宝登山のロウバイ
テーマ:植物
2010/01/24 22:51
秩父、快晴。
気温も上昇し、今日は首都圏から多くの観光客が押し寄せました。
私も今日は数ヵ月ぶりの完全休養にしようと決め、かねてから娘と約束していた宝登山に登ることにしました。
宝登山(ほどさん)。
標高497メートルですから登山というほどではありません。
山頂へと向かうハイキングコースは、宝登山神社の奥の宮への参道。
ロープウェイも通じており、山頂には小さな動物園と茶店と梅林と、ロウバイ園とがあります。
そのロウバイが例年より早く満開の見頃を迎え、今日は大勢の観光客が殺到しました。
われわれはそれを避けようと早めに家を出て、8時過ぎに登り始めたのでした。
空は青く、空気はキンと澄み切っています。
足元は昨夜の冷え込みそのままに、まだ凍結している場所もちらほら。
見下ろす荒川と並行する長瀞の町並みも、落葉樹と針葉樹との入り交じった山なみも美しく…
若葉の頃も美しいのですが、この落葉した木々の枝に僅かに新芽がふくらんで、淡くてふわりとした景色も美しいものです。
以前、参道の両側にうっそうと茂っていた杉の林でしたが、ここ数年かけて伐採され、新たに様々な落葉樹の苗木が植えられていました。
埼玉県と長瀞町と各企業との共同事業で、「未来へつなぐ」森事業、なのだそうです。
すっかり明るくなった参道は新鮮で、新しい森の誕生が予感されて気持ちも晴れやかにさせてもらえました。
この宝登山には少しプライベートな事情があり、毎年娘と登っているのですが、今年は正月から忙しくて年始めに来ることができず、今日はようやく訪れることが出来たのですが、うっかりロウバイの見頃に重なってしまいました。
が、せっかくの花の見頃ですから、楽しんでくることにしました。
登り初めてから奥の宮石段下まで35分。
山頂はロウバイの甘い香りで満たされていました。
ロウバイ。
落葉低木。蝋梅という名の通り、蝋細工のような鮮やかな花を咲かせます。
中国の原産で、17世紀に日本に渡ってきたそうです。
寒さのまだ厳しいこの季節に花を、それも鮮やかな黄色い花を咲かせるという点ではとても貴重な木です。
甘い香りと咲く時期、そしてその名前からして梅とおなじバラ科サクラ属かと思いきや、そのままロウバイ科ロウバイ属なのだと、これは今日になって初めて知った事実でした。
そして、梅園の方でもちらほらと梅のつぼみがふくらみかけていて…
ロウバイの華やかな香りとはまたひと味ちがう、しっとりと品のある香りを放ち始めていたのでした。
そうこうするうちに始発のロープウェイから降りてきた皆さんが殺到してきたので、われわれは早々に退散し、用事を済ませ、奥の宮にお参りして、ふたたび下山の途に就いたのでした。
今年はもう一度、山桜の花の頃に来ようと、娘と約束しました。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
モバイルサイトも立ち上げました。(トップページのQRコードからどうぞ)
気温も上昇し、今日は首都圏から多くの観光客が押し寄せました。
私も今日は数ヵ月ぶりの完全休養にしようと決め、かねてから娘と約束していた宝登山に登ることにしました。
宝登山(ほどさん)。
標高497メートルですから登山というほどではありません。
山頂へと向かうハイキングコースは、宝登山神社の奥の宮への参道。
ロープウェイも通じており、山頂には小さな動物園と茶店と梅林と、ロウバイ園とがあります。
そのロウバイが例年より早く満開の見頃を迎え、今日は大勢の観光客が殺到しました。
われわれはそれを避けようと早めに家を出て、8時過ぎに登り始めたのでした。
空は青く、空気はキンと澄み切っています。
足元は昨夜の冷え込みそのままに、まだ凍結している場所もちらほら。
見下ろす荒川と並行する長瀞の町並みも、落葉樹と針葉樹との入り交じった山なみも美しく…
若葉の頃も美しいのですが、この落葉した木々の枝に僅かに新芽がふくらんで、淡くてふわりとした景色も美しいものです。
以前、参道の両側にうっそうと茂っていた杉の林でしたが、ここ数年かけて伐採され、新たに様々な落葉樹の苗木が植えられていました。
埼玉県と長瀞町と各企業との共同事業で、「未来へつなぐ」森事業、なのだそうです。
すっかり明るくなった参道は新鮮で、新しい森の誕生が予感されて気持ちも晴れやかにさせてもらえました。
この宝登山には少しプライベートな事情があり、毎年娘と登っているのですが、今年は正月から忙しくて年始めに来ることができず、今日はようやく訪れることが出来たのですが、うっかりロウバイの見頃に重なってしまいました。
が、せっかくの花の見頃ですから、楽しんでくることにしました。
登り初めてから奥の宮石段下まで35分。
山頂はロウバイの甘い香りで満たされていました。
ロウバイ。
落葉低木。蝋梅という名の通り、蝋細工のような鮮やかな花を咲かせます。
中国の原産で、17世紀に日本に渡ってきたそうです。
寒さのまだ厳しいこの季節に花を、それも鮮やかな黄色い花を咲かせるという点ではとても貴重な木です。
甘い香りと咲く時期、そしてその名前からして梅とおなじバラ科サクラ属かと思いきや、そのままロウバイ科ロウバイ属なのだと、これは今日になって初めて知った事実でした。
そして、梅園の方でもちらほらと梅のつぼみがふくらみかけていて…
ロウバイの華やかな香りとはまたひと味ちがう、しっとりと品のある香りを放ち始めていたのでした。
そうこうするうちに始発のロープウェイから降りてきた皆さんが殺到してきたので、われわれは早々に退散し、用事を済ませ、奥の宮にお参りして、ふたたび下山の途に就いたのでした。
今年はもう一度、山桜の花の頃に来ようと、娘と約束しました。
ホームページもぜひご覧下さい!
http://www.yui-garden.com/
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東松山のガーデン 植栽編
テーマ:植物
2009/10/17 09:07
さて、東松山のお宅もお庭のアウトラインが固まってきたところで、第2期の植栽作業です。
ガーデンの仕事をしていて、何が楽しいと言ったらもちろん全部楽しいのですが、特にこの植栽作業には捨てがたい魅力があります。
一瞬にして景色が変わり、お客様が喜んでくださり、こちらはこちらで様々な発見の連続です。
発見のその1。
樹にはその樹がもっとも美しく見える、絶対的な表の顔がありますね。それを見つける喜び!
それは僅かに角度や傾きが変わっただけで、容易に崩れてしまいます。
とても繊細な表情です。
もちろん樹はこの先、際限なく成長をしていく訳ですから、その都度その表情は変わっていくことでしょう。
だから、精一杯その姿を想像して、それでいて今が一番美しくなるように位置を決め、角度を決め、傾きを決めます。
わたしにいま出来る、精一杯のことです。
発見のその2。
単独で植える時のその表情が、列植したり、組み合わせて植える段になると途端に一変します。
全体のバランスの中で樹が生き始めます。
そのために傾きを変えたり、角度を変えてあげたりすることが必要になる場合が出て来ます。
わたしが分かる、のではなく、樹が教えてくれるというその感覚。
そんな発見です。
発見のその3。
思わぬ季節の変化を知らされます。
トウネズミモチの実は、つい先日まで淡い薄緑色でした。
それがいつの間にか、紫に色づき始めています。
季節がさらに進めば、これが黒に近い深~い藍色に変わります。
だから、この一瞬にしか出会えない色がここにあるのだと、とても嬉しく感じました。
お庭の仕事はこれから門柱の仕上げ、アプローチ、車庫と進んでいきます。
ここで植えた樹木がこの先どれだけ居心地よく感じてくれるか、それを見極めながらの作業となります。
あ、ところでマカダミアチョコのカラメリゼ!
見つけてきました。
何のことはない。箱ではなくて小袋のパックなら、どこにでも有ったのでした。
もちろん美味しく頂きながら、今朝図面を仕上げたCOZYでした。
ガーデンの仕事をしていて、何が楽しいと言ったらもちろん全部楽しいのですが、特にこの植栽作業には捨てがたい魅力があります。
一瞬にして景色が変わり、お客様が喜んでくださり、こちらはこちらで様々な発見の連続です。
発見のその1。
樹にはその樹がもっとも美しく見える、絶対的な表の顔がありますね。それを見つける喜び!
それは僅かに角度や傾きが変わっただけで、容易に崩れてしまいます。
とても繊細な表情です。
もちろん樹はこの先、際限なく成長をしていく訳ですから、その都度その表情は変わっていくことでしょう。
だから、精一杯その姿を想像して、それでいて今が一番美しくなるように位置を決め、角度を決め、傾きを決めます。
わたしにいま出来る、精一杯のことです。
発見のその2。
単独で植える時のその表情が、列植したり、組み合わせて植える段になると途端に一変します。
全体のバランスの中で樹が生き始めます。
そのために傾きを変えたり、角度を変えてあげたりすることが必要になる場合が出て来ます。
わたしが分かる、のではなく、樹が教えてくれるというその感覚。
そんな発見です。
発見のその3。
思わぬ季節の変化を知らされます。
トウネズミモチの実は、つい先日まで淡い薄緑色でした。
それがいつの間にか、紫に色づき始めています。
季節がさらに進めば、これが黒に近い深~い藍色に変わります。
だから、この一瞬にしか出会えない色がここにあるのだと、とても嬉しく感じました。
お庭の仕事はこれから門柱の仕上げ、アプローチ、車庫と進んでいきます。
ここで植えた樹木がこの先どれだけ居心地よく感じてくれるか、それを見極めながらの作業となります。
あ、ところでマカダミアチョコのカラメリゼ!
見つけてきました。
何のことはない。箱ではなくて小袋のパックなら、どこにでも有ったのでした。
もちろん美味しく頂きながら、今朝図面を仕上げたCOZYでした。