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国際バラとガーデニングショウ06

テーマ:イベント
5日目。日曜日です。
さすがは週末。
入場してくるお客さんがひきも切らず、長い列がお昼過ぎまで延々と続いて場内の人口密度は平日の3倍近くにもなったでしょうか?

われわれの近くで店を出している弁当屋さんの1軒にそれとなく聞いたところ、本日は1800食を売り上げたそうです。しかも3時過ぎに完売でした。

…恐るべし。



さて、残るはあと1日となった「国際バラとガーデニングショウ」ですが、明日わたしは現場に入りますので夜の撤収作業までもう来ることがありません。

このシリーズもそろそろ終わりにしなくてはなりませんので、会場の紹介を駆け足で…


前回紹介しました企画展にはもうひとつ有りまして、その「サロン・ド・ローズ」から、黒柳徹子さんがプロデュースして、大野耕生さんがバラ選定をし、佐藤進さんが製作した「エミリー・ディキンソンの庭」。

エミリー・ディキンソンの庭01

内覧会での佐藤さんがいらっしゃったときの写真です。

そしてこれは今朝、大野さんがメンテをなさっていたときの様子。

エミリー・ディキンソンの庭05

黒柳さんのこのコメントで、このガーデンの趣旨がわかって頂けれるかと思います。

エミリー・ディキンソンの庭02

小さな空間ながら、高さと奥行きのある構成がされていて、今回のショウの中でも特に好きなガーデンのひとつです。

エミリー・ディキンソンの庭04

エミリー・ディキンソンの庭03



そして、ケイ山田さんによる「フラワーガーデンのティーパーティー」。

フラワーガーデンのティーパーティー01

フラワーガーデンのティーパーティー02



マーク・チャップマンさんの「リトリートガーデン~英国風癒しの庭~」。

リトリートガーデン01

リトリートガーデン02

この部屋の中からガーデンを見せる手法は、前回の清水工業GARDENさんもそうでしたが、コンテスト作品の中にも他に2作ばかりありました。ただ、そこから庭に出て(入って)行けるという構成はここだけでしたでしょうか。

リトリートガーデン03


そして、これが吉谷桂子による「精霊の花園~ニンフの泉~」。

精霊の花園~ニンフの泉~01

森の中に泉があって、それを取り巻く美しい花園には小さな妖精たちが棲んでいます。


精霊の花園~ニンフの泉~03

精霊の花園~ニンフの泉~04

とてもストレートな構成ながら、それだけに説得力があります。

精霊の花園~ニンフの泉~02

なによりも配色が素晴らしい。

ごくごく自然な植栽の中で、赤系統の暖色でまとめたエリア、イエローのエリア、ホワイトのエリアと、いくつかのエリアを連続させ、移動しながら見る角度によってガーデンの印象を少しずつ変えていきます。

精霊の花園~ニンフの泉~06

そこここに隠れ遊ぶ妖精たちを発見する楽しみと、彩りの変化を味わう楽しみ…

精霊の花園~ニンフの泉~05

何度見ても飽きの来ないガーデンだと思いました。




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国際バラとガーデニングショウ05

テーマ:イベント
国際バラとガーデニングショウも今日で4日目。前半を終えました。
昨日はお客さんの出足がやや遅く、今日はようやくのんびりかと思いきや、昼前からぞくぞくと入場者が増えてそれまでと変わらない混雑ぶりとなりました。
今日明日の土日はどうなることかと少し気が遠くなる思いでしたが、本日わたしは一日休みをもらって現場に入ります。

さて、少し会場の様子を紹介します。

まずは今回の企画展、「ピーターラビットの庭仕事~英国湖水地方の街から」の様子です。

こちらは西武造園さんの手がける「マクレガーさんのやさい畑~おいしい!たのしい!キッチンガーデン~」。

マクレガーさんのやさい畑01

人気のキッチンガーデン、というよりやはりその名の通りの畑ですね。小屋の製作はご存じユ・メ・ミファクトリーさん。

マクレガーさんのやさい畑02


そして、昨年の大賞受賞者である清水工業GARDENさんの「丘の上のフラワーガーデン~ポターの夢見た花園~」。

丘の上のフラワーガーデン01

小さなボートハウスに本物の舟を浮かべ、建物の窓から宿根草のガーデンを見せるというなかなかの意欲作です。実際に水まで張っています。丘の上のガーデンでそれが可能かなどと詰まらぬ事に気が回りますが、それは標題のほうに問題があるのであって、まさに湖水地方のガーデンです。


丘の上のフラワーガーデン02


製作に許された期間はわれわれとほとんど変わらず、たったの3日間ですから、やはり凄いと思いました。

丘の上のフラワーガーデン03


そして、今回の目玉、「湖水地方のコテージと森のガーデン」。

…どのガーデンも標題の付け方に安易さを感じないでもないですが、まあ、実際の作品はそれを補って余りあるものがあります。

こちらはユ・メ・ミファクトリーさんのコテージ、加藤造園さんの樹木植栽、そして上野砂由紀の草花植栽という、過去の大賞受賞者たちによるコラボレーションとなっています。

湖水地方のコテージと森のガーデン01

川の上に渡したコテージの下、アヒルたちが水辺に集まり、

湖水地方のコテージと森のガーデン06

石垣に囲まれた森のガーデンの中には、物語の世界に登場するような動物たちが潜んでいて、おもわず覗き込んでしまいます。


湖水地方のコテージと森のガーデン02


湖水地方のコテージと森のガーデン05

もちろん、野ウサギも、

湖水地方のコテージと森のガーデン07

そして、圧倒的な宿根草たち!

中に入って散策できないのが残念ですね。

湖水地方のコテージと森のガーデン03

どの植物もピークのものをふんだんに使っています。1週間以上もこれらの植物をベストの状態に保つご苦労は並たいていのことではないだろうなと、つい余計なことも考えてしまいます。

湖水地方のコテージと森のガーデン04




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国際バラとガーデニングショウ04

テーマ:イベント
さて、国際バラとガーデニングショウも今日で2日目。
昨日の初日もそうでしたが、朝の6時前には家を出て、朝のメンテナンスから昼までを会場で過ごしています。

晴れてくれたのは良いけれど、西武ドームは冷たい風が吹き込んでとても寒い!
テーマガーデンの集まる内野側と、それからレフト側はそれほどでもないのに、われわれが展示しているライト側は時々、木々が大きく揺れるほどの風が吹き付けます。

これから来られる方はぜひ、上着の用意をお忘れ無く!


さて、昨日今日の様子を紹介させていただきます。

朝は8時からメンテを開始。
花殻摘みとほどほどの切り戻し、掃除、そして水はじょうろでピンポイントにあげて、あとは霧吹きで葉水やりと簡単な洗浄です。
基本的には日光が当たらないので急激な乾燥はありませんが、風が強いとやはり心配です。

朝のメンテ01

朝のメンテ02

6メートル×4メートルのわずかなガーデンでも、これらの作業に2人でたっぷり1時間は掛かります。

で、開場時間の9時半までの残った30分はカメラ片手にじっくりと見学…
これは出展者の役得ですね。

なぜなら…

場内の様子02

こういう事になるからです。

そして、これは初日開場時の、最初の入場者の皆さん。

初日の開場

かなり早い時間から長蛇の列が出来ていたようです。

そして瞬く間に、

場内の様子01

こうなりますので、これから来られる方はぜひ、上着をご用意の上、朝は早めにお越し下さい!


われわれのガーデンの最初のお客さま。

お客さま01

そして、

お客さま02

みなさん、ありがたいことにたくさん写真を撮っていってくださいます。

「まあ、すてき!」という感嘆の声に、早くもうるうるとなってしまいます。

お客さま03

ただ、この会場では展示物に触れたり、立ち入ったりすることは原則禁止されているのですが、レンガ敷きの気易さでしょうか、中に入って植物の接写をされる方や記念撮影をされる方が続出…

こんな感じですね。

スタッフです

基礎を締め固めてあるわけでは無いので、あまりこれが続くと足元のレンガはすぐに緩んできます。目地砂も抜けてしまいます。


でも、このことに対するわたしと高橋さんの見解は、何の問題もなく一致しました。

思わず一歩も二歩も立ち入ってみたいと感じるのは魅力有るガーデンの証拠。
だったら入って貰ってもいいでしょう。
少々緩んだレンガはなんとか朝夕のメンテで直して、会期中保てば良しとしましょう。

初日の昨日、先にあがったわたしに夕方高橋さんから電話がありました。ひとしきりの打合せの後、

「ガーデンに入ったお客さんの数で競うなら、うちのガーデンがダントツのグランプリですよ」

高橋さんの弾んだ声でした。


…とは言うものの、一番奥のサークル内の舗装は本来樹脂で固めるところ、光線の照り返しがいやなので砂利を敷いただけにしてあります。(つまらない産廃も出したくないし…) 
ここだけは踏み荒らされると大変なので、2日めからはこんな標示をさせてもらいました。

これより先は…

その2日目の今日。

昼で交替したわたしが打合せに向かう途中に、高橋さんから電話が入りました。

「やりましたよ!」

ん? さては仕事を受注したかな…と愚かな私はあさはかな想像をしてしまいましたが、

「実は車椅子のお客さんが居て…」

車椅子でそのままガーデンに入って頂いたのだそうです。
そうしたら、そのお客さんがとても喜んでくださり…

「とても嬉しかったです」という高橋さんの電話でした。
「すぐに伝えたくて…」という声はすでに感極まってとぎれがちで…


わたしは、この人と一緒に頑張ってガーデンを作って、ほんとうに良かったと心からそう思いました。


「花が主役、人が主役、みんなが楽しめる庭って?」



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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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