建仁寺垣の製作をしました。
江戸末期頃から多く用いられ、横竹の押え縁をアクセントとした 建仁寺垣
庭の背景としても趣深い竹垣です。
~作業手順~
1.製作する寸法に合わせて、墨付作業を行います。
2.桟木の位置のホゾ穴加工をします。
3.バーナーで柱の焼加工をします。
4.出来上がり寸法を考慮して桟木を柱に取付けます。
5.末口、元口に注意しながら立子を固定します。
6.押竹の取付を行います。
7.化粧縄を取り付けます。
8.完成です。
9.取り付け例です
屋根付竹枝垣の製作しました
屋根付竹枝垣の製作しました。
杉皮の小屋根が付いているだけで 竹枝の痛みも少なく 長く楽しめます
~作業手順~
1.防腐加圧注入を施した焼丸太の墨付をします。
2.横桟のくる位置の切り込みを行います。
3.出来上がり寸法を考慮して横桟を取り付ける。
4.中窓部分の竹の取り付け
5.中窓棕梠縄結び
6.上部分の小枝取り付け
7.腰部分の竹枝張り作業
8.穂先を切り揃えます。
9.垣根部分出来上がりです。
10.杉皮小屋根製作
11.飾り縄結び
12.出来上がりです
桂垣の製作
竹枝を使用した竹垣の中でも風格のある竹垣『桂垣』を製作することになりました。
製作はもちろんですが、材料の下ごしらえに大変手間がかかります。
竹枝の張り方で模様をつけたり、細かい変化を楽しむ格調高い垣根だと思います
庭の中でも存在感のある竹垣、桂垣の製作作業レポートです。
1.柱材(ACQ加工注入済)に出来上寸法を考慮した墨付け作業を行う。
2桂材等に切り込みを行う。
3.竹枝の節や寸法を合わせながら、組子となる竹枝の編み込みを必要枚数準備する。
4.出来上がり寸法を考慮して桟木を柱に取り付ける。
5.片面側に竹枝編み組子を市松模様になるように変化させて取り付けていく。
6.片面を張り終えたら、ひっくり返し裏面側の作業を行う。
7.丹念にあんこ(穂先の小枝)を詰めながら上に竹枝編みの組子を市松模様になるように取り付けていく。
8.竹枝編み組子の取付作業終了
9.桟木の位置に先端をとがらせた押え竹を取り付ける。
10.化粧縄を取り付ける。
11.上部と下部の横の押え竹を取り付ける。
12.今回通気性を考慮し、下段部分に四ッ目垣を取り付ける。
13.完成です
14.取りつけ例です
円形井戸ぶた製作
通常は角形の井戸ぶたが多いのですが、今回円形の井戸ぶたを製作しました。
本来の井戸ぶたとして使用するだけでなく、浄化槽のふた隠しとして使用することも多くなりました。
より円に近い形にする為、型を先に製作します。
作 業 手 順
1.出来上がり寸法を想定して型を製作します。
棕梠縄の厚みも考慮して製作します。
2.今回使用するプラ竹を寸法に応じてカットします。
3.人工棕梠縄で均一に竹を編み込みます。
4.節止用のエンドキャップを取り付けます。
5.出来上がりです
エブリークフェンス
厚めの板材の隙間を開けながら斜めにひっつける躍動感のあるウッドフェンスです。
上向きと下向きを交互にするとリズミカルな変化を楽しむ事ができます。
1.材料に墨付作業を行います。
2.部材の切り込み加工を行います。
3.ホゾ穴加工を行います。
4.仕上げ寸法を考慮して板材の割り付けをします。
5.材料に予め防腐注入加工を施していますが、今回塗装をします。
6.割り付けの型に合わせて板材を固定します。
7.出来上がった板材を柱に固定します。
8.出来上がりです。
9.施工例です