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ダモンネみはらし 青空マーケット

テーマ:イベント
昨日は梅雨の晴れ間の大快晴!

熊谷のダモンネみはらしでは、先週から順延された恒例の「青空マーケット」がその名の通り、とても気持ちの良い空の下で開催されました。

青空マーケット01

不要品のバザーに押し花などの手作りアクセサリーや雑貨販売、新潟の十日町まで摘みに行ったというヨモギを使ったつきたての草餅、和菓子屋さん特製の団子、豚汁、就労支援施設「ゆりかご」さんによる移動式屋台のフライとフライドッグ、美味しい豆腐と豆乳、農家直送の苗や野菜などなど…
売り上げた収益はすべて被災地に届けるということでした。

わたしも久々のお休み…とはいきませんで、朝は早起きして設計して、夕方からは打ち合わせと契約があったのですが、まあまあ半分くらいの休暇をとって参加させていただきました。

青空マーケット02

これはまだ開始直後の写真で、このあとぞくぞくとお客さんが訪れました。
住宅地の一角に位置するダモンネみはらしは、なんだかんだ言っても50坪ほどの個人の住宅みたいなものですから、よくもまあそんなところにこれだけ人が集まったものという感じです。でも、その盛況ぶりの写真が1枚もありません。
この後、イベントの終了までわたしはひたすら忙殺されることになりました。

主催スタッフのYさんからの依頼は、「ノンアルコールカクテルをやりませんか」ということでした。
暑さが予想される当日、彼女たちが作った野草茶だけで間に合うとは思えず、かといって缶ジュースを売るのはあまり気が進まない…
それが前日の話だったので、それから仕事の合間と夜は段取りに走りました。

揃えたのは、何種類かのハーブティーとフルーツソース、レモンとデコポン果汁、カシスジュース、ミルクとヨーグルトにチョコレートソース、炭酸、シロップ、それと幸運なことにエキナセア&オレンジの美味しいコーディアルも手に入れることができました。
それから、ダモンネのスタッフから手作りのしそジュースと梅はちみつの提供を受けたのにはとても助かりました。
道具の方は物置にしまってあった、以前にパブをやっていた時分のカクテル道具一式とグラス類を母親に引っ張り出しておいて貰い、何とか翌日までに間に合わせたのでした。

昨日は日中になるととても暑くなり、最初は子供たちを中心に、続いて家族連れ、女性のお客さんと行列は絶え間なく続き、1杯50~100円で7000円ほどを売り上げましたので、わたしはおそらく100回以上シェーカーを延々と振り続けたのだと思います。(原価とトントンでしたので、残念ながら利益を被災地に届けるまでには至りませんでした)
好評だったのはフルーツのスパークリングとヨーグルトシェイク、ハーブティー&ミルクをきりきりに冷やしたのもよく売れました。しそジュースソーダは根強い人気を誇り、梅はちみつ&レモンソーダも意外と子供たちからたくさんのリクエストをもらいました。エキナセア、オレンジにグローブが加わったコーディアルにレモンの爽やか風味を加え、ソーダで割ったスパークリングも、昨日生まれた傑作カクテルの一つです。

これまでにも自分の手がけたガーデンの完成パーティーなどでカクテルを作ったことはありましたが、アルコールを最後まで1滴も使わなかったのは、今回が初めての経験でした。
とても楽しかった…
みんなにとても喜んでもらえたし…
でも、本職の庭作りよりもヘトヘトになりました~


写真が少ないので、ダモンネみはらしのガーデンです。

ダモンネみはらしの庭01

青、ピンク、白と混色されたニゲラをベースにアリウム、カンパニュラ、ジキタリス、カモミール、ラークスパーといったところが花盛りでした。
この庭を大切に育てられているYさんの好みと愛情の深さがしみじみ伝わってくる、小さくてもとても充実した、おもちゃ箱と宝石箱を一緒にしたようにガーデンです。

ダモンネみはらしの庭02

ダモンネみはらしの庭05


わたしのお客さんも何人か来てくださいましたが、みなさん、
「先生、今度お庭の一角にこんな場所を作ってくれませんか?」

ダモンネみはらしの庭03


はいはい。
ぜひまたお庭を作りに伺いたいと思います。

ダモンネみはらしの庭04

さ、今日もこれからお庭のメンテナンスに出掛けてきます!




よろしければ、ホームページもご覧下さい。
 http://www.yui-garden.com/









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国際バラとガーデニングショウ07

テーマ:イベント
昨日の5月17日、「国際バラとガーデニングショウ」は終演を迎えました。

わたしは日中、熊谷の現場に入っていましたので慌ただしくそれを片付け、ぎりぎり18時に会場に到着し、総勢5名で解体・撤収作業に入りました。

解体・撤収01

解体して積み込みを終えたのが23時。
4台の車両で深谷市の煉創高橋さんの置き場まで搬出しました。

会場には、まだまだ解体作業中のコンテスト参加者のみなさんがいたようです。

解体・撤収02

製作開始からきっかり10日間。

この10日はかなり長かった気がします。
いろいろな人と出会い、考えることが多く、疲れもしたし喜びもしました。

とてもよい経験でした。

解体・撤収03

製作したガーデンの植物の中には、期間中に花の盛りを越えたものもあります。
それらはそれでも最後まで植え替えずにがんばってもらいました。
期間中に開花したり、花芽が充実して、これから咲こうとするものもありました。

テマリシモツケ・ディアボロ、ガウラ、アジサイ、ニシキギ、カルミア…。
若いジキタリスもまだ、咲き揃うまでには至りませんでした。
期間中涼しかった気候が、せめて今くらいの気温で推移していたら、あるいは咲いてくれたかもしれません。

解体・撤収04

2日間で製作して半日で解体しなければならないショウ用のガーデンですから、そこは割り切って非日常的な、非現実的でとことん夢のあるガーデンを作れば良いのでしょうし、惜しげなく植物を使い、張りぼてのハードを飾り立てれば良いのでしょう。
お客さまにそのようにして楽しんで頂くのも、われわれの仕事の一部かも知れません。

ですが、以前まわりまわって、「○○チャンピオン」のなんとか王選手権への出場依頼が来たときにも同じ事を考えたのですが、ガーデンという何ヶ月もかかって作り上げていき、それから何年も掛けて完成させていくような存在に対して、短かく時間を制限して製作を競うということそのものが、何だかとてもそぐわないと感じてしまうのです。

そのテレビ番組の中で実際に作られたガーデンは、それがこの先ずっとどなたかの持ち物になるにもかかわらず、放送されたその期間限定でしか華やぎのないものであったり、数年後の風化が容易に予想できるものであったり、その維持管理に汲々としなければならないようなものであったりして、わたしはしみじみお断りして良かったと思いましたし、同時に深い失望にとらわれたものでした。

だから、その後秩父市の依頼を受けたガーデニングイベントの企画に参加した時、わたしの担当したガーデニングコンテストでは製作に1週間をあてて見学者にはその製作経過も楽しんで頂き、展示は25日間と長々と引っ張り、解体も公開して飾ったハードや植物はその場で見学者に販売可能と言うことにしました。
鑑賞期間の長い芝桜関連のイベントだから実現できたということもありましたが、これはなかなか冒険的な試みでした。
コンテスト参加者も長く楽しんでもらえる植物を選定したり、維持管理に赴いたりといろいろ苦労をしてもらいましたが、期間中の週末にはその参加者たちに花の販売をしてもらったり、焼きそばを焼いてもらったりとなかなか楽しいことの方が多かった気がします。
もちろん、発案者の責任としてわたしが常に会場に詰めて、遠方で多忙の参加者のため、市の職員さんたちと共に花殻を摘んだり、水やりをしたのは言うまでもありません。(もちろんボランティアでしたが)

昨夜の慌ただしい解体作業の中、そんなことを思い出したり考えたりしながら、会場と駐車場の間を何度も往復して植物たちを運んだのでした。

解体・撤収05

まあ、それはそれはとして今回のイベントは楽しかったし、この先の自分の仕事の方向性も見えた気がしています。

搬出した植物たちはすべて、高橋さんの手によって近くの小学校に今日のうちに寄贈されるとのこと。

まだ若くてこれから花の盛りを迎えるジキタリスたちも、きっとそこで子供達の目を楽しませてくれることでしょう。



ホームページもよろしければご覧下さい。
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国際バラとガーデニングショウ06

テーマ:イベント
5日目。日曜日です。
さすがは週末。
入場してくるお客さんがひきも切らず、長い列がお昼過ぎまで延々と続いて場内の人口密度は平日の3倍近くにもなったでしょうか?

われわれの近くで店を出している弁当屋さんの1軒にそれとなく聞いたところ、本日は1800食を売り上げたそうです。しかも3時過ぎに完売でした。

…恐るべし。



さて、残るはあと1日となった「国際バラとガーデニングショウ」ですが、明日わたしは現場に入りますので夜の撤収作業までもう来ることがありません。

このシリーズもそろそろ終わりにしなくてはなりませんので、会場の紹介を駆け足で…


前回紹介しました企画展にはもうひとつ有りまして、その「サロン・ド・ローズ」から、黒柳徹子さんがプロデュースして、大野耕生さんがバラ選定をし、佐藤進さんが製作した「エミリー・ディキンソンの庭」。

エミリー・ディキンソンの庭01

内覧会での佐藤さんがいらっしゃったときの写真です。

そしてこれは今朝、大野さんがメンテをなさっていたときの様子。

エミリー・ディキンソンの庭05

黒柳さんのこのコメントで、このガーデンの趣旨がわかって頂けれるかと思います。

エミリー・ディキンソンの庭02

小さな空間ながら、高さと奥行きのある構成がされていて、今回のショウの中でも特に好きなガーデンのひとつです。

エミリー・ディキンソンの庭04

エミリー・ディキンソンの庭03



そして、ケイ山田さんによる「フラワーガーデンのティーパーティー」。

フラワーガーデンのティーパーティー01

フラワーガーデンのティーパーティー02



マーク・チャップマンさんの「リトリートガーデン~英国風癒しの庭~」。

リトリートガーデン01

リトリートガーデン02

この部屋の中からガーデンを見せる手法は、前回の清水工業GARDENさんもそうでしたが、コンテスト作品の中にも他に2作ばかりありました。ただ、そこから庭に出て(入って)行けるという構成はここだけでしたでしょうか。

リトリートガーデン03


そして、これが吉谷桂子による「精霊の花園~ニンフの泉~」。

精霊の花園~ニンフの泉~01

森の中に泉があって、それを取り巻く美しい花園には小さな妖精たちが棲んでいます。


精霊の花園~ニンフの泉~03

精霊の花園~ニンフの泉~04

とてもストレートな構成ながら、それだけに説得力があります。

精霊の花園~ニンフの泉~02

なによりも配色が素晴らしい。

ごくごく自然な植栽の中で、赤系統の暖色でまとめたエリア、イエローのエリア、ホワイトのエリアと、いくつかのエリアを連続させ、移動しながら見る角度によってガーデンの印象を少しずつ変えていきます。

精霊の花園~ニンフの泉~06

そこここに隠れ遊ぶ妖精たちを発見する楽しみと、彩りの変化を味わう楽しみ…

精霊の花園~ニンフの泉~05

何度見ても飽きの来ないガーデンだと思いました。




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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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