森昭彦さんの本
テーマ:本
2011/08/16 12:51
森くんの本の魅力については、「嫉妬する」とまで表現してくれた柳生真吾さんがすでにそのブログの中で紹介してくださっているので、ここで改めて紹介するまでもないのですが、本人によればなかなか売れず印税もたまにしか入ってこないということなので、ここは最近産まれたばかりのお子さんのミルク代のためにも、微力ながら応援をしたいと思いました。
実はわたし自身もすでに何冊かまとめて購入し、わが社のノベルティグッズではありませんが仲間やお客さまに配らせてもらっています。
最近特に雑草をこよなく愛するお客さんに出会う機会が増えました。
カタバミを深く愛するわたしとしては類が友を呼んだと嬉しい限りでして、みなさんにはぜひ森くんの本の愛読者になってもらいたいと思っています。
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昨年のキャンプで頂戴した3冊の本たちはそれはもうどれも面白く、これは柳生さんも言っているようにまず文章が洒脱です。
わかりやすくて面白い。少しでも知っている植物などの話題では思わずニンマリさせられますし、知らない植物やムシなら、ぜったい会いたくなる。そんな魅力的な文章です。
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そして、彼自身が撮った写真がいいです。大判の分厚い植物図鑑でも植物の全体像が伝わってこなかったり、特徴的な部分の写真が無かったりするというのに、彼の本では自分が撮るだけに写真もまた饒舌です。
それに加えて植物のイラストまで加わるので、とてもわかりやすい。それで新書サイズですからフィールドワークだけでなく通勤通学のお供ににも最適です。
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わたしは「身近な雑草のふしぎ」を読んで、草取りの作業量を一気に減らしましたし、「身近な野の花のふしぎ」を読んでスズメノエンドウやギシギシに憧憬を超えた愛情すら覚えてしまいました。
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「身近なムシのびっくり新常識100」は図鑑ではありませんが、それだけに読み物として面白く、特にこれまで迷惑ものとしてしか扱ってこなかったハチや蛾、イモムシや毛虫、ゾウムシやカメムシに対する見る目を一新させられました。
そして、今回頂戴したのが今月末発売の(紹介しても良かったのだろうか? …しちゃうけれど)、「うまい雑草、ヤバイ野草」!

こんな本があれば良いなと思っていた本です。内心で快哉を叫びました。
これまで通りの植物図鑑の形式ながら、読み物がパワーアップ。さらに饒舌です。
なにより、似た仲間を上手に比べられるようにしてこれでもかというほど注意点を本文と写真で明確にしている点、絶対に誤食事故を避けたいという森くんの強い思いがつたわってきます。
どのページをめくっても植物と昆虫たちに対する愛情に満ち溢れた良書4冊。
ソフトバンククリエイティブ株式会社発行の「サイエンスアイ新書」シリーズ。定価すべて1,000円。
絶対にお買い得のお勧め本たちでした。
敬愛するガーデナーにしてサイエンス・ジャーナリスト、森昭彦さんにお会いする
テーマ:ひと
2011/08/16 11:47
残暑お見舞い申し上げます。
関東地方は相変わらず厳しい暑さが続いています。
ガーデン工房 結 -YUI- には特に盆休みはありませんが、この暑さの中現場に出るのは自殺行為で(その証拠に現場で仕事をしていると、放送で「屋外での活動は極力避けましょう」と叱られてしまいます)、開店休業状態です。
それを良いことについ先日、古い仲間たちと堂平山に登ってきました。
我が家から1時間弱、仲間たちの住む鴻巣や桶川からでも1時間半弱、わずか標高875.8mの山ですがかつての東京天文台が今もそこに有るように空気は澄み、気温は低く、とても快適な時間を過ごすことができました。
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仲間の話を始めると長くなるので…
なにせ今から30年をさかのぼらなくてはならないのですが、わたしがかつて入植していた那須の農場に援農を兼ねてキャンプしにきた大学生たちとその二世たち、その彼らが企画実行してきた様々なキャンプから巣立っていったかつての子供たち、歴代のリーダーたち、そのまた子供たち…
そんな仲間が夏にはこの堂平のキャンプ場に、年末にはかつてわたしたちが作った秩父のキャンプ場に泊まるのがすっかり恒例となっています。
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一昨年にはかつて水俣に嫁いで低農薬、無農薬のデコポンの販売ネットワークの仕事をする友人と25年ぶりに再会し、昨年は1日違いでサイエンス・ジャーナリストの森昭彦氏とすれ違ってしまいました。彼は30年前のキャンプ
のときに参加した小学生たちの世代です。最初のキャンプの参加者(彼とその家族にも今回、会うことができました)の友人で、のちにこのキャンプサークルのリーダーとなったうちの一人なのだとか。
その昨年の堂平で彼が置いて行ってくれた3冊の本がとても面白く、同業の後輩でありながらすっかり彼の才能と活動の姿勢に魅了されてしまったわたしは、彼に会うのをずっと楽しみにしていたのでした。
キャンプ2日目のお昼前、われわれがキャンプ場に併設された農園でブルーベリー狩りをしていたところ、
「こんにちわぁ~!」
山頂全体に響き渡るような元気な声を発して彼が、彼の友人たちとともに登場しました。
わたしはすこし度肝を抜かれ、傍らのキャンプリーダーに、
「森くんってあんな子だったんだ…」
思わず呟いたものでした。
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それからのひと時、日帰りの森くんたちが下山するまでの間、それはとても楽しい時間を過ごしました。
博学多才な彼の魅力はその間も十分に発揮され、キャンプ場に飛来するムシたちを事細かに紹介してくれます。
その知識は植物や昆虫の他、鳥類にまでおよび(法学部出身のくせに!)、それでいながらなかなかビジネスとしての仕事が成り立たない現実、著作の苦労、ご家族のこと(お子さん誕生、おめでとう!)など、話は植物やこの仕事に関するいろいろな話題にまで広がっていったのでした。
あれだけの才能を持つ彼がキャンプの仲間たちからはモリチビの愛称で呼ばれて、時にからかわれ、時にかわいがられる様子を見ながら、わたしはほのぼのと気持ちを温かくしたものです。(ちなみにわたしはムッチリで、今でもそう呼ばれています)
わたしが折原ファームでひそかに繁殖を企てつつあった未知の雑草を見てもらったところ、その日のうちに調べてメールでその名前と生態を報告してもらい、また今月末に発売されるこれまたとびきり面白い新作もいただいてしまいました。
この先機会があればぜひ一緒に仕事がしたいですね、の誘いには気持ちよく応じてくれて、ぜひ草取りを手伝いに行きます。得意ですから!
…そういう人なのでした。

惜しむらくはあまりにも彼の滞在時間が少なくて、彼のフィールドワークに同行できなかったこと…
それはまた次回の楽しみに取っておきたいと思います。
こんなムシの名前を、今回は聞きそこなってしまいましたから…

関東地方は相変わらず厳しい暑さが続いています。
ガーデン工房 結 -YUI- には特に盆休みはありませんが、この暑さの中現場に出るのは自殺行為で(その証拠に現場で仕事をしていると、放送で「屋外での活動は極力避けましょう」と叱られてしまいます)、開店休業状態です。
それを良いことについ先日、古い仲間たちと堂平山に登ってきました。
我が家から1時間弱、仲間たちの住む鴻巣や桶川からでも1時間半弱、わずか標高875.8mの山ですがかつての東京天文台が今もそこに有るように空気は澄み、気温は低く、とても快適な時間を過ごすことができました。
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仲間の話を始めると長くなるので…
なにせ今から30年をさかのぼらなくてはならないのですが、わたしがかつて入植していた那須の農場に援農を兼ねてキャンプしにきた大学生たちとその二世たち、その彼らが企画実行してきた様々なキャンプから巣立っていったかつての子供たち、歴代のリーダーたち、そのまた子供たち…
そんな仲間が夏にはこの堂平のキャンプ場に、年末にはかつてわたしたちが作った秩父のキャンプ場に泊まるのがすっかり恒例となっています。
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一昨年にはかつて水俣に嫁いで低農薬、無農薬のデコポンの販売ネットワークの仕事をする友人と25年ぶりに再会し、昨年は1日違いでサイエンス・ジャーナリストの森昭彦氏とすれ違ってしまいました。彼は30年前のキャンプ
のときに参加した小学生たちの世代です。最初のキャンプの参加者(彼とその家族にも今回、会うことができました)の友人で、のちにこのキャンプサークルのリーダーとなったうちの一人なのだとか。
その昨年の堂平で彼が置いて行ってくれた3冊の本がとても面白く、同業の後輩でありながらすっかり彼の才能と活動の姿勢に魅了されてしまったわたしは、彼に会うのをずっと楽しみにしていたのでした。
キャンプ2日目のお昼前、われわれがキャンプ場に併設された農園でブルーベリー狩りをしていたところ、
「こんにちわぁ~!」
山頂全体に響き渡るような元気な声を発して彼が、彼の友人たちとともに登場しました。
わたしはすこし度肝を抜かれ、傍らのキャンプリーダーに、
「森くんってあんな子だったんだ…」
思わず呟いたものでした。
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それからのひと時、日帰りの森くんたちが下山するまでの間、それはとても楽しい時間を過ごしました。
博学多才な彼の魅力はその間も十分に発揮され、キャンプ場に飛来するムシたちを事細かに紹介してくれます。
その知識は植物や昆虫の他、鳥類にまでおよび(法学部出身のくせに!)、それでいながらなかなかビジネスとしての仕事が成り立たない現実、著作の苦労、ご家族のこと(お子さん誕生、おめでとう!)など、話は植物やこの仕事に関するいろいろな話題にまで広がっていったのでした。
あれだけの才能を持つ彼がキャンプの仲間たちからはモリチビの愛称で呼ばれて、時にからかわれ、時にかわいがられる様子を見ながら、わたしはほのぼのと気持ちを温かくしたものです。(ちなみにわたしはムッチリで、今でもそう呼ばれています)
わたしが折原ファームでひそかに繁殖を企てつつあった未知の雑草を見てもらったところ、その日のうちに調べてメールでその名前と生態を報告してもらい、また今月末に発売されるこれまたとびきり面白い新作もいただいてしまいました。
この先機会があればぜひ一緒に仕事がしたいですね、の誘いには気持ちよく応じてくれて、ぜひ草取りを手伝いに行きます。得意ですから!
…そういう人なのでした。
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惜しむらくはあまりにも彼の滞在時間が少なくて、彼のフィールドワークに同行できなかったこと…
それはまた次回の楽しみに取っておきたいと思います。
こんなムシの名前を、今回は聞きそこなってしまいましたから…
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