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ユーカリ枕木の菜園

テーマ:しごと
東松山のお宅、本日の作業はユーカリ・レッドガムの枕木を使用した菜園づくりです。

ベジガーデン01

お客様は芝生の庭を渡るアプローチの外れに、キッチンガーデンを作りたいとのご希望。
高さを出しメンテを容易にするため縁取りと通路を兼ねた仕切に枕木を提案したところ、ご了解をいただき、その枕木の選定に入ったところ、これがなかなか良材が品薄でした。

以前使ったのは今ではもう手に入らないであろうアマゾンウリンとか、

アマゾンウリン枕木

セランガンバツ製の枕木ですが、

セランガンバツ枕木

価格が高騰したり、欠品だったり…
そんな中で今回使用することに決めたのは、最初の写真の通り、赤い木肌が特徴のオーストラリア産ユーカリ・レッドガム製のものでした。

確かにウリンやセランガンバツと比べれば耐久性にやや見劣りがするものの、それでも防腐剤なしで土止めに使える数少ない素材のひとつです。(もちろん、防腐処理をすればさらに耐久性を高められますが、何せキッチンガーデンですからね)

ここで野菜が育っている様子を拝見するのが、今から楽しみです。

ベジガーデン02

今日はそのあと、ウリン製ウッドデッキの床板張りを進めることが出来ました。
明日はウッドデッキ完成の予定です!

東松山のウッドデッキ10.12.










庭ブロ+(プラス)はこちら

西洋芝のオーパシード

テーマ:しごと
5月完成時 フロント

今日は午前中、深谷市で今年の5月に簡単なガーデン工事をしたお宅を訪ね、かねてからのお約束通り、西洋芝の最初のオーバーシーディングをお手伝いしてきました。

ヨーロッパ暮らしが長かったご一家が久しぶりに日本に戻られて、こちらでもエバーグリーンの西洋芝を張って欲しいとのご依頼でしたが、残念ながら高温多湿を苦手とする西洋芝は、こちらでは毎年種を蒔かなければならず、コスト、メンテナンスの両面でお勧めできませんでした。

その代わり、高麗芝の上から秋に西洋芝の種を蒔くオーバーシーディングをお手伝いしますので、一度やってみませんか、と…

こうして約半年ぶりのお宅訪問となりました。

5月完成時 ベジガーデン

10月のベジガーデン


ウリン材を積み上げて作ったささやかなベジガーデンも、最初の年の収穫をほぼ終えた様子で、それでもミニトマト、ルッコラとまだ花を咲かせて、目を楽しませてくれていました。

高麗芝を短く刈り込み、種を蒔き、目土を被せ、たっぷりと水をやるという一連の作業は1時間も掛からずに終了しました。

オーバーシード 目土

かわいいお嬢さんはあいにくの熱でお休みとか。
残念ながら会えませんでしたが、芝の芽が出始めた半月後の再訪をお約束して、今日はひとまずお別れしました。

常緑ヤマボウシのホンコンエンシス‘月光’の赤い実がそろそろ熟す、今日は素敵な秋晴れの一日でした。

ホンコンエンシス‘月光’








京都の庭園をめぐる 東山編

テーマ:ガーデン
今年の夏は震災の年に離れて以来14年ぶりに神戸を訪れて、以前勤めていた造園会社の社長を訪ね、古い仲間との再会を果たしました。
これもETC割引の恩恵ですね。週末から次の週末までの1週間の旅行でしたので、その間に2日ほど京都を訪ねる事ができました。

訪ねてみたかった庭は本当に数知れず!

でも、2日間の旅では見学できる範囲が限られてしまいます。
うーん。
地元の方が羨ましい!

そんなわけで今回は宿をとった東山界隈にしぼりこんで集中的に見学させて頂くことにしたのですが、それでも、江戸、明治、昭和と3つの時代の庭を堪能することが出来たのはとても幸いでした。

まずは小川治兵衛の明治の庭。

平安神宮神苑。

平安神宮神苑

市街地のど真ん中にこれだけ広大な回遊式庭園が現存することに驚かされます。
歩くたび変わる景色をじっくり堪能させてもらいました。

そして、無鄰菴。

無鄰菴

これも市街地から一歩踏み入れただけで拡がる別世界ですが、平安神宮とはまた違うモダンを感じさせられます。
何より水の流れの涼やかなこと。


そして南禅寺に足を向けると、こちらは小堀遠州による江戸慶長年間の庭。

著名な枯山水の方丈庭園です。

南禅寺方丈庭園

そしてこれは中庭でしたか。

南禅寺庭園

凛とした身の引き締まる緊張感があります。


2日目は南に下って東福寺に、重森三玲の昭和の庭を訪ねました。

これも著名な八相の庭と、

東福寺方丈

幸いなことに、夏季に公開するのは初めてという龍吟庵の方丈庭園まで見学することが出来ました。

龍吟庵庭園

枯山水のアバンギャルド、というと何やらすごく矛盾するようですが、実際のところ日本庭園史を辿っていくと常に新しいスタイル、新しい工夫を求めるどん欲な情熱をわたしはいつも感じます。
イングリッシュガーデンを始めとする西洋庭園史が常に、前時代の庭園スタイルの破壊の歴史であったのと同様に、伝統的といわれる日本庭園もまた、古い様式の模倣と踏襲と改革のくり返しであって、連綿と同じ様式を守るだけのもので無いとすれば、この三玲の庭で感応させられる高揚感は、この先われわれが現代の庭園をデザインする作業と同じ地平線上にあるのではないかと、(すごく生意気ではありますが)そんなことを考えさせられてしまいました。

娘 平安神宮にて

今回の旅行は中学1年の娘を同行させたため、この他に彼女のリクエストで清水寺、三十三間堂、新選組の壬生屯所跡、祇園と見学は多岐に渡り、しかしその割りにはかなりの名園を堪能したと思うのです。
が、
それでも、たとえば南禅寺の伽藍を巡っているとそこここの塔頭ごとに遠州作の庭園があり、他にも南北朝時代の回遊式庭園まであり、おそらく訪ねた場所の中だけでも見逃した庭園の方が多いほどで、古都京都の奥行きの深さ、底知れぬすごみをつくづく実感した2日間でした。

親子二人、すっかり京都にはまってしまいましたので、近々またお邪魔いたします。


本当に地元の皆さんが羨ましいビックリマーク















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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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