思い出サルベージ~被災写真の洗浄・返却プロジェクト
テーマ:東日本大震災復興
2015/02/09 06:13
一昨日、昨日と宮城県の山元町と南三陸町に出かけてきた。
特に山元町にはすでにもう何回も訪問しているのに、その中にはまだ出かけた事のない場所がかなりある。仮設住宅とか田んぼとかは何度も行っているのに(笑)
そのひとつ、ふるさと伝承館。
この場所では現在も、東日本大震災で被災してボランティアのみなさんによって洗浄された写真たちが、展示され持ち主に返却され続けている。
「思い出サルベージ」
この活動が昨年のグッドデザイン賞金賞を受賞した。
この活動のために京都大学に在籍されながら山元町との間を何度も往復し、その優しく明るい性格から今では山元町のみんなの人気者である溝口佑児爾さん。
じつは3月の上旬にその溝口さんを招いて町民の皆さん手づくりの、感謝の気持ちをたっぷり詰め込んだ祝賀会が催される。(未発表だけど、ここでならバラしても良いと思う)
会場はもちろん、このふるさと伝承館。
ノンアルコールのカクテルパーティーにしようと提案したのはわたしで、だからわたしがその時のバーテンダーを務めさせてもらうことになった。(たまたま準備会合に居合わせてしまったことによる幸運)
だからその下見を兼ねて、ようやく訪問を果たすことが出来たという次第。
以前の伝承館は知らないけれど、今この場所はさまざまな思いと優しい気持ちに満ちた、とても温かな空間となっている。建物自体が持つ味わいもあるのだろうな。
素敵な催しになりそうだ。
特に山元町にはすでにもう何回も訪問しているのに、その中にはまだ出かけた事のない場所がかなりある。仮設住宅とか田んぼとかは何度も行っているのに(笑)
そのひとつ、ふるさと伝承館。
この場所では現在も、東日本大震災で被災してボランティアのみなさんによって洗浄された写真たちが、展示され持ち主に返却され続けている。
「思い出サルベージ」
この活動が昨年のグッドデザイン賞金賞を受賞した。
この活動のために京都大学に在籍されながら山元町との間を何度も往復し、その優しく明るい性格から今では山元町のみんなの人気者である溝口佑児爾さん。
じつは3月の上旬にその溝口さんを招いて町民の皆さん手づくりの、感謝の気持ちをたっぷり詰め込んだ祝賀会が催される。(未発表だけど、ここでならバラしても良いと思う)
会場はもちろん、このふるさと伝承館。
ノンアルコールのカクテルパーティーにしようと提案したのはわたしで、だからわたしがその時のバーテンダーを務めさせてもらうことになった。(たまたま準備会合に居合わせてしまったことによる幸運)
だからその下見を兼ねて、ようやく訪問を果たすことが出来たという次第。
以前の伝承館は知らないけれど、今この場所はさまざまな思いと優しい気持ちに満ちた、とても温かな空間となっている。建物自体が持つ味わいもあるのだろうな。
素敵な催しになりそうだ。
秩父地区の被災地支援の面々
テーマ:東日本大震災復興
2015/02/05 10:06
昼前からの予報が、なんと朝からの雪。
仕方なく現場仕事は中止にして、週末南三陸に届ける冷凍庫を引取りに来た。
都内や県内の支援者から今でも支援物資がこの秩父地区に届けられ、この長瀞町のカヌーヴィレッジを始め、皆野町や小鹿野町など何ヶ所かに集積されている。
それを今なお被災地各地に届け続けるグループがある。必要な品物を必要と思われるところにピンポイントで届ける。小まめに動き回って一日に十を越す場所を回ることもある。
筆頭は80歳を過ぎた小鹿野町の高田先生。わたしも何度かお供しているが、あの方のバイタリティーにはとても付いていけない。
みんな付いていけないから、最近はいつも単独なんだよね。なんとかしないと危ないんだけど、全然聞く耳を持たないんだよね。そんな話を、同じく支援活動に奔走されているカヌーヴィレッジの堀口さんから聞く。
そうであれば我々が率先して運ぶしかないだろう。
復興が進めば必ずそこから取り残され、上手に支援を受けられず、孤立していく人が出てくる。神戸の時もそうだった。
高田先生は被災地を隅々まで回りながら、じつに丁寧にそんな聞き取り調査もしておられる。往復した回数は実に72回。
われわれはまだ、付いていくので精一杯だ。
大宮星槎学園で太陽光パネルを作る
テーマ:東日本大震災復興
2013/06/13 16:24
NPO法人しゃぼん玉の会の主催で昨年、子どもたちの作った太陽光パネル2枚が石巻市十三浜の被災地に届けられました。
その様子は昨年のブログに書いた通りですが、今年もまた4枚の太陽光パネルを届けようというプロジェクトが進行中です。
先日、そのうちの2枚の製作が星槎学園大宮校で行われ、たいして役には立てないというのにお手伝いに名乗りを上げて、出掛けてきました。
今回の太陽光パネル製作は星槎学園としゃぼん玉の会の共同プロジェクトというところでしょうか。
この星槎学園には、これまでしゃぼん玉の会で貴重な時間を共にした、若い仲間たちが通っています。
星槎学園のことは恥ずかしいことに、今回の活動で初めて知りました。
その教育方針、
人を認める。人を排除しない。仲間を作る。
今更改めて言うまでもなく子どもたちにとって大切な事ながら、その実、言葉だけが素通りしていくような空虚さをいつも味わってきたこの身には、とても新鮮な場所でした。
それがちゃんと実践されていることは、今回お邪魔した一日だけで充分に伝わってきたように思います。
この太陽光パネルを製作した場所、実は職員室の一角なのです。
生徒と先生の間の、とても緊密な距離感が心地よいと思いました。
生徒とOBの区別がつかず、OBと先生との区別もつかず、そんな渾然一体となった空間でとにかくみんなして、それは作られました。
講師は、
サイエンス・ジャーナリストにして、博学多才なガーデナーにして、博物学者にして、写真家にして、可愛い後輩でもある森昭彦氏。
やわらかな雰囲気の中にも科学的な知識を散りばめ、笑いを誘いながらも要点を外さない絶妙な語り口で、まったくの初心者である高校生と先生たちに太陽光パネル製作の概要を、見事伝授してのけたのでした。
そして今回初めてお目に掛かった手作り太陽光パネルの専門家、ソーラーネットの加藤さん。(事後報告です。実名、いいよね?)
彼もまた、その存在自体で空間をやわらかく整えてくれる方でした。
太陽光パネルの製作とは…
つまるところ、はんだ付け作業の連続の訳で。
むしろ、それだけで電気が作れてしまうと言うことの不思議が、良いのかも知れません。
要するにみんなに配られたセルというシリコンで出来た薄い板は、それだけですでに太陽の光を浴びて電気を生み出しているのですから。
ただ、そのセルを34枚つなぎ合わせた後の作業は、やはりプロの力無くしては出来ないもので、
セルの連続体を特殊なシートとガラス板で挟み、
専用車両に搭載された機械でラミネート加工が施されます。
その事で森くんによれば、この先20年の歳月と風雪に耐える強度が生み出されるのだとか。
テストの結果も上々。
2枚の太陽光パネルがここに生まれました。
この後、もう二枚のパネルがしゃぼん玉の会と今度は大学生たちによって製作され、石巻に届けられる予定です。
その設置先にはこの夏また訪問が予定されていますので、いずれ改めて報告させていただきたいと思っています。
(今年はでも、仕事もきっちりさせていただく予定です)
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
その様子は昨年のブログに書いた通りですが、今年もまた4枚の太陽光パネルを届けようというプロジェクトが進行中です。
先日、そのうちの2枚の製作が星槎学園大宮校で行われ、たいして役には立てないというのにお手伝いに名乗りを上げて、出掛けてきました。
今回の太陽光パネル製作は星槎学園としゃぼん玉の会の共同プロジェクトというところでしょうか。
この星槎学園には、これまでしゃぼん玉の会で貴重な時間を共にした、若い仲間たちが通っています。
星槎学園のことは恥ずかしいことに、今回の活動で初めて知りました。
その教育方針、
人を認める。人を排除しない。仲間を作る。
今更改めて言うまでもなく子どもたちにとって大切な事ながら、その実、言葉だけが素通りしていくような空虚さをいつも味わってきたこの身には、とても新鮮な場所でした。
それがちゃんと実践されていることは、今回お邪魔した一日だけで充分に伝わってきたように思います。
この太陽光パネルを製作した場所、実は職員室の一角なのです。
生徒と先生の間の、とても緊密な距離感が心地よいと思いました。
生徒とOBの区別がつかず、OBと先生との区別もつかず、そんな渾然一体となった空間でとにかくみんなして、それは作られました。
講師は、
サイエンス・ジャーナリストにして、博学多才なガーデナーにして、博物学者にして、写真家にして、可愛い後輩でもある森昭彦氏。
やわらかな雰囲気の中にも科学的な知識を散りばめ、笑いを誘いながらも要点を外さない絶妙な語り口で、まったくの初心者である高校生と先生たちに太陽光パネル製作の概要を、見事伝授してのけたのでした。
そして今回初めてお目に掛かった手作り太陽光パネルの専門家、ソーラーネットの加藤さん。(事後報告です。実名、いいよね?)
彼もまた、その存在自体で空間をやわらかく整えてくれる方でした。
太陽光パネルの製作とは…
つまるところ、はんだ付け作業の連続の訳で。
むしろ、それだけで電気が作れてしまうと言うことの不思議が、良いのかも知れません。
要するにみんなに配られたセルというシリコンで出来た薄い板は、それだけですでに太陽の光を浴びて電気を生み出しているのですから。
ただ、そのセルを34枚つなぎ合わせた後の作業は、やはりプロの力無くしては出来ないもので、
セルの連続体を特殊なシートとガラス板で挟み、
専用車両に搭載された機械でラミネート加工が施されます。
その事で森くんによれば、この先20年の歳月と風雪に耐える強度が生み出されるのだとか。
テストの結果も上々。
2枚の太陽光パネルがここに生まれました。
この後、もう二枚のパネルがしゃぼん玉の会と今度は大学生たちによって製作され、石巻に届けられる予定です。
その設置先にはこの夏また訪問が予定されていますので、いずれ改めて報告させていただきたいと思っています。
(今年はでも、仕事もきっちりさせていただく予定です)
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/