない!
と言う事で、全てをクリアさせて先方へ返事をさせて頂きました!
が、しかし、数日経っても返事なし・・・
う~ん・・・工事に入れない・・・予定組めない・・・どうしよう・・・
と困っていた所・・・
お客さまから私に電話を頂きました
管理会社からの返事が遅いので『法的にも問題無く安全性も確認されているのだから早く許可を降ろせ!”』
と言いました!”
と神の声のような嬉しいお言葉を頂き、工事許可がようやくおりたのです
やはり、お客さまのお力をお借りしないと一業者の立場では交渉は難しいなぁ・・・と痛感致しました。
Kさま本当にありがとうございました。
うわぁ・・・まだ工事始まる前の序章でこんな時間・・・
今日は電車なので、明日こそは施工途中と施工例としてupします~スイマセン~
【ちらっと図面だけお見せしておきます】
それでは、明日をお楽しみに^^)/~~
見てみて
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