晴天の棚田
全国でも珍しく棚田が多く残っているここ山口県、なかでも東後畑の棚田は人気のある場所です。そろそろ田植えも始まる頃なので、きっと田んぼに水も入るころだと思い、
見物にやってきました。晴れで海まで見渡せます。海上をはしる漁船も見えのどかな景色が広がります。
日本海に沈む夕日と、イカ釣り漁船の漁火が無数に輝く夕暮れ時は、多くのカメラマンが訪れる、人気のスポットです。
左官職人の技と芸術性
先日訪れた城下町杵築市(大分県)で、漆喰壁に装飾された『鏝絵』を、商人の町並みで、いくつか見ることが出来ました。
全国各地で見かけることができますが、ここ大分県では700ヶ所以上の鏝絵がある
ようです。保存活動も熱心に行われているようです。地域の隠れた文化財ともいえます。
民家の母屋や蔵などに、縁起ものの恵比寿や大黒さま、おおらかでユーモラスな題材なども、見受けられます。
壁が生乾きのうちに、一気に仕上なくてはならないので、左官職人の高度なデザイン力や技術力が、必要とされるようです。
日本一長い8連アーチの石橋
大分県へ出張の折、景勝地 耶馬渓のある山国川沿いを走行していると、
石橋が目に留まりました。早速寄り道です。
日本一長い8連アーチの石橋 『耶馬渓橋』です。80年以上前に架けられた橋です。
数回の水害にあい修復を繰り返し、現在は観光用として整備されています。
長崎に多い、石積み方式で造られていることから、別名 『オランダ橋』と呼ばれているようです。
ここ山国川の上流には、 『羅漢寺橋』 『馬渓橋』2つのアーチの石橋が架けられているようです。
アーチ式石橋の風景は、優美で何とも言えない趣を感じます。
松の枝で覆われた自然のトンネル
佐賀県唐津市出張の折、『虹の松原』へ立ち寄ってみました。
松の枝に覆われた自然のトンネルを4~5km走行することができました
海、砂浜、松原が作り出す自然のコントラストは絶景で永い年月多くの人に感動を与え続けているのでしょう。
100万本あると言われるクロマツ林。
車を止めて松林を眺めてみると、静かな落ち着いた空間が広がります。
残暑の厳しい季節なのでセミの声が林全体に鳴り響いているだろうと思っていましたが、意外でした。
静まりかえった林内はセミの声が遠くで聞こえるくらいです
セミには好みの樹木があると聞いたことがありますが、松の木は好みではないのでしょうか?
山あいの景観と調和する生垣
夏の剪定作業の真っ只中のこの頃ですが、以前知覧町(鹿児島県)の武家屋敷群を訪れた際、見慣れた土壁や白壁の武家屋敷の町並みと違う独特の風景がそこにありました。
道路面から直立した石垣の上に大きく刈り込まれたイヌマキの生垣が武家屋敷を囲っています。
町並みから望む母ヶ岳と調和し、緩やかなカーブを描いて、生垣の刈り込みがされています。
自然の風景と一体となった町並みがそこにあり、落ち着ける空間を味わうことができました