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106.

テーマ:詩のページ
    見えている               2014 /10/3







月が雲に隠れてる


先ほどまでに輝く月が


少しこの目を離した隙に


僅かな雲の陰に隠れた








でも月は必ずそこにいて


君もきっとそこにいて





同じ笑顔でそこにいる












見えている




伸ばせば届くその距離に



あなたの指先見えている






ひと枝手渡す指先が



あなたに触れてもがいてる













ひと枝の恋












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105.

テーマ:詩のページ

   お地蔵様              2014/7/13




君のような  無垢の笑顔のお地蔵様

コロコロ カタカタ転んでる




君のような  笑顔の笑顔のお地蔵様が

カタカタ コロオロ笑ってる



ありがとう


ありがとう


ありがとね





   君を見つけた時みたい



   ただただ


   ただただ   愛おしい




 










          



































104.

テーマ:詩のページ


         雪が解けて                        
                                                                        2014/4/21





  土筆が伸びて

  桜が咲いて

  田に雪は解けて

  なお水は温まず




   雲は流れ

   空は青く

   軒に雪は解けて

   二羽のすずめが騒ぐ









    四月は 春の入り口












   峠を越えて

   君を探し

   北向き沢の雪渓は

   始まりの一滴を搾る




    君が 春の一滴

    君が 春の入り口







    里の春

    里の秋

   
    里に夏

    里に冬




    そう    



     いろいろあるけど  



        雪は解け・・・・・。


















103.

テーマ:詩のページ

     大丈夫っ?                   2014/2/25











腰が痛い



とにかく雪が重い



だから腰が痛い












道幅狭くて広げるんだけど


とにかく距離が長い


なおさら腰が痛い









その痛さを糧に


また 雪を掘る


はははっ
















ほんのちょっとの坂道だけど


今までなんど押したかなあ




坂道登れと 車を押して


晴ればれ笑った冬の日の


雪の白さと空の青









  夢を見る








父や母や自分の手








もう直ぐ春の 冬の雪解け




  



102.

テーマ:詩のページ
        スノーランタン                     2014/2/6



冷たく青い雪が マイナスの空気のなかで

赤々と燃える



たったひとつの半球の キャンドルに映る雪

赤々と燃える





窓ガラスの向こうの瞳はじっと外に向いていて

温かく 母のように包んでくれる



春も 夏も 

そして秋も 冬も




空はいつも結んでいる







去年も 今年も

明日も 明後日も





夜空はいつも結んでる




101.

テーマ:詩のページ
 



     春待月                 2013/12/28





胸の奥にひとり手をあてて 波打つ思いをなだめては

それでもざわめく春待ちの 淡くナズナの月のいろ




    今日を一期会と歩むひとの 

    笑う瞳を見てご覧

    今日を生きて 明日は知れず

    ただ 今だけを映す




遠く遠く遙か身際には  やがて明け行く東(ひんがし)の

それさえざわめく君待ちの 手に取る近さの朝の月




     夏に生きて秋を歩む空

     笑う積乱の白い雲

     君と生きて 共に明日を生きて

     ただ 寄り添い生きる





胸の奥にひとり手をあてて 波打つ思いを確かめては

それでもざわめく春待ちの 雪山に昇る月のいろ





















     

100.

テーマ:詩のページ
 











        結空          2013/12/16







ひと枝落として手渡せば   あなたの笑顔にまた会える


朝日があなたを包むよに   笑顔に心が包まれる



  秋風の空見つめ歩くふたり歩く 小路(こみち)


   足音が聞こえる 直ぐ傍に いつも













      遠き夜空に流れる星  あなたの声を探してみる


      愛しさ重ねて名を呼べば 頬にふたつの涙の跡


       ああ 胸の奥にいつもある 恋しさを抱いて



       秋空の雲 見つめ歩くふたり歩く 小路


       足音が重なる 直ぐ傍に いつも


















    







       
             結い









99.

テーマ:詩のページ
     年の瀬に                     2013/12/10






確かアリスにそんな歌があった


『♪ページ99・・・・・♪』


哀しい歌だったと思う






  きっかけは新聞広告


  その年の5月の末日までの募集期限


  20編の詩を書けば選考対象になる   本になる








   はははははっ!”  必死に書いた 毎日毎日

   20編を書き終えて

   封書に入れて結果待つ








   待てど暮らせど吉報ないままに

   書き綴って99編





   これだって証です

   存在したことの証。


降りかえってのブイかな

そこに居たってことをしらせしむブイ



  それが詩かも知れません!”






   







98.

テーマ:詩のページ


    結月                    2013/12/9 






そう 思い出を持ち寄って 語り合う

自分じゃないのに自分のことのように


持ち寄って

持ち寄って





『6月6日に雨ジャジャ~♪』 そうそうそれってあったよね

時代を越えて昨日のように




   空から降りてくる光

   天使のハシゴは輝いて

   みぞれの雲の後ろ側

   幾筋の道 降りてくる





オルゴール箱開くよに

小さなハンドル回すよに

思い出クルクル回るよに

寄せては返す波のよに






  夜気はピンと張り詰めて

  清らかな師走の頭上には

  いまも変わらぬ弓張りの月

  明日も変わらぬ結の月






97.

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    時間

                              2013/12/1




慌てて 慌てて駆けつけて

夜も9時を過ぎたころ 

月居ぬ暗く雨降る夜に

なにやら影を探してる


脱力感と筋肉疲れと未達成が入り混じり

あなたを探して空を見る




  いるわけないよっ もう直ぐ新月

  細い月は朝方にある


  朝方見えてる月こそが

  窓越し見えてる月こそが

  全てであろうこともなく

  細く傷照らすのだけれど


  あなたにかなうはずも無い







  そう


  ただただ愛おしいばかり












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