<<最初    <前    12  |  13  |  14  |  15  |  16    次>    最後>>

近頃のお仕事

テーマ:しごと
すっかりご無沙汰してしまいました。

あの前科暴露の記事を最後にしばらく休むと、何か有ったのではないかと思われてしまいますね。

ああ悲しいかな零細企業の代表は、昼間現場+夜中設計のサイクルに入りますと、平均睡眠時間が5時間を下回るようになります。これを4時間に削ってプログを更新し続けることがいかに困難か、今回身に染みて感じた次第です。
暴露記事の続きは用意して古い写真を引っ張り出していますし、昨年のイングリッシュガーデン巡りも記事にしたいし、忙しい中、それでも紅葉狩りには行ったし… 書きたい記事はてんこ盛りなのです、実は。
やはりそろそろ現場は引退しようか…
なんて夢の夢。
それでは家族を養っていけません。

さて、ここしばらくの仕事の報告から。

少し古いですが週末を使って、以前植栽工事をした深谷のお宅から、メンテナンスのご依頼が。

プンゲンストウヒ

このプンゲンスがマツクイムシにやられてしまい、すくすく育っていたのが突然枯れ出してしまいました。
住宅地の真ん中です。油断もありましたが植えて1年以上経過していて、とても残念です。

今回はご相談の上、常緑ヤマボウシのホンコンエンシス‘月光’を植えることにしました。

ホンコンエンシス月光

すでに花芽が一杯で、これからの紅葉に合わせ、来年初夏の開花が楽しみです。


その後は、お仕事の依頼を頂き、熊谷のM様邸を訪問。

熊谷市M様邸打合せ

用意していったデザインを気に入って頂き、内容はほぼ即決。
設計と積算に入りました。
はい。これが睡眠時間5時間の理由のひとつとなっております。
今日の明け方、ほぼ出来上がってプログ復帰を果たしたところです。

この間、継続作業中の東松山のお宅も佳境に入り、今週中には竣工予定です。

東松山フロント10.23.

ホンコンエンシス


アベリア・ホープレイズ

さて。
これからまた、バリバリ書きます!





庭ブロ+(プラス)はこちら

ウリン材を使った施工例…みたい、な

テーマ:しごと
今朝の続きです。
ウリンついでにこれまでウリン材を使った施工例を、ウッドデッキと立水栓つながりで幾つか紹介します。

まず、ウリンの立水栓にはやはりウリンの水受けでしょう、と思って作りました。昨年秋の、熊谷のお宅です。

ウリン水栓A

そして、隣接するウッドデッキはグランドレベルにコンクリートの土間を打ち、そこから僅かに立ち上げただけのもの。足元の植物を楽しむためのデッキです。プライベートな空間を、タカショーのe-ウッドパネルが演出してくれています。

ウリンデッキA


こちらは昨年末の秩父市のお宅。
2本のウリン水栓と6本のダミー柱をL型に並べ、表からの景色と車庫側からの景色の、二通りの見せ方をしてみました。

ウリン水栓B

そして、同じお宅の道路側から見たウリンのスリットフェンスと、ウッドデッキ。

ウリンフェンス+デッキB


そしてこれは今年の春先です。深谷市のお宅。

やはりウリンのスリットフェンスを並べ、

ウリンフェンスC

背面から見た時に、そのうちの1本が立水栓になっています。
なかなかお洒落で気に入っています。
(製作は大変でしたが!)

ウリン水栓C

天然の素材だからこそ、いろいろ工夫が出来るし遊びも出来るし、
それでいてきっちり空間を演出してくれる…わたしが今一番はまっている素材がこのウリンです。


最後は取引先でもある花園町の植木屋さん、「ガーデン・ファーム」田中園の直売センターに今年春製作したウッドデッキです。

ウリンデッキD

いつも新しい樹種を見つけてきては紹介してくれる、頼もしいパートナーです。
関越花園インター近くの道の駅やJA直売所あたりに行けば地図をもらえますので、近くまでお越しの際はぜひお立ち寄り下さい!










ウリンのウッドデッキ 完成編

テーマ:しごと
さて、東松山のウリン製ウッドデッキも最終工程です。

床板張り

ウリンはすでにご存じの方も多いかもしれませんが、屋外のウッドデッキ材料としては最高の耐久性を誇る樹種です。
公称30年以上はかなり安い見積もりで、おそらく無塗装で50年近くは保つのではないかとさえ言われています。
それだけに大変高価であったため、これまで公共施設や一部高級層でしか使用されて来ず、わたしもしばらくは指をくわえて羨ましがるしかありませんでした。

それが近頃は比較的安く流通するようになり、購入量もロット単位ではなく一枚からでも届けてもらえるようになり、わたしも最近ではフェンス、アプローチ、門柱、水栓、そしてウッドデッキ、縁台といろいろな場所に使っています。

東松山のウッドデッキ1.13.-02

ウリンは別名ビリアンと呼ばれるクスノキ科の広葉樹です。
耐久性が抜群で重さは比重1.04と水よりも重く、釘やビスを寄せ付けない堅さ、曲げ強度1.84kg/cm2、圧縮強度911kg/cm2の強さを誇ります。樹液中に約14%のポリフェノールを含むために、バクテリアの繁殖を抑えシロアリを寄せ付けないと言われています。
それだけでなく加工性にもすぐれ、樹肌のきめが細かく色も美しく、唯一の難点は最初だけですが、樹液のポリフェノールがしみ出して周りを汚すことくらいでしょう。

今回はいくつか新しい工夫をしたのですが、その一つはこの立水栓です。

ウリン立水栓01

ウリン製の立水栓は山口県の業者さんに製作して貰っています。

デッキの基礎の間に排水孔を設けて周囲をコンクリートで均し、足元全体を大きな水受けにします。

ウリン立水栓02

その上から床板を張ると、デッキそのものが巨大なスノコとなり、ここで足を洗ったりペットを洗ったり、その他大きめの屋外用品も直接洗うことが出来るというすぐれもの。
水の跳ね返りが嫌なときは床板の一部を外したり、バケツやお洒落な鉢で受けたりも出来ます。
もちろん、排水孔の清掃のための点検口も設けていますので、ご安心を。

ウリン立水栓03

勝手口に近く、屋外の菜園に続くアプローチと直結する動線上に設置しました。

完成時には蛇口もアンティークなものに交換しますので、後ほどまたご紹介します。

昨日はこのようにして床板と幕板を取り付け、物干し、布団掛け、ステップを仕上げました。
ウリンはビス1本打つにも、皿錐で浅くて大きな下穴と、さらに細くて深い下穴のふたつを開け、それからスクエアビスをねじ込んでいきます。だからいつも3台のドライバーを使う気の遠くなるような作業です。
まさにやっと終わったという感じですね。

東松山のウッドデッキ1.13.-01

さて、お庭全体もこれから最終工程に向かいます。

また、紹介させていただきますね。















<<最初    <前    12  |  13  |  14  |  15  |  16    次>    最後>>

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2024/05      >>
28 29 30 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1

最近のトラックバック

プロフィール

cozy

向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

ガーデン工房 結 -YUI- のホームページ

フリースペース


ガーデン工房 結 -YUI- オリジナル・ホームページ

ガーデン工房 結 -YUI- オリジナル・ホームページ


RGCのガーデン工房 結 -YUI-

RGCサイトのガーデン工房 結 -YUI-



収穫の季節

「収穫の季節」~詩と小説とエッセイのページです。