秩父地区の被災地支援の面々

テーマ:東日本大震災復興

 昼前からの予報が、なんと朝からの雪。

 仕方なく現場仕事は中止にして、週末南三陸に届ける冷凍庫を引取りに来た。

 都内や県内の支援者から今でも支援物資がこの秩父地区に届けられ、この長瀞町のカヌーヴィレッジを始め、皆野町や小鹿野町など何ヶ所かに集積されている。
 それを今なお被災地各地に届け続けるグループがある。必要な品物を必要と思われるところにピンポイントで届ける。小まめに動き回って一日に十を越す場所を回ることもある。
 筆頭は80歳を過ぎた小鹿野町の高田先生。わたしも何度かお供しているが、あの方のバイタリティーにはとても付いていけない。
 みんな付いていけないから、最近はいつも単独なんだよね。なんとかしないと危ないんだけど、全然聞く耳を持たないんだよね。そんな話を、同じく支援活動に奔走されているカヌーヴィレッジの堀口さんから聞く。
 そうであれば我々が率先して運ぶしかないだろう。


 復興が進めば必ずそこから取り残され、上手に支援を受けられず、孤立していく人が出てくる。神戸の時もそうだった。
 高田先生は被災地を隅々まで回りながら、じつに丁寧にそんな聞き取り調査もしておられる。往復した回数は実に72回。
 われわれはまだ、付いていくので精一杯だ。

支援物資引き取り



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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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