京都北白川 恵文社一乗寺店
テーマ:本
2011/08/03 05:39
奈良旅行の続き。
最終日に新薬師寺と興福寺国宝館をじっくり見てからゲストハウスをチェックアウトしたのが11時(これもゆっくりでありがたい!)。
途中、少しくらいなら京都に寄れるということで少し行き先について検討しました。
娘が修学旅行で意外と二条城が良かったというので、そう言えばとんと行っていなかったわたしもその気になりかけたのですが、今さら改めて観光の時間を持つというのも気持ちがやや散漫になりがちなので、いっそ本屋に行こうと言うことになりました。
娘もわたしも好きな書店が白川に2軒あって、そのうちの恵文社一乗寺店を訪ねました。
(はっきり言って、これは遠回りなのですが…)
これは最寄りの叡山電鉄一乗寺駅近くの看板。
白川通りからこの一乗寺駅に向かって入った、駅のさらに先にあります。
もともとこの書店は最初の京都旅行の時に娘がガイドブックから見つけて行きたいと主張し、わざわざバスと電車を乗り継いで出掛けたところ。
以来、京都に来たときには必ずここか、それとも白川通りに面したガケ書房か、どちらかに必ず立ち寄っています。
店内の写真は撮りにくかったので、ちょっとJTBさんのサイトから拝借。
書店であり、雑貨や美術品も扱う多彩な、そして多才な店です。
白川通りは芸大をはじめ大学が多く、お洒落なカフェもたくさんあったりして、おそらく娘にはその洒落た文化の香りみたいなものが堪らないのだと思います。
うーん。うちは田舎だからなぁ~
確かに都内に出ればこの雰囲気を持つ書店も無いことは無いけれど…
京都が好きな人間には、やはりここでしか味わえない何物かがあるようで、それを古い伝統や文化と近代的なセンスとの融合…みたいに解説するのは容易だけれど、でもその先にある気配をわたしとわたしの娘はまだ言葉にちゃんと置き換えきれないみたいです。
うん。
それは結局、本屋との相性みたいなものかもしれないですね。
ともあれ、恵文社一乗寺店。
たとえば書籍を出版社や文庫や新書と単行本、或いはカテゴリーなどといったものの別で分類することはとても簡単なことだけど、ここではそういう配置をしていない。
カテゴリーでもジャンルでもない、もっと大雑把なグループというか仲間というような分類…それは本を良く読んで良く知っている人にしか出来ない事だけれど。(古書店などではありますね)
だから文庫の隣に単行本があって、また新書が並んで写真集が有ってと、凸凹とジグザグが続いてそれが美しい。
ここで特定の書名や著者名を便りに本を探すのは難しいかもしれないけれど、逆に自分の好きな本を探すのは簡単で楽しいかもしれない。
ここぞという書棚には自分の好みにあった本がジャンルを超えて並んでいるわけだから、そこでしばらく背表紙を頼りに本を開いていけぱ、必ず読みたい本に出くわす、みたいに。
そのようにして集められた本の傾向は、「暮らし」の中のたとえば住む、着る、作る、食べる、収めるといったもの。旅と旅を取り巻く人々やその思い。芸術と人間について。思想、思索、哲学、といった諸々のこれまで考えてきたこと、これから考えるべきこと。子供たちに伝えたいこと、感じてもらいたいこと。人が生きるために必要なものごと…。
とにかく読んで幸せになれそうな本たちの数々。
美装本も多くて見ていて飽きない。そこでしかお目に掛かれないような珍本奇本、ミニコミ誌や同人誌も並ぶ。
僅かにコミックの並んだ棚もあったりして、その選択基準もよく分からないようでいて、なんとなく伝わってくるものがある。
本を読み続けて目が疲れたら、お洒落で個性豊かな雑貨やギャラリーの作品を見て気分転換もできる。
そんな店です。
わたしは今回、こんな本を買い求めました。
創元社の今年6月の新刊だから、大きな書店に行っても買えたかも知れませんが、きっとこの本に辿り着くまでにわたしはへとへとに疲れ切っていたと思います。
ここではそれがストレス無しであっさり辿り着けるわけです。
われわれはこの店で1時間半ほどのんびり楽しんだ後、7時間半ほどの幸せな帰路についたのでした。
最終日に新薬師寺と興福寺国宝館をじっくり見てからゲストハウスをチェックアウトしたのが11時(これもゆっくりでありがたい!)。
途中、少しくらいなら京都に寄れるということで少し行き先について検討しました。
娘が修学旅行で意外と二条城が良かったというので、そう言えばとんと行っていなかったわたしもその気になりかけたのですが、今さら改めて観光の時間を持つというのも気持ちがやや散漫になりがちなので、いっそ本屋に行こうと言うことになりました。
娘もわたしも好きな書店が白川に2軒あって、そのうちの恵文社一乗寺店を訪ねました。
(はっきり言って、これは遠回りなのですが…)
これは最寄りの叡山電鉄一乗寺駅近くの看板。
白川通りからこの一乗寺駅に向かって入った、駅のさらに先にあります。
もともとこの書店は最初の京都旅行の時に娘がガイドブックから見つけて行きたいと主張し、わざわざバスと電車を乗り継いで出掛けたところ。
以来、京都に来たときには必ずここか、それとも白川通りに面したガケ書房か、どちらかに必ず立ち寄っています。
店内の写真は撮りにくかったので、ちょっとJTBさんのサイトから拝借。
書店であり、雑貨や美術品も扱う多彩な、そして多才な店です。
白川通りは芸大をはじめ大学が多く、お洒落なカフェもたくさんあったりして、おそらく娘にはその洒落た文化の香りみたいなものが堪らないのだと思います。
うーん。うちは田舎だからなぁ~
確かに都内に出ればこの雰囲気を持つ書店も無いことは無いけれど…
京都が好きな人間には、やはりここでしか味わえない何物かがあるようで、それを古い伝統や文化と近代的なセンスとの融合…みたいに解説するのは容易だけれど、でもその先にある気配をわたしとわたしの娘はまだ言葉にちゃんと置き換えきれないみたいです。
うん。
それは結局、本屋との相性みたいなものかもしれないですね。
ともあれ、恵文社一乗寺店。
たとえば書籍を出版社や文庫や新書と単行本、或いはカテゴリーなどといったものの別で分類することはとても簡単なことだけど、ここではそういう配置をしていない。
カテゴリーでもジャンルでもない、もっと大雑把なグループというか仲間というような分類…それは本を良く読んで良く知っている人にしか出来ない事だけれど。(古書店などではありますね)
だから文庫の隣に単行本があって、また新書が並んで写真集が有ってと、凸凹とジグザグが続いてそれが美しい。
ここで特定の書名や著者名を便りに本を探すのは難しいかもしれないけれど、逆に自分の好きな本を探すのは簡単で楽しいかもしれない。
ここぞという書棚には自分の好みにあった本がジャンルを超えて並んでいるわけだから、そこでしばらく背表紙を頼りに本を開いていけぱ、必ず読みたい本に出くわす、みたいに。
そのようにして集められた本の傾向は、「暮らし」の中のたとえば住む、着る、作る、食べる、収めるといったもの。旅と旅を取り巻く人々やその思い。芸術と人間について。思想、思索、哲学、といった諸々のこれまで考えてきたこと、これから考えるべきこと。子供たちに伝えたいこと、感じてもらいたいこと。人が生きるために必要なものごと…。
とにかく読んで幸せになれそうな本たちの数々。
美装本も多くて見ていて飽きない。そこでしかお目に掛かれないような珍本奇本、ミニコミ誌や同人誌も並ぶ。
僅かにコミックの並んだ棚もあったりして、その選択基準もよく分からないようでいて、なんとなく伝わってくるものがある。
本を読み続けて目が疲れたら、お洒落で個性豊かな雑貨やギャラリーの作品を見て気分転換もできる。
そんな店です。
わたしは今回、こんな本を買い求めました。
創元社の今年6月の新刊だから、大きな書店に行っても買えたかも知れませんが、きっとこの本に辿り着くまでにわたしはへとへとに疲れ切っていたと思います。
ここではそれがストレス無しであっさり辿り着けるわけです。
われわれはこの店で1時間半ほどのんびり楽しんだ後、7時間半ほどの幸せな帰路についたのでした。
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