二重露地の使い方
テーマ:・にわづくり
2011/01/26 21:46
実用の茶庭、本日おさめとなりました。

二重露地の茶庭が、茶事でどのように使われることになるのか、
シミュレーションしてみました。
一、寄付 ( よりつき ) から露地 ( 外露地です ) に出て、
腰掛待合 ( 待屋 ) で亭主を待ちます・・・。


( 待屋前にはツゲ。その足下にはヤブラン、サツキ、タマリュウを
土留めとして植えました ) 。
二、待屋から内露地へ・・・、


茶室から出てきた亭主と、
内露地と外露地の境界となる
枝折り戸のあたりで、対面することになります・・・。

焼き杉板塀の内露地には、イロハモミジを植えました。
( 落葉の時期なので存在感が薄いのですが、
春から秋にかけては、内露地に木陰を、茶室には葉影を落としてくれるはずです ) 。


三、つくばいにて手と口を清めてから
( かけひの周りには、トクサ、ハラン、
ヒイラギナンテンなどを植えました ) 。

四、茶室に歩みつつ、
塵穴を見て・・・ ( 茶事当日は、竹箸も置いてあるはずです )

五、茶席入りです・・・。
茶庭って、「茶の湯」の全体からすると、
ほんの一部なのですが、
細かなところまで、亭主が心配りして、お客さんを迎える場所なのです。
茶の湯は、奥が深いなぁ・・・。
茶庭づくり最終日、
ラスト写真は、わしの思い入れで据えた石を・・・。

ひねくれてるけど、
どこかのお庭で、しっくり置いてもらえるところがあれば、
と思っていた石です。
またお手入れで訪ねた時には、
もっとなじんでいてくれればいいなあ。

二重露地の茶庭が、茶事でどのように使われることになるのか、
シミュレーションしてみました。
一、寄付 ( よりつき ) から露地 ( 外露地です ) に出て、
腰掛待合 ( 待屋 ) で亭主を待ちます・・・。


( 待屋前にはツゲ。その足下にはヤブラン、サツキ、タマリュウを
土留めとして植えました ) 。
二、待屋から内露地へ・・・、


茶室から出てきた亭主と、
内露地と外露地の境界となる
枝折り戸のあたりで、対面することになります・・・。

焼き杉板塀の内露地には、イロハモミジを植えました。
( 落葉の時期なので存在感が薄いのですが、
春から秋にかけては、内露地に木陰を、茶室には葉影を落としてくれるはずです ) 。


三、つくばいにて手と口を清めてから
( かけひの周りには、トクサ、ハラン、
ヒイラギナンテンなどを植えました ) 。

四、茶室に歩みつつ、
塵穴を見て・・・ ( 茶事当日は、竹箸も置いてあるはずです )

五、茶席入りです・・・。
茶庭って、「茶の湯」の全体からすると、
ほんの一部なのですが、
細かなところまで、亭主が心配りして、お客さんを迎える場所なのです。
茶の湯は、奥が深いなぁ・・・。
茶庭づくり最終日、
ラスト写真は、わしの思い入れで据えた石を・・・。

ひねくれてるけど、
どこかのお庭で、しっくり置いてもらえるところがあれば、
と思っていた石です。
またお手入れで訪ねた時には、
もっとなじんでいてくれればいいなあ。
天然の良さと耐久性をとり入れて
テーマ:・にわづくり
2011/01/25 22:02
腰掛待合(待屋)が完成しました。
ようやく、です・・・。
「なるべく修理しなくてすむように・・・」というお客さんの要望を取り入れて、
屋根は焦げ茶色の鋼板、
内壁は、厚さの関係 ( 施工の都合でといいますか・・・ ) で、ジョリパット仕上げです。


心配だった内壁も

骨材として、寒水石をジョリパットに混ぜてもよかったなぁ、
というくらいゆとりのある厚みでおさまりました。
樋もついて・・・、

こうして見ると、
天然の味わいを保ちつつ、メンテナンスを最小限 ( どこまで ? ) にするというのは、
大変だなぁ・・・と、つくづく思います。
江戸時代の風情を出すか、大正ロマネスクで行くか・・・。
( わしの個人的なイメージの例えですが・・・ ) 。
庭師・Aさんのブログ「修復〜」
のように屋根材も天然でいくことで、
待屋本来の良さが味わえるように思えるのですが、
理想と現実のギャップを埋めながら、妥協しながら ( 妥協とは言いたくないんですが・・・ ) 、
お客さんの使い勝手のいいように、お客さんの負担にならないように、仕事を成し遂げたい・・・。
そんないろんな気持ちが混ざり合った待屋の完成です。
明日がいよいよ茶庭ファイナルです ( もう一日あるんです ) 。
工事中、移植して預かっていた庭木を戻して、
最終完成写真、おさめ、となります・・・。
ようやく、です・・・。
「なるべく修理しなくてすむように・・・」というお客さんの要望を取り入れて、
屋根は焦げ茶色の鋼板、
内壁は、厚さの関係 ( 施工の都合でといいますか・・・ ) で、ジョリパット仕上げです。


心配だった内壁も

骨材として、寒水石をジョリパットに混ぜてもよかったなぁ、
というくらいゆとりのある厚みでおさまりました。
樋もついて・・・、

こうして見ると、
天然の味わいを保ちつつ、メンテナンスを最小限 ( どこまで ? ) にするというのは、
大変だなぁ・・・と、つくづく思います。
江戸時代の風情を出すか、大正ロマネスクで行くか・・・。
( わしの個人的なイメージの例えですが・・・ ) 。
庭師・Aさんのブログ「修復〜」
のように屋根材も天然でいくことで、
待屋本来の良さが味わえるように思えるのですが、
理想と現実のギャップを埋めながら、妥協しながら ( 妥協とは言いたくないんですが・・・ ) 、
お客さんの使い勝手のいいように、お客さんの負担にならないように、仕事を成し遂げたい・・・。
そんないろんな気持ちが混ざり合った待屋の完成です。
明日がいよいよ茶庭ファイナルです ( もう一日あるんです ) 。
工事中、移植して預かっていた庭木を戻して、
最終完成写真、おさめ、となります・・・。
山場を越えたかな ?
テーマ:・にわづくり
2011/01/24 20:41
第三者の意見で、
すんなり解決っていうこと、ありますね。
腰掛待合 ( 待屋 ) の内壁は、資材屋さんに相談したところ、
シーラーとジョリパットで厚さの問題もクリアできる、ということが判明しました。
あんなに悩んでいたのがうそのように晴れ晴れとして、作業も進み、
待屋以外の部分がほぼ完了です。


植栽は最小限、という要望なので、既存のアオキ、タマリュウ、オタフクナンテンを
石の歯形隠しや、土留め、垣の境目消しなどの意味合いをこめて
植えました。
待屋側からは、

つくばいの海には、やや大きめの玉砂利です。

明日は待屋の屋根と壁が仕上げられそうです。

ゴールが、見えてきました・・・。
すんなり解決っていうこと、ありますね。
腰掛待合 ( 待屋 ) の内壁は、資材屋さんに相談したところ、
シーラーとジョリパットで厚さの問題もクリアできる、ということが判明しました。
あんなに悩んでいたのがうそのように晴れ晴れとして、作業も進み、
待屋以外の部分がほぼ完了です。


植栽は最小限、という要望なので、既存のアオキ、タマリュウ、オタフクナンテンを
石の歯形隠しや、土留め、垣の境目消しなどの意味合いをこめて
植えました。
待屋側からは、

つくばいの海には、やや大きめの玉砂利です。

明日は待屋の屋根と壁が仕上げられそうです。

ゴールが、見えてきました・・・。
都道府県対抗ひろしま男子駅伝
テーマ:・わしのブログ
2011/01/23 21:24
天皇杯第16回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 ( ひろしま男子駅伝 ) でした。
中学生、高校生、一般混合の7人でたすきをつなぐ48キロ、
わが町己斐も、
1区7.0キロ、最終7区13.0キロの舞台になっています。
最終結果は、1位栃木 2位長野 3位広島 4位京都 5位三重 6位長崎 7位兵庫 8位宮城・・・、
となりましたが、
順位うんぬんではなく、身近な町を全国のランナーが走り抜ける年一度のイベントとして、
大いに感動をもらいました。
往路は、
己斐の隣町、庚午で応援。

宮島街道を西へ向けて、選手は走ることになります。

混戦模様の1区です。
「どのチームも、無事に折り返してもどってきんさいよ〜」と心で応援です。

復路の応援は、地元も地元、西広島駅前の交差点。
大きく見える建物は、広電西広島 ( 己斐 ) 駅、右奥に見えるのが、JR西広島駅です。

この西広島駅は、「ズッコケ三人組」に登場する「花山駅」のモデルにもなっています。

と、
ひろしま男子駅伝に便乗してふるさと紹介をしたところで、
トップ集団がやってきました。

どこの県かな・・・、

栃木県と宮城県です。
広島県は・・・、

サングラスをかけたアンカー、鎧坂選手が見えました。
17位でたすきをもらって、最終的に京都府との3位争いを制したそうです・・・。
( ゴール前のデッドヒートは、グリーンファームHAJIさんのブログ「今日は駅伝 ! ! 」でどうぞ ) 。

西広島駅を最後に通過した沖縄県をガンバレ〜、と見送ると
なぜか、
涙が
あふれてきました。
陸上競技の経験、知識ゼロのわしです。
ただ、
ひたむきに走り、
たすきをつないで、
ヘトヘトになってゴールする・・・、
そして、
走り終わったコースを振り返り、おじぎしている姿をみると
( 沿道の声援への感謝だったり、区間を無事完走できたことにありがとうだったりするのでしょうか・・・)
自然と、
泣けてくるのです・・・。
チームのために、ひた走る・・・、
結果なんて、どうでもよくなってきます。
一生懸命な選手の走りに感激しました。
涙がこぼれないように、見上げた空。

ともかく、明日からもガンバロウ。
中学生、高校生、一般混合の7人でたすきをつなぐ48キロ、
わが町己斐も、
1区7.0キロ、最終7区13.0キロの舞台になっています。
最終結果は、1位栃木 2位長野 3位広島 4位京都 5位三重 6位長崎 7位兵庫 8位宮城・・・、
となりましたが、
順位うんぬんではなく、身近な町を全国のランナーが走り抜ける年一度のイベントとして、
大いに感動をもらいました。
往路は、
己斐の隣町、庚午で応援。

宮島街道を西へ向けて、選手は走ることになります。

混戦模様の1区です。
「どのチームも、無事に折り返してもどってきんさいよ〜」と心で応援です。

復路の応援は、地元も地元、西広島駅前の交差点。
大きく見える建物は、広電西広島 ( 己斐 ) 駅、右奥に見えるのが、JR西広島駅です。

この西広島駅は、「ズッコケ三人組」に登場する「花山駅」のモデルにもなっています。

と、
ひろしま男子駅伝に便乗してふるさと紹介をしたところで、
トップ集団がやってきました。

どこの県かな・・・、

栃木県と宮城県です。
広島県は・・・、

サングラスをかけたアンカー、鎧坂選手が見えました。
17位でたすきをもらって、最終的に京都府との3位争いを制したそうです・・・。
( ゴール前のデッドヒートは、グリーンファームHAJIさんのブログ「今日は駅伝 ! ! 」でどうぞ ) 。

西広島駅を最後に通過した沖縄県をガンバレ〜、と見送ると
なぜか、
涙が
あふれてきました。
陸上競技の経験、知識ゼロのわしです。
ただ、
ひたむきに走り、
たすきをつないで、
ヘトヘトになってゴールする・・・、
そして、
走り終わったコースを振り返り、おじぎしている姿をみると
( 沿道の声援への感謝だったり、区間を無事完走できたことにありがとうだったりするのでしょうか・・・)
自然と、
泣けてくるのです・・・。
チームのために、ひた走る・・・、
結果なんて、どうでもよくなってきます。
一生懸命な選手の走りに感激しました。
涙がこぼれないように、見上げた空。

ともかく、明日からもガンバロウ。
ひとまずの区切り
テーマ:・にわづくり
2011/01/22 21:26
実用の茶庭づくりは、
開始から丸々一週間、今日でひと区切りです。
既存のタイルアプローチの撤去に始まって、
庭木の移植・つくばいの据え付け・石畳・焼き杉板塀、
そして腰掛待合 ( 待屋 ) の下地と、骨組みまで。
本日は、昨日の袖垣のやり直しと、枝折り戸、待屋の外壁下地作業でした。

枝折り戸 ( こちらは既製品を使用しました ) と創作四つ目垣、右側が創作袖垣です。

袖垣の裏手の軒下に作った塵穴も、
昨日よりは良くなったかなぁ。
昨日の状態 (「待屋は順調ですが・・」) と比較していただくと変化が一目瞭然です。

袖垣の足下の石積が気になっていました。


朝、しっかりと選んできた石を使えたので、
やっぱり昨日よりは良くなったかなぁ。
待屋は、外壁の下地はできたのですが、

新たな問題が浮上してきました。
内側の壁なのですが、

防水紙とラス網を貼って、左官するには、十分な厚みがとれないのです・・・( ご存じの方も多いでしょうが、合板に直接左官はできないので、防水紙とラス網の厚さを考えないといけなかったのです ) 。
柱の面まで左官すればいいかな、と思って余分の厚みをとっていませんでした。
早く気付けばよかった・・・。
解決策として、
内装で使う、聚楽のようなクロスを貼るか ( その場合のためにパテで下地の処理はしてみました ) 、
ラス網なしで左官できる防水シートをボンドづけして、左官をかけるか・・・。
ひとまず、待屋工事は、
板金屋さんにお願いする部分の ( 板金はわしらの専門外なのです ) 、
屋根のカラー鋼板と樋を仕上げてから、
壁にかかることになりました。
内壁、どうしようかなぁ・・・。
いい案があったら、だれか教えてください・・・。
開始から丸々一週間、今日でひと区切りです。
既存のタイルアプローチの撤去に始まって、
庭木の移植・つくばいの据え付け・石畳・焼き杉板塀、
そして腰掛待合 ( 待屋 ) の下地と、骨組みまで。
本日は、昨日の袖垣のやり直しと、枝折り戸、待屋の外壁下地作業でした。

枝折り戸 ( こちらは既製品を使用しました ) と創作四つ目垣、右側が創作袖垣です。

袖垣の裏手の軒下に作った塵穴も、
昨日よりは良くなったかなぁ。
昨日の状態 (「待屋は順調ですが・・」) と比較していただくと変化が一目瞭然です。

袖垣の足下の石積が気になっていました。


朝、しっかりと選んできた石を使えたので、
やっぱり昨日よりは良くなったかなぁ。
待屋は、外壁の下地はできたのですが、

新たな問題が浮上してきました。
内側の壁なのですが、

防水紙とラス網を貼って、左官するには、十分な厚みがとれないのです・・・( ご存じの方も多いでしょうが、合板に直接左官はできないので、防水紙とラス網の厚さを考えないといけなかったのです ) 。
柱の面まで左官すればいいかな、と思って余分の厚みをとっていませんでした。
早く気付けばよかった・・・。
解決策として、
内装で使う、聚楽のようなクロスを貼るか ( その場合のためにパテで下地の処理はしてみました ) 、
ラス網なしで左官できる防水シートをボンドづけして、左官をかけるか・・・。
ひとまず、待屋工事は、
板金屋さんにお願いする部分の ( 板金はわしらの専門外なのです ) 、
屋根のカラー鋼板と樋を仕上げてから、
壁にかかることになりました。
内壁、どうしようかなぁ・・・。
いい案があったら、だれか教えてください・・・。