小川町の田んぼの生きものを調べる
テーマ:田んぼの生きもの調査隊
2013/07/08 05:03
7月7日、やや曇りがちの七夕の日。
今年2度目の太陽光パネル製作を終えたその足で、来週生きものを調査させて頂けるという田んぼの下見と打合せに出掛けてきました。
庭づくりのお客さまの、そのご実家の好意で田んぼを貸して頂くことになり、小川町にある2枚の田んぼを拝見。
駐車スペースやテントの設営、水の利便性を考えて、そのうちの一枚を選ばせてもらいました。

東北で参加してきた田んぼの生きもの調査を、今回こちらでも独自に進めていきたいと思った経緯については前回のブログで書いたとおり。
その調査を7月13日(土)、この田んぼで行います。
今回はまだ初回で手探り状態。
どんなことになるかは分かりませんが、参加したい、見てみたいと思われる方はわが社のHPのフォームからご一報下さい。
http://www.yui-garden.com/contact/index.html

今回、畦からわずかに覗いただけでも、うにょうにょしたのやら、くりんくりんしたのやら、ばたばた泳ぐのやら、ぴょんぴょん跳ねるのやら、かなりの面白い子たちがおりました。
楽しみです。
田んぼの生き物調査 東日本グリーン復興モニタリングプロジェクト2013年 T3 石巻北上・女川地区 6/29-30
テーマ:東日本グリーン復興モニタリングプロジェクト
2013/07/07 22:31
一週間前のこと。
東日本グリーン復興モニタリングプロジェクト、今年3回目の調査が石巻市北上、女川地区で行われました。

この地は昨年の同時期に引き続いて2度目の訪問となります。干潟の調査でも訪れました。
石巻は北上川の河口近く。その左岸のこの一帯は津波が堤防を決壊させて多くの住宅や水田が浸水しました。
それでも大川小学校の悲劇で知られる右岸に比べれば復旧の速度は速く、その大きな要因は豊かな水源であったと伺いました。
今回は、実際に現地で水田の復興に携わっておられる「北上川沿岸土地改良区」の方が調査に参加して下さり、震災当時の様子や水田復興のご苦労など、貴重なお話しを伺うことができました。
初日午前中の被災田。

今回の発見種数は昨年と同じ27種。わたしは16種でした。
しかしながら昨年は圧倒的に少なかった貝類とカエルの仲間をとても多く見つけることができました。

特にこのニホンアカガエルは、昨年のこの田んぼからは発見されなかったものでした。
歩いて移動するこのカエル類と、水中のみを移動するサカマキガイ・ヒメモノアラガイなどの貝類とは、復興して間もない被災田に戻ってくるのに時間が掛かるのでは無いかというのが、東北大学の皆さんのご意見でした。
午後の対照田。

発見種数は昨年の33種に対して今回が38種。わたしは区分ケース1つを「うにょうにょ系」で一杯にして、1つ追加をお願いしての24種でした。


カエルについてはこの時期この場所に生息するニホンアカガエル、ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、トウキョウダルマガエルの4種。


そしてやや大物のヒメゲンゴロウでした。

2日目、北上地区。

午前中は北上川の改修工事が進む堤防近くの被災田でした。

こちらの発見種数が29種(わたしが15種)。やはり昨年は1種しか発見されなかったカエルの仲間が今年は4種すべて見つかり、貝類も見られるようになったとのこと。
午後の対照水田が36種(わたしが17種)。
昨年見つからなかったヒルやアカネ類のヤゴもいました。

今回、わたしはひとつの目的をもってこの調査に参加しました。
独自の田んぼの生きもの調査を出来ないか。
埼玉の子どもたちにまず地元で調査に参加してもらい、いずれ被災地の復興田調査へと展開していき、被災地の子どもたちにも自分たちの住む地域の復興を体感してもらう一助にしつつ、埼玉の子どもたちとの交流も深めてもらいたい。
きっかけは、わたしのブログを読んで下さったこちらのお客さんから、東北だけでなくこちらでも田んぼの調査をやりませんかと、声を掛けて頂いたことでした。
ご実家の田んぼを使わせて頂けるというありがたいお話で、その時からずっと、わたしは調査キットの収集に努めてきました。事あるごとに100円ショップに長居して、ホームセンターでも使えそうなものを物色し、安価でどこでも手に入るものに限定してまずは一式、今回の調査に持参してみました。

東北大学の皆さんに見て頂いてご意見も伺いました。
もしそれが実現できれば、今回のプロジェクトの目的の一つである「環境リテラシー」の実現となる訳ですが…
研究員の皆さんの指導無しでどこまでのことが出来るかまったく自信はないのですが、今回そこまで大胆な発想が出来たのには、今年東北大学の向井助教が完成させた「田んぼのいきもの図鑑」によるところが大きいと思います。


これを使って今回、どこまで自分が独力で生きものを同定できるか確認したかったのですが。
何度目かの挑戦で…

左からシュレーゲル、ニホンアカ、ニホンアマ、トウキョウダルマ。
4種のオタマジャクシの同定に成功することが出来ました。
この先自分がどれほどの役割を果たしていけるか、はなはだ心許ないところですが、まあ自分も楽しみながら地元の田んぼと関わっていけたらと思います。
とりあえず…

来週、小川町の田んぼで生きものを探します。
大宮星槎学園で太陽光パネルを作る
テーマ:東日本大震災復興
2013/06/13 16:24
NPO法人しゃぼん玉の会の主催で昨年、子どもたちの作った太陽光パネル2枚が石巻市十三浜の被災地に届けられました。
その様子は昨年のブログに書いた通りですが、今年もまた4枚の太陽光パネルを届けようというプロジェクトが進行中です。
先日、そのうちの2枚の製作が星槎学園大宮校で行われ、たいして役には立てないというのにお手伝いに名乗りを上げて、出掛けてきました。
今回の太陽光パネル製作は星槎学園としゃぼん玉の会の共同プロジェクトというところでしょうか。
この星槎学園には、これまでしゃぼん玉の会で貴重な時間を共にした、若い仲間たちが通っています。

星槎学園のことは恥ずかしいことに、今回の活動で初めて知りました。
その教育方針、
人を認める。人を排除しない。仲間を作る。
今更改めて言うまでもなく子どもたちにとって大切な事ながら、その実、言葉だけが素通りしていくような空虚さをいつも味わってきたこの身には、とても新鮮な場所でした。
それがちゃんと実践されていることは、今回お邪魔した一日だけで充分に伝わってきたように思います。

この太陽光パネルを製作した場所、実は職員室の一角なのです。
生徒と先生の間の、とても緊密な距離感が心地よいと思いました。
生徒とOBの区別がつかず、OBと先生との区別もつかず、そんな渾然一体となった空間でとにかくみんなして、それは作られました。
講師は、

サイエンス・ジャーナリストにして、博学多才なガーデナーにして、博物学者にして、写真家にして、可愛い後輩
でもある森昭彦氏。
やわらかな雰囲気の中にも科学的な知識を散りばめ、笑いを誘いながらも要点を外さない絶妙な語り口で、まったくの初心者である高校生と先生たちに太陽光パネル製作の概要を、見事伝授してのけたのでした。
そして今回初めてお目に掛かった手作り太陽光パネルの専門家、ソーラーネットの加藤さん。(事後報告です。実名、いいよね?)

彼もまた、その存在自体で空間をやわらかく整えてくれる方でした。

太陽光パネルの製作とは…

つまるところ、はんだ付け作業の連続の訳で。

むしろ、それだけで電気が作れてしまうと言うことの不思議が、良いのかも知れません。
要するにみんなに配られたセルというシリコンで出来た薄い板は、それだけですでに太陽の光を浴びて電気を生み出しているのですから。

ただ、そのセルを34枚つなぎ合わせた後の作業は、やはりプロの力無くしては出来ないもので、

セルの連続体を特殊なシートとガラス板で挟み、

専用車両に搭載された機械でラミネート加工が施されます。
その事で森くんによれば、この先20年の歳月と風雪に耐える強度が生み出されるのだとか。

テストの結果も上々。
2枚の太陽光パネルがここに生まれました。
この後、もう二枚のパネルがしゃぼん玉の会と今度は大学生たちによって製作され、石巻に届けられる予定です。
その設置先にはこの夏また訪問が予定されていますので、いずれ改めて報告させていただきたいと思っています。
(今年はでも、仕事もきっちりさせていただく予定です
)
よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
その様子は昨年のブログに書いた通りですが、今年もまた4枚の太陽光パネルを届けようというプロジェクトが進行中です。
先日、そのうちの2枚の製作が星槎学園大宮校で行われ、たいして役には立てないというのにお手伝いに名乗りを上げて、出掛けてきました。
今回の太陽光パネル製作は星槎学園としゃぼん玉の会の共同プロジェクトというところでしょうか。
この星槎学園には、これまでしゃぼん玉の会で貴重な時間を共にした、若い仲間たちが通っています。

星槎学園のことは恥ずかしいことに、今回の活動で初めて知りました。
その教育方針、
人を認める。人を排除しない。仲間を作る。
今更改めて言うまでもなく子どもたちにとって大切な事ながら、その実、言葉だけが素通りしていくような空虚さをいつも味わってきたこの身には、とても新鮮な場所でした。
それがちゃんと実践されていることは、今回お邪魔した一日だけで充分に伝わってきたように思います。

この太陽光パネルを製作した場所、実は職員室の一角なのです。
生徒と先生の間の、とても緊密な距離感が心地よいと思いました。
生徒とOBの区別がつかず、OBと先生との区別もつかず、そんな渾然一体となった空間でとにかくみんなして、それは作られました。
講師は、

サイエンス・ジャーナリストにして、博学多才なガーデナーにして、博物学者にして、写真家にして、可愛い後輩

やわらかな雰囲気の中にも科学的な知識を散りばめ、笑いを誘いながらも要点を外さない絶妙な語り口で、まったくの初心者である高校生と先生たちに太陽光パネル製作の概要を、見事伝授してのけたのでした。
そして今回初めてお目に掛かった手作り太陽光パネルの専門家、ソーラーネットの加藤さん。(事後報告です。実名、いいよね?)

彼もまた、その存在自体で空間をやわらかく整えてくれる方でした。

太陽光パネルの製作とは…

つまるところ、はんだ付け作業の連続の訳で。

むしろ、それだけで電気が作れてしまうと言うことの不思議が、良いのかも知れません。
要するにみんなに配られたセルというシリコンで出来た薄い板は、それだけですでに太陽の光を浴びて電気を生み出しているのですから。

ただ、そのセルを34枚つなぎ合わせた後の作業は、やはりプロの力無くしては出来ないもので、

セルの連続体を特殊なシートとガラス板で挟み、

専用車両に搭載された機械でラミネート加工が施されます。
その事で森くんによれば、この先20年の歳月と風雪に耐える強度が生み出されるのだとか。

テストの結果も上々。
2枚の太陽光パネルがここに生まれました。
この後、もう二枚のパネルがしゃぼん玉の会と今度は大学生たちによって製作され、石巻に届けられる予定です。
その設置先にはこの夏また訪問が予定されていますので、いずれ改めて報告させていただきたいと思っています。
(今年はでも、仕事もきっちりさせていただく予定です

よろしければ、ホームページもご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/