奈良きたまち界隈 散策

テーマ:たび
少しは旅のブログらしい記事を。

今日は朝から涼しく、仕事は休みにて荷物の片付けと写真や資料の整理に専念しております。


今回宿をとった奈良きたまちは、旅の最初に紹介したとおり、東は東大寺の築地塀に接し、西は奈良女子大と東向通りの北町商店街、南に県庁や裁判所といった官公庁の集中するエリアに囲まれた静かな住宅街です。
その中にはお洒落な店や昔ながらの趣のある店も点在しておりました。

「あおによし鹿男」で主人公の先生が居候するお宅も、このあたりだった筈です。

油留木町

東大寺築地

あたりを散策したり銭湯に通う道すがら、気になった店もたくさんありまして、旅の後半にはちらほら入る機会がありました。

まずは、宿の次に一番お世話になった大西湯。

大西湯

わたしは神戸と大阪時代によく通ったものでしたが、とても久しぶりの銭湯でした。もちろん娘は初体験です。
下駄箱も脱衣所のロッカーも昔ながらの木製のもので、浴槽のタイルもカランもよくまあ今まで使って来れたなという代物。
もう一軒の勇湯も同様に年代物でしたが、それでも商店街や大学に近い大西湯はしっかりエアコンも効いていました。お湯はやや熱め。近所のお年寄りが多く集まる勇湯の方がややぬるくて入りやすく、こちらはテレビは有りませんでしたね。

この大西湯のすぐ近くのcafe WAKAKUSA。

  cafe WAKAKUSA

入口のオーニングをはじめ床からオーナーの方のシャツまで緑と若草色で統一されておりまして、小さいながらもとてもお洒落な店。
クレープとカプチーノが売りのお店でしたが、わたしはギネスの樽出しビールに吸い寄せられました。
でも食事クレープがとても豊富で美味しく、結局甘い方のクレープは食べずじまいでした。
残念。

cafe WAKAKUSAの合鴨スモークとサラダのクレープ

それと宿からすぐの処にあった葛料理の「天極堂」は初日から目を付けていたところ。

2つの庭園巡りやらでへとへとになった5日目の昼食に立ち寄りました。

   天極堂

先に紹介した外観同様、店内もお洒落でした。

ここではとろろご飯と葛を練り込んだうどんのセットを頂きましたが、見ての通り、名物のくず餅は絶品でした。
作りたてでまだ温かく、とろりとした食感がたまりません。

天極堂の葛餅

同じく葛の菓子やわらび餅を揃えた「千壽庵吉宗 奈良総本店」は「天極堂」の通りを北に少し行ったところ。やはり建物に趣があります。
もちろん、土産はこちらで揃えました。

千寿庵吉宗

依水園から戒壇堂に向かう途中にあった「そば処 喜多原」はとうとうのれんをくぐれなかった店のひとつでした。

   そば処喜多原

戒壇堂の裏手、「千壽庵吉宗 奈良総本店」からだと少し北上して東に折れた当たりに、かつて乳酸菌飲料の工場だった木造の建物が並んでいます。
一軒は「工場跡事務室」という名のカフェ。これも「天極堂」目指す途中だったので立ち寄れませんでしたが、隣の「NATIVE WORKS」にはお邪魔いたしました。

NATIVE WORKS

NATIVE WORKS

こちらはコットン生地のやさしい衣類などを手作りで作って売る店。平日に製作して週末だけの開店だそうです。
わたしはお土産に地元で有機栽培された紅茶を頂いてきました。

と紹介しながら、いかにこれらの店に出掛ける機会が少なかった実感しました。
考えたら早朝の散歩を除いて、このあたりを日中歩いたのは5日目だけでしたからねぇ。

でも、さすがにこの日は旅行らしい一日だったと思います。
(寺社6ヶ所と庭園2ヶ所と博物館というハードな工程ではありましたが…)
この次、奈良を訪れた時はきたまちをもう少しゆっくりと、それからならまちの辺りもじっくりと時間を掛けて歩いてみたいと思いました。

   戒壇堂への路















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向井康治

ガーデン工房 結 -YUI-は、埼玉を起点に植物を中心に据えたガーデンデザインと設計・施工を仕事とする会社です。
ただし、面白い仕事であれば時には利益も距離感覚も忘れ去る脳天気ぶり。
だから、この仕事にはいつも様々な出会いがあります。人、植物、もの、本、言葉、音楽…。

結 -YUI- はネットワークです。
それは多彩な技術や知識を持った人々が持てる力を共有し合うこと。
人と自然界の美とが満を持して出会うこと。

わたしが文芸、農業、インド、土木、外構、アウトドアと巡ってきた先の到達点は、おそらくそれらみんなの要素を遺憾なく結集することのできる、小宇宙 「ガーデン」でした。

ガーデンデザイナーとして、ガーデナーとして、これまでの、そしてこれから先の「出会い」を余すことなくお伝え出来ればと思います。

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