麦の秋
テーマ:詩
2010/05/22 05:45
一面の麦畑の中、そこだけ黄金色に色づいた一角がありました。
早稲の品種なのでしょう。
農家の方が収穫の準備をされていました。
眩しいくらいの太陽の下、きらきらと輝く麦穂が美しいと思いました。
久しぶりに再開した現場の仕事に余裕が有るはずもないのに、それでも車を停めてしばらく見入ってしまいました。
黄金色の波
これはいつか夢に見た景色
夢の中ではたしか誰かが
その波の寄せる
あの岸辺にいた
この黄金色の海は深く
わたしの渡るには深すぎて
もどかしい思いでついたため息だけが
そよと風になって
波の上を渡っていった
あの岸辺にそれは届いたか
あの人の足元までそれが届いたか
遠い夢はいまも教えてはくれない
ひらり飛び込めば
わたしのすっぽりと消えてしまいそうな
高い空の下
黄金色の波
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