早春の京都 Ⅱ
テーマ:ガーデン
2010/05/01 05:55
続いては、金閣寺の庭園。
昨日ご紹介した銀閣寺と違ってやや乾いた風情は、銀閣寺が東山に抱かれた地形的な理由によるものか、単に天候の差でしたでしょうか…
園路の起伏も距離も、ひどくおとなしい金閣寺の散策はすでに閉園間際の頃でした。
そして、今回わたしが楽しみにしていたのが、重森三玲庭園美術館。
昨年夏には、東福寺の方丈庭園、竜吟庵の庭と、この昭和の作庭家の作品を2箇所見る機会を得ました。
やはり東山にあるこの庭園美術館は、三玲の旧宅を公開したもの。
完全予約制です。
これは江戸期の建物に三玲みずから設計した茶室を増築し、庭園をつくったそうです。
ご説明いただいた書院からの眺め…
石の組み方に独特のものがあって、昨年の東福寺以来、ファンになりました。
おそらくはわたし自身、けっして作ることのない庭ではありますが、このモダンと伝統のきわどいバランスの妙には、いつもドキドキさせられます。
それでいて眺めていてずっと飽きがこないのは、それだけ空間造形に隙がなく、上質なのだろうと思います。
こちらは様々に意匠が凝らされた茶室の内部。
建物の設計もまた、庭園とほとんど同じスタイルで貫かれていると感じました。
茶室からの庭の眺めです。
眺める角度でいろいろと表情を変化させるのは、やはり石庭の魅力ですね。
さて、今回最終日は伏見から宇治へとまわり、娘の希望では伏見の寺田屋(折りからの竜馬ブームで、ひどい混雑でした)、宇治の平等院、源氏物語ミュージアムを訪ねましたが、わたしのお目当ては伏見の御香宮にある小堀遠州の庭でした。
御香宮は、鳥羽伏見の戦いで新選組を主力とする幕府軍が布陣した伏見奉行所に相対する形で、官軍が陣営を構えた場所として知られています。
この日も宮参りの親子連れでとても賑わいでいましたが、その社務所の裏に江戸初期、伏見奉行として着任した小堀遠州が作庭した庭園のあることはあまり知られておりません。
お世辞にも広い庭とは言えませんが、少なくともその日はわれわれ親子の他に訪れる人もなく、静かでひっそりとした時間を過ごすことが出来ました。
今年の夏も出来ることなら早々に予定を入れて(かなり強引にやらないと無理ですので)、再び京都を訪ねたいと思っています。
ホームページもよろしければご覧下さい。
http://www.yui-garden.com/
昨日ご紹介した銀閣寺と違ってやや乾いた風情は、銀閣寺が東山に抱かれた地形的な理由によるものか、単に天候の差でしたでしょうか…
園路の起伏も距離も、ひどくおとなしい金閣寺の散策はすでに閉園間際の頃でした。
そして、今回わたしが楽しみにしていたのが、重森三玲庭園美術館。
昨年夏には、東福寺の方丈庭園、竜吟庵の庭と、この昭和の作庭家の作品を2箇所見る機会を得ました。
やはり東山にあるこの庭園美術館は、三玲の旧宅を公開したもの。
完全予約制です。
これは江戸期の建物に三玲みずから設計した茶室を増築し、庭園をつくったそうです。
ご説明いただいた書院からの眺め…
石の組み方に独特のものがあって、昨年の東福寺以来、ファンになりました。
おそらくはわたし自身、けっして作ることのない庭ではありますが、このモダンと伝統のきわどいバランスの妙には、いつもドキドキさせられます。
それでいて眺めていてずっと飽きがこないのは、それだけ空間造形に隙がなく、上質なのだろうと思います。
こちらは様々に意匠が凝らされた茶室の内部。
建物の設計もまた、庭園とほとんど同じスタイルで貫かれていると感じました。
茶室からの庭の眺めです。
眺める角度でいろいろと表情を変化させるのは、やはり石庭の魅力ですね。
さて、今回最終日は伏見から宇治へとまわり、娘の希望では伏見の寺田屋(折りからの竜馬ブームで、ひどい混雑でした)、宇治の平等院、源氏物語ミュージアムを訪ねましたが、わたしのお目当ては伏見の御香宮にある小堀遠州の庭でした。
御香宮は、鳥羽伏見の戦いで新選組を主力とする幕府軍が布陣した伏見奉行所に相対する形で、官軍が陣営を構えた場所として知られています。
この日も宮参りの親子連れでとても賑わいでいましたが、その社務所の裏に江戸初期、伏見奉行として着任した小堀遠州が作庭した庭園のあることはあまり知られておりません。
お世辞にも広い庭とは言えませんが、少なくともその日はわれわれ親子の他に訪れる人もなく、静かでひっそりとした時間を過ごすことが出来ました。
今年の夏も出来ることなら早々に予定を入れて(かなり強引にやらないと無理ですので)、再び京都を訪ねたいと思っています。
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