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秩父地区の被災地支援の面々

テーマ:東日本大震災復興

 昼前からの予報が、なんと朝からの雪。

 仕方なく現場仕事は中止にして、週末南三陸に届ける冷凍庫を引取りに来た。

 都内や県内の支援者から今でも支援物資がこの秩父地区に届けられ、この長瀞町のカヌーヴィレッジを始め、皆野町や小鹿野町など何ヶ所かに集積されている。
 それを今なお被災地各地に届け続けるグループがある。必要な品物を必要と思われるところにピンポイントで届ける。小まめに動き回って一日に十を越す場所を回ることもある。
 筆頭は80歳を過ぎた小鹿野町の高田先生。わたしも何度かお供しているが、あの方のバイタリティーにはとても付いていけない。
 みんな付いていけないから、最近はいつも単独なんだよね。なんとかしないと危ないんだけど、全然聞く耳を持たないんだよね。そんな話を、同じく支援活動に奔走されているカヌーヴィレッジの堀口さんから聞く。
 そうであれば我々が率先して運ぶしかないだろう。


 復興が進めば必ずそこから取り残され、上手に支援を受けられず、孤立していく人が出てくる。神戸の時もそうだった。
 高田先生は被災地を隅々まで回りながら、じつに丁寧にそんな聞き取り調査もしておられる。往復した回数は実に72回。
 われわれはまだ、付いていくので精一杯だ。

支援物資引き取り



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本日の打合せ

テーマ:しごと

 週末に予定していた2件の手すり取付・段差解消工事が予定よりも早く終わったため、本日は打合せがひとつだけ。

 傾斜地の造成だったため、宅盤までの高さが道路から2メートル以上。
 敷地の外に出るのはおっくうなので、杖やシルバーカーを使ってせめて家の周りをぐるりと散歩したいというご希望である。
 そして、そこには様々な障害物と段差が点在している。それを解消して、散歩を楽しむとあらば、無論コンクリートで舗装すれば良いという、そんな安易なものではあるまい。

 まだ施主さんが元気な頃であれば、わたしも頼まれてこんな庭を造っていただろうか?
 その時に、いやいや将来足腰が弱られることを考えれば、などという提案は出来ただろうか?

 でもまあ少なくともこんな時、あの業者が居てくれて良かったとせめてそう言ってもらえればと思う。
 これから設計に取りかかる。
 感動!
 まだ明るいうちのデスクワークなんて!





昨日の仕事

テーマ:しごと

 昨日はM町での単発の仕事。
 福祉用品を扱ったり住環境整備をしている取引先があって、大切におつき合いさせて頂いているのだが、時々そちらからこのような単発の仕事が入る。たいていはご家族の足腰の具合が悪くなられたり、そのご家族が退院されたりするタイミングでお話を頂戴するため、あまり先延ばしはできない。
 継続的な入っている現場があれば、従って週末にさせて頂くことになる。

 これだけの仕事をするのに、軽トラック山盛りの資材と道具が必要だった。
 扉の内側にはあと段差解消用の木製ステップがある。
 大工、アンカー、はつり、削孔、型枠、左官、手すり組立… 一日の仕事とはいえ作業内容が多岐にわたり、簡単に取りに戻れない遠方が多いので、どうしても資機材の数が多くなる。

 それにしてもわれわれは、いずれ自分たちの足腰が弱ったり自分の足で歩けなくなったりする事を想像して、あらかじめ身の回りの環境を整えたりしないものなのだなぁと、しみじみ思う。 
 それだけの暇もお金も無いし…
 でも後になって、慌てて何とかしないと儘ならない事態となる事もある。
 そういう事例が最近はとみに多い。
 そして、その為の介護保険も大した補助はしてくれない。
 だからわれわれ異業者が週末ごとに、山盛りの道具を積んで遠出をする事になる。
 
 なんか根本的に良くできないものだろうか?



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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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