38.
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2009/12/28 23:56
今日 12/28
いろいろあるね またあるね
今日という日の一日に
知らない事を 知ってたり
知ってることを 知らなかったり
いろいろないよ もうないよ
今年のこの日は ただ一度
文章は 文字の羅列と違うから
文字を探して 文を書く
来年この日が また来たら
毎年この日が また来たら
子らはそれぞれ 歩み出す
章の始めの プロローグ
37.
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2009/12/20 00:29
水たまり 12/19
どこにでも 水たまりあって ばしゃばしゃと
しぶきを上げては 子供等が
ワアワアはしゃぐ 雨上がり
そんな子 沢山いればいい
そんな子 沢山有ればいい
どこからか シオカラトンボが やってきて
卵を落とす 水たまり
ヤゴには きっとなれなくて
晴れたら消える 水たまり
それでも 夢中な水たまり
私のこころの 水たまり
どこにでも 水たまりあって ばしゃばしゃと
しぶきを上げては 子供等が
ワアワアはしゃぐ 雨上がり
そんな子 沢山いればいい
そんな子 沢山有ればいい
どこからか シオカラトンボが やってきて
卵を落とす 水たまり
ヤゴには きっとなれなくて
晴れたら消える 水たまり
それでも 夢中な水たまり
私のこころの 水たまり
36.
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2009/11/25 23:16
竹 09/11/25
気付いてたかなあ
お前んちの屋号
気付いてたかなあ
俺んちの屋号
三人が
二人になって 随分経つが
気付いてたかな
同じ文字
欠けたあいつは真っ直ぐで
残った俺たち泣いた夜
一晩泣いて 飲み明かし
それでも今も 泣いている
竹だよね
竹だよね
孟宗みたいな奴だった
こうして50の声を聞く
こうして 孫の声を聞く
竹だよね
竹だよね
お前の屋号も竹だよね
ホントは「かよ」って 言うんだよ
ばあちゃん「かよ」って言うんだよ
俺のばあちゃん嫁に来て
「たけ」って名前で呼ばれてた
唐傘作ったじいちゃんの
家に詰まれた竹の山
だから ばあちゃん「かよ」なのに
「おたけさん」って呼ばれてた
お前の屋号の「竹」の文字
息子が繋ぐ「竹」の文字
俺が受け継ぐ「竹」の文字
あいつが生きた「竹」の意味
「大竹屋」の看板と
「唐傘屋」の看板と
「孟宗」みたいなあいつにね
六月報告 またできる
35.
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2009/10/24 23:57
遠き夜空に 光る星 10/24
誰の 星だろう 強く光る星
誰の 星だろう 消えそうなほどの遠い星
その人が星になり 27年が過ぎた
その人が星になり 随分私も歳取った
それでも強く光る星
それでも弱く消えそうな星
貴方の星 初めて知った貴方の星
私の星 貴方の星
誰かの星
君の星
あの人の星
誰の星
満天の星空に
今日もまた
祈りを捧げる人がいる
抱えた星の輝きよ
祈りに耐えかね
落ちる星
落ちたら拾ってあげるから
貴方へ届けてあげるから
遠き夜空に輝ける
無数の星よ 魂よ
今宵の晩に輝いて
明日の晩に 夢を見る
星に願いを掛けずとも
星は私を見ていてて
私が見えぬと叫んでも
星は私を見ていてて
恥ずかしくなく 生きようよ
笑われないよに 生きなくちゃ
消えそな星の輝きに
笑われないよに 生きなくちゃ
貴方が抱えたその星も
私が抱えたその星も
誰かが抱えたあの星も
これから抱えるこの星も
一緒に抱えて見るもいい
代わって抱えてみるもいい
今日も夜空に輝ける
思いを抱えた遠き星
それが貴方の抱えてる
遠き星なら それもいい
私の抱える星たちが
貴方の抱えた星たちに
おはよう出来たら もっといい
34.
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2009/10/19 23:00
横顔 10/19
横顔を 見つめてる
横顔を ただ見つめてる
振り返ると 私は横を向く
気恥ずかしさに 横を向く
互いに横顔見つめては
伝わるものも 伝わらぬ
今日伝えなければならぬこと
明日じゃいけないことがある
見ているよ
見ていてよ
ちゃんと見つめて
話すから
33.
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2009/10/17 22:46
いいんだよ 10/17
いいんだよ それでいいんだよ
何もない
それで いいんだよ。
北の空気は 冷たくて
心も凍る
秋だけど いいんだよ。
ただいるだけで 癒される
声聞くだけで 癒される
いいんだよ 声聞こえれば
温かい
ただそれだけで いいんだよ
強くは誰も生きられない
強くは見せて いるけどね
いいんだよ 笑ってくれたら
いいんだよ
そしたら私も笑えるよ
あなたがいたから
笑えるよ
安心しきって
笑えるよ
あなたが笑ってくれるから
私も笑って いられるよ
はははっと笑っているけれど
あなたが笑ってくれるから
あなたが泣いてくれるから
今日も笑って 暮らせてる
いいんだよ 沢山迷っていいんだよ
いいんだよ あなたが笑ってくれたなら
何処かで誰かが また笑う
今は辛いこのときも
明日は笑えているかもね
誰かが泣いてる この夜も
あなたの笑顔を待ち焦がれ
笑う準備のあの人を
明日救って上げられる
32.
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2009/10/12 22:46
くつおと 09/10/12
少し 後ろに聞こえてる
あなたが歩く くつのおと
朝日がそそぐ 晴れた朝
後ろにくつおと 聞こえてる
急ぎ過ぎだと教えてる
あなたのくつおと 教えてる
急ぎ過ぎだと 言っている
ゆっくり歩けと 問うている
一枝落として 手渡せば
あなたは笑顔で 待っていて
ふた枝落として 手渡せば
こぼれる笑顔が 待っている
急ぎ過ぎだと教えてる
あなたの笑顔が 教えてる
急ぎ過ぎだと 言っている
ゆっくり歩けと 問うている
ゆっくり歩いてみようかと
歩みを止めて見たくなる
倒れて仰ぐ秋空が
どんな風かと見たくなる
少し後ろに響いてる
あなたのくつおと 響く朝
少し後ろに響いてる
はじめて歩く 秋の朝
31.
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2009/10/07 22:46
風 10/7
僅かに 開いた窓の透き間
握りこぶしほどの隙間から
自由に入り込む風
何万キロも 旅をして
いま 私の足元を くぐり行く
心は?
夢は?
愛は?
空はいつもそこにあり
風は空の手に中で
飛び回る・・・飛び回る
何万キロの 旅をして
あなたに届く 風がある
30.
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2009/09/27 00:27
タイヤの空気をパンパンに 9/27
タイヤの空気を
パンパンにして
言ってみた
随分楽かと思ったら
心はもっと
ふくれてた
ふくれる思いは苦しくて
切ないものとは
知りつつも
言わずもがなの問いかけに
あなたは何を
思うのか
今日という日と 明日との
境に人は
涙して
過ぎ行く人の面影に
幾度と私は
救われる
心をいつでも パンパンに
痛みがそこから
来ようとも
心の奥から 沸いてくる
ハチキレそうな
この想い
29.
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2009/09/17 00:03
木漏れ日の秋 9/16
そよ風渡る 春の日は
ヨチヨチ歩きで 手を引かれ
花びらくぐり笑ってた
祖母も 祖父も生きていた
かんかん照りの 夏の日は
移動巡回図書館で
ブリキに包まれ 夏休み
オズに笑って 感想文
いつでも笑って いられたら
誰かが笑って くれたなら
秋には山の きのこ取り
腰より大きい はけご下げ
祖母が梅の木 探せって
すす茸きっと 生えている
かた雪渡りの 晴れた朝
未来はいつでも 開けてて
エイヤっと あぜ道飛び跳ねる
いつもと違う 通学路
おーいと呼べば振り返る
聞こえる距離に 誰がいる