桜の思い出
この作品は以前作った海棠桜です。
桜の季節よりほんのちょっと早めに出してきて飾ります。
もちろん生花が一番ということはわかっていますが、
まだ咲いていない時期に季節を早取りしないといけないお店の場合、
まさにこのまるで生きているかのようなレカンフラワーは助かります。
自然な咲いていた時そのままで出せる喜びはレカンフラワーならではです。
もう少し進化して考えるならば、花の持つ匂いを置いた近くで出せればいいと思います。
アロマの世界でしょうか?
ヒヤシンスや水仙、スミレ、薔薇などはありそうですね。
ま、そこまで凝らなくてもいいかな?
桜の匂いってどんなだったかな?
星野富弘さんはあまりにも美しい桜を食べようとした詩を書いていたな・・・・。
私の場合桜で思い出すのは高校の桜。
桜が校舎運動場の周りを囲むように植わっていました。
私は陸上部だったので真夏は桜の下で陰を求めました。
春、桜が満開になっても陸上のトレーニングのしんどさにあまり感動がなかったのを思い出します。
いや、かえって憎らしかったかも。
桜を愛でる余裕さえ与えられない過酷なこのしんどさは何なんだ・・・・。
その頃は人のせいにしていました。
余裕を感じなかったのは自分のせいだったんですね。
どんな過酷な状況にあっても最終決断は自分にあったんです。
桜は昔も今も何も変わらず咲き続けているのに。
自分には桜の美しさがまばゆすぎたんです。
昨日は息子の25歳の誕生日でした。
そうだったそうだった、息子を産んで6日後退院して車で帰る時に、
主人とたくさん桜の咲いている場所に寄ったっけ。
3人目にして初めて生まれた男の子の感動と感謝とを胸いっぱいに持って桜を愛でたのをすっかり忘れていました。
この時の桜は本当に美しく違った意味でまばゆかったです。
桜はまったく変わってないのに・・・・。
今年の桜はどういう風な気持ちで愛でられるのか・・・・。
どんなに自分の環境が悪い時にでも愛でる気持ちは純粋でありたいと感じる今日この頃。